盆堀川 石津窪

2021年9月23日

 (2003年石津窪に来たことはありましたが、入渓点から二番目の支沢に入り込んでしまったか、核心の部分は経験していません。それに、前回はついていくだけで読図は全然できなかった)

今回の山行の大まかな位置図
 赤:登り、黄:下り
今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

9月23日
L:自分、メンバー:M井さん、S林さん
天気:晴れ
【コースタイム】9:45 千ヶ沢林道入り口−9:55 入渓点(400m)−10:15 435m二俣−13:50 600m二俣−14:00 水線より離れ尾根を目指す−14:15 尾根を下降−14:40 半兵エ窪−15:05 千ヶ沢林道の橋(450m)−15:35 千ヶ沢林道入り口
 武蔵五日市駅を出発するも、カーナビの設定が合っているか不安になり、途中、現在地確認したところ問題なし。盆堀林道、千ヶ沢林道は狭い林道でしたが、もっととんでもない林道かと勝手に妄想していたので、思ったよりも普通の林道でした(林道と思うときちんとしている、車道と思うと狭い、といった感じではないでしょうか)。カーナビの設定に問題がなかったから良かったが、カーナビだけに頼っては良くない。どこで曲がるか、きちんとチエック。
 9時に目的の伝名橋に着き、S林さんは沢装備に、自分とM井さんは林道を歩くからと下山スタイルでいたら、おそらくはS林さんだったと思うが、「ゲートが開いている、伝名橋の先も車で行けるのでは、行っている記録もある」とのこと。計画の段階で指摘すればよいのにと思うが、確かに行けるし、帰りも途中からは同じルートになるので、途中に特別な思い入れのある場所があるわけでもなく、断る理由が見つからない。改めて、車に乗り、9時15分伝名橋出発、9時26分千ヶ沢林道入り口着。

 9:45 千ヶ沢林道入り口  

 S林さんは沢装備ができているので、先に出発。自分らも9時45に出発。
 9時53分 左に支沢を確認して

9:55 入渓点(400m) 千ヶ沢(下矢印)と石津窪(上矢印)との二俣

 入渓点です。先に行っていたS林さんとも合流。

10:00

 沢用長袖、ファイントラック下着に、沢用ズボン、厚めの渓流ソックス、スパッツ、リストバンド、軍手で、ちょうど良かったです。

10:06 4mの滝

 難なくいけました。

10:15 二俣の写真か、それとも

 林道では、何人かの人に会いましたが、沢の中では、自分たちだけでした。マスクは、ちょっと動いたら曇って、視界が悪いとシャレにならないので、外してました。念のため、フェイスマスクを装着しましたが、人に会わなかったので、首にかけたままでした。

10:18 末広がりの滝

 末広がりの滝は、右を登りました。ロープは、時間もあるので念のため、出しました。途中ハーケンを見つけて、喜んでいたら、さらに上にもう一つあったそうです。
 以降、ロープを出した箇所は、全て自分がトップで、セカンドM井さん(ロープFix、2段の滝 2段目を除く)、ラストS林さん(確保)です。
 セカンドが見える位置での確保をしたら、上の強固な支点にFixしてから、ロープを伸ばして下の頼りない支点につなげてビレイしてしまった。上の強固な支点が意味をなさなかった。途中で、気がつく。

 
11:00 2段の滝  1段目  11:25

 右を登りました。1段目はロープを出すほどではなかったと記憶しています。むしろ、ロープ操作の練習として、敢えて出しました。
 この滝だったか、手持ちのスリング、ヌンチャクを事前に用意するのを忘れ、セットしてあったATCガイド、エイト管を一つのカラビナにまとめなくては、支点が作れなかったというミスをしてしまいました。

11:28 2段の滝 2段目

 右を登りました。滝の中間辺りがかぶっていて、足場がなく、残置スリングを使わなければ登れませんでした。
 無事上に上がり、セルフビレイのために、スリングをとろうと思ったら、首からかかっていた「コンパスとホイッスル」のスリングが絡まってなかなかスリングが外せなかった。コンパスとホイッスルは、服の中にしまっておく(M井さんよりの指摘)
 良い支点が見当たらず、練習もかねてハーケンを打って、ビレイの支点としたが、その上にシュリンゲをかけられる岩がありました(M井さんよりの指摘)。

11:45-12:00頃 昼食

12:28 大滝 12:48 大滝下部

 下部はハーケンがいくつも打たれていました。練習のために、ハーケンを1本打ちました。
 途中で支点を切らずに上まで上がってしまうことも考えましたが、ヌンチャクが足りそうもないので、途中で支点を切りました。

