2018 奥多摩 つづら岩(初夏)

2018年5月12、20日

5月12日
L:I井さん、メンバー:S林さん、S木2さん、T村夫妻、I永さん、Kさん、自分
天気:晴れ
【コースタイム】8:25 林道終点−8:55 いつもの水場−9:20/16:05 つづら岩
 この日は土曜日で、混雑もなく登れました。

午前の部(東面の岩場にてトップロープ、及び、近くの木で自己脱出、ピラミッドフェース)
 東面の岩場にて、自分が一番右側のルートにトップロープセット、確認に行ったS林さんより、「ロープを終了点のリングに通せば」、とのこと。それもありだと思いますし、確かにその方が早くできます。ですが、教科書通りの流動分散ができることも大事ですし、その状況に応じたロープセットというのも大事だと思います。自分が思うには、シーズン初めのロープワーク確認が目的なら、教科書通りの流動分散(教科書は固定分散?)で、シーズン終わりの登り納めで、目的が登る量をこなすべきだったら、「ロープをリングに通す」でいかがでしょうか。
 自己脱出:自分のフリクションヒッチが甘く、荷重を移動する際、フリクションヒッチが止まらなかった。I永さんはより、細いスリングを使い、対応していた。次回は、細いスリングで再挑戦だ。
 ピラミッドフェースは、出だしが難しいのですが、登れました。自分の場合、油断さえなければ登れます。登れた理由は、登る前のホールドの観察と、気合です。自分がリーチ処理をしたかもしれませんが、特別な登り方が必要ではないと思います。

東面の岩場

午後の部(S林さんと)
 一ルートと、二ルート(下部)+腕力ルート(上部)(いずれも下部は自分がトップで、S林さんセカンド、上部はS林さんトップで、自分がセカンド)
 一ルート:登るトレーニングは室内壁などでできますが、このルートは、ルートが屈曲するので、ロープを引くのが疲れるルートかもしれません(暑さもありました)。これまで感じたことはあまりありませんでしたし、それよりはロープの流れが悪くてロープを引くこと自体が大変でしたが、今回はロープの流れ自体はそれほど悪くなかったにもかかわらず、ロープを引く作業でずいぶん消耗し、セカンドで登る際に指先がつるというのか、つるというと痛みがあるのですが、痛みのない「つる」でした。それでも、最後の木がなくなった部分は、右側のホールドに、右足を置き、左手で左側のホールドをプッシュ、すると右側に小さいガバ(?)が右手でとれるので、木がなくてもフリーで登れました。登れたことで、ホッとしてしまったが、S林さんの終了点処理を確認しておけばよかった。
 二ルート(下部):特になし
 腕力ルート(上部):今になって思い出す、昨年秋、登ってわからなくなったルートは、腕力ルート(上部)でした。自分で言うのもなんですが、自分はバカではないと思うのですが、頭の良い人の中にいると、バカが目立って仕方がありません。困ったものです。S林さんも一度は登れなかったとのこと。セカンドで登ったのですが、核心が登れず、テンション。テンション後、右側に行ったら、登れました。
 下りは、懸垂で、出だしに良い足場がなく、終了点がとがった反対側(初心者みたいな記述)にあるので、下りるのに一苦労。ようやく、下りれると思ったら、セルフが終了点の鎖に引っかかりやり直し。そんなこんなでかなり「ああでもない、こうでもない」をしつつも無事懸垂で下りたら、今度はロープが回収できない。

ロープ回収できず

 どうしようもないので、登山道を使って岩場の上に戻ると、特にこれといった問題はないように見えたが、「ああでもない、こうでもない」をやりすぎたため、終了点のリングでロープを押さえつけてしまい、ロープが動かなくなっていたようでした(ロープ連結部分は、全く関係なし)。ほんの少しロープを動かしたら、問題なく、下から回収できました。シーズン初めとはいえ、怪我なく終わったといえ、久しぶり(とはいえ、以前もリングボルトで同じことをしていた)の懸垂ミスでした。リングでの懸垂は、要注意。
 後日談)先シーズン懸垂したときは、二ルート終了点からの懸垂。今回は、腕力ルート(上部)終了点からの懸垂でした。

今回の訓練の大まかな位置図


5月20日
L:S木2さん(ですが諸事情により五日市駅で帰宅)、メンバー:、N方さん、Ta田さん、F浦さん、F川さん、S木さん、M浦さん、I永さん、Y原さん、自分
天気:晴れ
【コースタイム】8:40 綾滝−9:10/16:00 つづら岩−16:30 綾滝
 今回は日曜でしたが、思ったよりも混みませんでした(でも、先週よりは混んでいました)。他会の計画にもよるのでしょう。

午前の部
 東面の岩場にて、トップロープセット及び、自己脱出、宙づりからの登り返し

自己脱出の確認等

 自己脱出:今回は、5mmのスリングで挑戦です。無事できましたが、メインロープが10mmで、できて、当然でした。その他、スリングばかり意識がいって、クレムヘイストでなくオートブロックでやってました。それでも効くときは効くのでした。
 続いて、東面の岩場反対の、岩場で、宙づりからの登り返しを、これもメインロープが10mmでしたので、5mmスリングを使いませんでしたが、問題なくできました。結局、当然かもしれませんが、フリクションヒッチに絶対はなく、メインロープの径、状態により、スリングを選ぶしかないのです。ただ、メインロープが8mmの時は5mmのスリングを、フリクションヒッチ用に用意しておいた方が何かと便利でしょう。なお、プルージックコードという商品もあり、岩ならありだと思いますが、沢ではよほど好条件でないかぎり使えないと思います(滝登攀には、ロープが濡れて滑りやすくなるので不向き)。その他、別件ですが、5mmより細いスリングも何かと役に立ちます。
フリクションヒッチ:メインロープの状況により、スリングの細さを変える、巻き数を変える、その他当然としてきれいに巻く。
 イメージ化というのは、ある部分ではパターン化かもしれません。

午後の部(F浦さん、Ta田さんと)(全てトップリードしました)(Ta田さんが運動靴なので、一人一人登っていただきました)
 右クラックと二ルート
・右クラック:過去の記事にも書きましたが、昔、右クラックというのはオケラルートくらい簡単なルート(一ルート、二ルートより易しい)だと思っていた。いまだにトップでリードできるけど、簡単とは言えない。自分の体重が増えた? 室内壁に通う回数が減った? 確かにそうなのですが、他のルートは、問題なくできるのに、かぶっている部分が他のルートより多いため、体重が増えたり、室内壁に通う回数が減ると難しく感じるルートなのでしょうか。

・二ルート:二ルートにつきまして誤解してました。途中の支点から、右に行ってから直上するのが腕力ルートで、左気味に行ってから右に行くのが本来のルート、本来のルートが混雑しているときは左気味に行ってから、さらに左に行くルートも使えます。
 3人で二ルートを登る場合、最初のテラスのところで、ヌンチャクを2か所かけた方が、振られることがない。

戻る