2011 奥多摩・つづら岩

2020年11月17日
L:Y原さん、メンバー:F川さん、I永さん(つづら岩手前で合流)、N方さん、M上さん、M浦さん、自分

今回の訓練の大まかな位置図

11月15日
天気:晴れ
【コースタイム】8:20 駐車場ー8:57 綾滝ー9:05 水場−9:30/16:00 つづら岩−17:10 駐車場

・午前(右クラック・一ルート(一般ルート))
 ・右クラック(N方さんと)(1ピッチ:自分リード、2ピッチ:N方さんリード)
 1ピッチ目、いきなりリードなので、体が、目が慣れていないのか、難しく感じた。二ピッチ目、セカンドでしたが、特に終了点手前でてこずる、なんとか上がれたものの、セカンドだとどうしても、トップの得意なルートを追いかけることになり、自分が苦手な動きがあるのではと思う。
 登山道までのトラバースで肩がらみ、N方さんより、「肩がらみは立った形で、腰がらみは座った形で、この類の確保の目的は、グランドフォールを避けること。」自分がもたついてしまい、登山道を下りてから再度確認、肩がらみはロープをたすき掛けのようにかけ、クライマーの反対側のロープを、脇を締める形で止める(握ることで止めようとすると、ビレイヤー、クライマー共に衝撃が大きい。むしろ少しロープを流しても良い)。腰がらみは、ロープを腰に回して、クライマーの反対側のロープを握った手をお腹に持っていくことで緩やかに止める。

 ・一ルート(一般ルート)(N方さん、Y原さんと)(1・2ピッチ:Y原さんリード)
 一ピッチ目の終了点手前で、Y原さんのとったルートが自分のいつものとっていたルートよりも下のルート、行けましたが、「そっちか〜」でした。仕方がありません、そういうものですから。ちょっと戸惑うものの、問題なく登れました。
 二ピッチ目の終了点手前で、Y原さんのとったルートが以前木のあったところを抜けていくタイプではなく、その右上を登るタイプ。右上を挑戦すれば良かったか、今回は、しくじりたくなく、Y原さんにお願いして、木のあったところを抜ける、安全策をとりました。トップロープだと影響は受けませんが、マルチのセカンドは、トップの登り方に影響を受けるのでした。仕方がありません、そういうものですから。
 ロープを束ねる、肩でなく、腰の位置で束ねる方法で対処、イメージが掴めていたせいか思ったよりも速く束ねられた。でも、50mロープだと、手で握るのにぎりぎりでなんとか束ねられたものの、30mなら問題ないのにな、と思いました。

・午後(自分はN方さん、Y原さんと二ルート(左ルート))
 ・二ルート(1・2ピッチ自分リード)
 1ピッチ目をリードで登ると、先に登っていた二人組の一人(セカンド)が、トップのビレイ待ちで、「終了点の支点にセットされた流動分散」にセルフをとっていた(終了点が占領されていた)。通常なら二ルートは、一つ上に終了点があり、終了点が使用されているときはそちらも使えるのですが、そこもオケラルートを登っている人が使っているという。こちらとしても、終了点脇の支点にセルフビレイはとることができ、ロープを上げることができたので、先に登っていた二人組の一人(セカンド)の言うことに、うなづいてしまった。だけど、もう少しきちんと話し合えば良かった。正解は、@確かに、一つ上の終了点には人がいてロープ操作をしていた、しかし、後から考えると、二ルートで使う終了点を使用していたのではなかった(はず)、「オケラルートで使っているのです」と言われ、なんだか自分が納得してしまった。A「終了点の支点にセットされた流動分散にセルフ」については、流動分散が作られているので、その終了点にセットして、ビレイをするのはややこしいし、ロ-プを上げるうちに二人組のロープセットができるだろうと待つことにしてしまった。「セルフビレイを移し替えてください」と、きちんと話し合えば良かった。
 下から、「どうした〜」の声。「すみません、お待ちください」と、自分。自分らの次にF川・I永ペアも待機しているようだ。
 ロープを上げ終えてから、数分後、少なくともロープ操作に熟達した二人組ではなかっただろう(昔の自分もよくここで戸惑ったのでお互い様とも思った)、ようやくロープがセットできたようで、終了点を使えることになった。下から、それほど言われたわけではなかった。
 ロープをセットできたと思って、下にいる二人に声をかけた。はじめN方さんが登って、それから少し経った後で、Y原さんが登る形、ATCガイドを使えば、二人の人をビレイできる、N方さんが登る、問題なくビレイ操作、「ATCガイドを使えば、ロープが抑える形になるので、手を離しても制動がかかるのだ」てなことを考えながら、ロープを見ると、ロープの動きがおかしい、なぜかロープが抑える形になっていない。どういうこと? 改めて自分のセットの全体を見直すと、流動分散からの管付きカラビナが、ATCガイドの金属部分ではなく、普段ハーネスにATCガイドをかけるほうの細いループにかかっていた。N方さんに、すぐさま、「セルフをとれるところで取ってください」と声をかける、「すぐには対処できない」との返事でしたが、二手程動きがあった後、セルフをとっていただき、無事、修正。N方さん、申し訳ありません。ヒヤリハットで済んで良かったです。
 (今回の反省:セットしたら、再度確認する。再確認は、数秒あればできる)
 (別件ですが、1週間前は、ATCガイドで、ロープを抑えるカラビナにも、支点からとっていた、これは危険ではないがやりすぎ)