13:14 大滝上部

 上部は、難しくなかったですが、水流をあび(大粒の雨程度)、寒く感じ、ハーケンを探す余裕もなく、上がってしまいました。
 ビレイの支点につきまして、左側にしっかりとした木があったので、それを用いましたが、登り終えたM井さんより、右側にスリングがかかっているとの指摘。左側の支点で問題はなかったですが、全体を見渡す習慣はつけておくべきでした。

13:34 7m 13:36

大滝の後の滝は、遠目には難しく見えましたが、近づいてみると、ホールドが見えて、問題なく登れました。
今回、一つの滝も巻きませんでした。

13:26


13:41


13:50 600m二俣


13:55 5mの滝


14:00 右岸に、ケルンとフタバの表示
 (GPSの標高630m)

 これより上流はほとんど枯れていました。水を汲んで、水線より離れる。踏み跡はありました。
 事前に見たネットに「フタバ」の表示があるところで上がると書いてあったのに、右岸の尾根に上がることしか意識しておらず、S林さん、ありがとうございます。

14:16 尾根上に乗る(GPSの標高660m)
 写真は上側

 藪漕ぎもなく、尾根の上に上がる。傾斜は登山道だと急、沢の詰めにしては緩やか

 尾根上の作業道を下る。
 藪はほとんどなく、踏み跡も、作業道にしては明瞭でした(半兵エ窪に下りる手前の東に向かう辺りがちょっと不明瞭)。
 地図読みというのは、ある意味、予習力と言っても良いのだろうか。改めて思い返すと「新版 東京起点 沢登りルート100(2020年 山と渓谷社)16ページ」に出ている点については、読図できていたと思う。ところが、「新版 東京起点 沢登りルート100(2020年 山と渓谷社)16ページ」で、記述が明確でない、「水線から離れた地点」からは大雑把にしか把握していなかった。半兵エ窪に下る際、自分は何を考えたか、550mあたりから尾根が二つに分かれるところで、左の尾根を下る予定にしていたのですが、右の尾根の方が傾斜が緩やかなのでした。どの地点で度の尾根に乗るか、どの地点で半兵エ窪に下りるか、見えていなかった。いわゆる地図読み能力が足らないというよりは、そもそもの予習力ともいうべき内容が、頭の中で抜けてしまっていた。
 少しずつ、少しずつ、地図読みができるようになっている気がしているのですが、今回下りは「また、やってしまったか」でした。下りは、S林さんが一番読めてました(懸垂が必要な個所はなかったですが)。
 逆に、登りは、地形図に遡行図から滝の位置を記すなどし、沢を離れるまでは、地図が読めていたと思う。

14:40 半兵エ窪(GPSの標高510m)

 半兵エ窪に下りたところから、千ヶ沢との二俣まで大きな滝はありませんでした。下りは、1回もロープを出していません。

14:50 千ヶ沢との二俣(GPSの標高460m) 

 読図がうまくいかなかったことがショックで、疲れも出てくる。自分の足さばきが悪くなったのを、見かねて、M井さんが休憩の声をかけていただきました。
 休んでいる際に、S林さんから、千ヶ沢との二俣の標高を聞かれ、450mと答えると、「もう、すぐなんじゃないか」と、S林さん。偵察に行くと、「橋があった」とのことです。

15:05 千ヶ沢林道の橋(450m)

 伝名橋のゲートは、帰りには閉まっていました。閉まっていましたが、鍵がかかっているわけではなく、手で開けられました。

 
今回の山行のトラックログ(A→B→C→A)
A:千ヶ沢林道入口、B:入渓点(400m)、C:千ヶ沢林道の橋(450m)
  左図の詳細(B→1→2→3→4→5→C)
 1:435m二俣、2:600m二俣、3:水線より離れる、4:尾根を下降、5:半兵エ窪

 帰り、M井さんより、つづらのルート「1日 10本、やってみないか」誘われる。今回、約束は守った気がするが、「忘れて、思い出して」の繰り返しになってはいけない。

 下りの読図と、ロープワークに難があった、今回の山行。欠点が以前よりクリアーになったと思う。ただ単に「地図が読めない」だけでは、多くが改善しない・やる気も出ない、「地図読みの何ができていないのか」それがわかると、やる気も出てくる。

今回の山行のスピードと時刻(区間1:登り、区間2:下り)


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