大行山

2022年2月23日(前夜発)

L:F川さん、メンバー:K堂さん、N田さん、自分

 当初、阿寺山を予定していたものの、山行直前に大雪の予報になり、阿寺山の場合、駐車場に(除雪のために)停めることができない可能性があり、「困ったときの大行山、西山」ということで、サブプランとして大行山がリーダーより出されました。他の皆さん阿寺山をあきらめておらず、集合場所に向かう間、「(自分は)何を簡単にあきらめているのだ、きちんと話し合わねば」でしたが、合流した車内であっけなく、大行山に決まりました。

 会社の同僚がコロナになるなどして残業時間が増え、思うように時間が取れなかったものの、参加させていただきありがとうございました。自分がカメラを忘れるくらい、行く前はドタバタしていました。ドタバタしつつも、約束の時間に遅れず、大きなトラブルもなく行けて良かったです。

今回の山行の大まかな位置(登り:赤、下り:黄) 今回の山行のさらに大まかな位置(赤丸)


2月23日
【天気】小雪
【コースタイム】8:35 戸倉スキー場−9:25 渡渉点−11:30/11:55 大行山山頂−12:40 渡渉点−13:05 戸倉スキー場

【今回の雪】雪の予報は出ていたものの、尾瀬付近は大雪ではなく、小雪で、パウダーの浮遊感が短いながらも楽しめました。

【今回のルート・全体】徒渉点で、林道から外れ、徒渉点の直後が地形的には急だったものの、先行者のトレースが上手に急傾斜を回避していて、テンポよく、登れました。基本的にはなだらかな斜面が多く、広葉樹林帯の中を往復した、4時間半の手短な山行でした。

10:30 休憩(スマホで撮影)

【今回の(自分の)登り】引き抜きキックターンがぎこちない点はありましたが、短いながらも、シール、ビンディングのトラブルもなく登れました。

11:30 大行山ピーク周辺(スマホで撮影)

【風景】視界は、登り、滑る分には、問題ありませんでしたが、遠景は見えませんでした。

 

 (ハマったときの)ヘルメットのホルダー  

 登りは汗をかくので、ニット帽をかぶり、ヘルメットは着けませんでした。ゴーグルは、普段、ヘルメットに装着した長さに調節してあるのを縮めて装着しました。で、下山となる際に、元の長さに戻して、ゴーグルを装着しようとしたのですが、まず、ヘルメットのホルダーが低温(リーダーが-10℃と言っていました)のためか、はまらない。ホルダーをあきらめたら、前から傾向があったものの、ゴーグルが眼鏡と干渉して、目の周りが圧迫されて痛い。サングラスにするという手もありましたが、なんとか我慢できる痛さだったので、そのまま滑りました。
 (後日談)そんなこんなを考えていたら、解決策がずいぶんと動画に出ていました

【今回の(自分の)滑り】上記のように、微妙に滑りに集中できない点はありましたが、前回、西山で滑れなかった、テレマークターンがずいぶんできました。いや、テレマークターンというと、(同じ山の会のY原さんの)テレマークターンをイメージされるのなら、あのような華麗なテレマークターンはできませんでした。どちらかというと、自己満足なテレマークターンでしたが、それでも、今まで、山スキーになると、思うように動かせなかった足が動かせて、「方向性としては間違っていない」と思います。いつもフォールラインで足がそろうまではできたが、それから、足が引けなかった。今回、足を引くというよりは、沈み込んで足を下ろすようにしたら、無事、結果として足が引けました。狭い樹林帯になると、ぎこちない点はありましたが、少しでも空間が開いたらテレマークターンで滑れました。

 山行が終わって、改めて気になったのは、山スキーで転んだ時の対応です。新雪で転んだ時など、起き上がるのに苦労するものですが、「新雪で転んでも、自力で起きるように」というのが、私が山スキーを始めた時、教わったことです。パーティーで滑っていても、山スキーは様々にルートが取れ、メンバーを見失ってしまうことが多々あります。そのような時、転んだ→起き上がれないでは、危険すぎます。
山スキーでは
 極力転ばないこと(といっても、安全策ばかりとっていては上達しませんが)…。特に泊り装備を背負っていたら、転ばないほうが良い。
 転んでも、極力、リカバリーできる体勢を作って転ぶこと
 転んだら、ストックを使う、ザックを使うなどして、起き上がれる方法を理解しておくこと
ではないでしょうか。基本的に、自力で起き上がるのがベストなので、転んだ人から依頼がなければ、自分は傍観者になることにしています。
ただ、説明がなければ、「冷たい人」だと思われるかもしれません。「転んだ時は、自力で起き上がったほうが良いこと」言えばよかったと思います。
 それでも、転んだ本人から依頼があれば、極力、手助けするようにします。(転んだ人に意識がない等、重症の場合は、もちろん手助けします)。手助けしたほうが、時間の短縮になるという、ご意見もあり、結論としては、時と場合による、という対応にすることにしました。
(追加)上記のように、山スキーでは転ばないほうが良いといっておきながら、もう一つの事実があります。それは、「転ぶことを恐れていては上達しない」です。これも事実です。やはり、時と場合に応じて、消去法のように、正解を探すしかないのではないでしょうか。
(さらなる追加)などと一々書く事でもなく、実は皆さん理解済みかもしれない。自分の独り相撲でしたら、失礼しました。

【他のパーティー】先行者が二名おり、山頂までトレースが続いていました。先行者には、大行山山頂と、下りの林道合流点で会いました。山中で、他の方には会いませんでした。

今回の自分の読図:急遽、決まった山行、基本的には一方的な登りなうえに、明白な先行者のトレースがあり、トレースが正しいかどうかの確認はしたものの、今回はそれほど読図に重きを置きませんでした。強いて、今回の読図のポイントを挙げるなら、登りは林道から離れる地点で、下りは1700mの尾根が分岐する地点と、1500mの尾根が分岐する地点でしょうか。

今回のルートのトラックログ(赤:登り、黄:下り)
A:駐車場、B:徒渉点、C:大行山山頂

 カラファテ、フリーエ等でお世話になった、テレマークスキーの大御所、北田啓郎氏が、心臓発作により、ひと月前の1月25日にここで急逝したことを、山行後に知りました。フリーエでは、私のような人間に優しく声をかけていただき、ありがとうございました。お世話になりました。

今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1:登り、区間2:下り)(縦軸:速度、横軸:時刻)


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