 無事、ビレイを終え、二ピッチ目を登る段階になり、登る方は最後の木の手前で迷ったものの、少しずつ手足を上げていったら問題なく登れました。
 (ビレイをする段階になって、二ルート・二ピッチ目の終了点はてっぺんが鋭角になっているので、自分は以前から、登る側でビレイするようにしておりまして、それは登り慣れているときは問題ないのですが、今回のように登り慣れていないときは、登る側の反対の登山道側でビレイしたほうが落ち着いてビレイできるのでした。)
 セルフビレイをとろうと、ハーネスに手を出し、カラビナをとる操作をしたら、金属製の何かが落ちました。その時は、何本もあるヌンチャクの一つが落ちたのだろうと楽観していました。セルフビレイをし、ロープを上げて、流動分散をつくり、ATCガイドをセットしようとすると、ATCガイドが見当たりません。さっき使ったのに、可能性は一つ、先ほど落としたのが、たくさんあるヌンチャクの一つではなく、手元に一つしかない、ATCガイドだったのです。ただ、半マストでビレイするという手もあったので、二人に声をかけ、(半マストですと一人ずつしかビレイできませんが(変形半マストなら可))、Y原さんに登っていただきました。Y原さんが、登る際中、木のとこにひっかかっていたATCガイドをみつけ、無事回収できました。先ほどのように危険なビレイではないですが、やはり時間は短いほうがよいです。時間がかかると良くないこととして、不安定な姿勢でビレイしていたら、足がつりました。やはり時間は、短いほうがよいです。
 (ハーネスのギアラックが後ろの方ががら空きで、前二つがぎゅうぎゅうだった。後ろの二つを有効に使えば良かった。ハーネスにカラビナをかけるとき、かけてから反転すれば、ハーネスからカラビナを外す時に、ものが落ちることはない)
 もう一本登るほど時間はなく、足もつっていたし、自分の頭の中は大混乱。三段ハングルートを登るという、二人に任せて、自分は休みました。

 F川さんより、「終了点に着いて一からセットしているから時間がかかるのであって、流動分散を登る前から作っておけば」。
 参考URL:マルチ アンカービレイについての動画

14:45 三段ハングを登るY原さん


15:00 三段ハングを登るN方さん


15:35 ロープが引っかかってしまった 

 M浦さんがセカンドで登れず、下降したものの、回収していないヌンチャクにロープが引っかかってしまったとのことです。

15:45 M上さんが、懸垂でひっかっかた場所に行き(右下はM浦さん)  15:50 業務完遂、ありがとうございます。


 1週間前の件もあり、セットロープを持っていきましたが、使いませんでした。久しぶりでもなければ極力南面を登るべきなので、仕方がありません。

 行っただけのことはしたし、次にはつながるとも思うが、自分のつづら回数からすると、もっときちんとしなければならない。

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