(幕営・単独行)山スキー
苦手な地図読み、体験のない雪山テント泊、他の人と一緒に行動するのも良いが、たまには一人でしないと、どこまでが自分の力か、わからなくなる。組織をたまには離れてみた方が良いと思う。天気の良い日に、ワンランク?レベルを下げて、単独行に行ってきました。
2018年5月5−6日
もちろん日帰り可能なルートですが、せっかくの単独行なので、神楽ヶ峰と1984m小ピークの間のコルに良い幕営地があった記憶があり(記憶違い)、単独で泊まるということをしてきました。
今回の山行の大まかな位置図 赤:5日、黄:6日 |
今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸) |
5月5日
天気:晴れ
【コースタイム】11:50 ゲレンデトップ(1845m)−12:50/13:15 神楽ヶ峰山頂(2029m)−14:15 中尾根の小ピーク1970mにて幕営
たいした渋滞もなく、かぐらスキー場着。通常の駐車場は満車で、さらに遠くの道路を渡った駐車場(空地)に停めました。
神楽ヶ峰に直接行くか、少しゲレンデで滑ってから神楽ヶ峰に行くか、迷ったものの、何があるかわからないので、とりあえず1日券を購入しました。あとから考えれば、ここで1日券を購入したことで、泊まり装備を背負っていたものの、日帰り客と思われたか(それもおかしいか)、幕営装備を背負っていたが泊まることについては何も言われなかった。
かぐら運営側にしてみればゲレンデ外で泊まってほしくないが、それよりも大量に来るバックカントリースキーヤー、ボーダーの対応に追われ、それどころではないという感じでした。
10:35 ロープウェイを下りて |
ロープウェーから下は、ほとんど雪がありませんが、上は通行箇所のみ雪がしかれていました。
鯉のぼり |
11:05 ゴンドラからの風景 |
上がるにつれて、徐々に雪の量が、増えていった
11:10 スキー場と鯉のぼり |
毎年、この写真が撮りたくて、この時期にかぐらに来るというのもあります。
盛況 |
ゴンドラ上は全く問題のない雪。人でいっぱいです。少し滑ってから入山しようかと思ったものの、時間がどんどん過ぎていき、結局1日券を買ったけど、第5リフトに直行。
11:33 左奥が神楽ヶ峰 |
11:50 かぐら第5ロマンスリフト上 係員の方がいて、ここで登山計画書の提出です。 ビーコンの電源をチエックする機械が設置されてます |
雪崩ビーコンを携行していない場合、ゲートを通過できないとのことです。
計画書を係員の方に提出。下山しましたら、スキー場事務所に報告が必要とのことです。
12:17 山頂は見えませんが、山頂方面です |
2000m分岐までは、穏やかな、登るのに快適な勾配でした。
中尾根 |
12:37 山頂が見えました |
2000m分岐からは、さらにゆるい傾斜で行きも、帰りもシールとなりました。
12:41 田代湖 |
13:00 山頂を過ぎたところから苗場山がど〜んと |
前回は、ピークを間違えましたが、さすがに今回はそのようなこともなく、問題なく、神楽ヶ峰山頂に到着。雪の中に埋まっているのか、山頂の表示は見当たりませんでした。念のため、山頂には到達しています。下のトラックログをご参照ください。山頂は人がいて、少し進んだところで昼食とする。少し進んだところから、苗場山がど〜んと見え、来たかいがありました。
13:00 神楽ヶ峰山頂〜苗場山 |
13:05 登ってきた尾根 |
13:15 神楽ヶ峰山頂 再度山頂に戻って看板等探すも 山頂の表示は見つかりませんでした |
13:17 来た道を戻る |
和田小屋より上は、一面雪でした。それより下も、かぐらの伝統芸により、あったといえばあったのですが
13:50 1984m小ピークからの2000m小ピーク |
1日目はゲートを通過してから、5〜6パーティーの人。もっと多いかと思ったら、案外少なかった。トレースはそこら中にありました。当然ですが、幕営地についてからは、翌日、ゲレンデに合流するまで、一人の人間にも会いませんでした。
13:57 幕営適地 |
当初は、神楽ヶ峰と1984m小ピークの間のコルに泊まる予定でしたが、1984mを過ぎた、中尾根突端に泊まるに適した樹林帯があり、そこを幕営地としました。
14:55 テント設営完了 | 幕営地の積雪145cm |
雪山で一人でテントを設営した経験がないので、早めに設営しました。テントを設営しているときに限って、風が吹いたりしましたが、飛ばされるほどの風は吹かず、無事設営。
15:05 テント設営も完了し、時間があるので偵察に行く。 |
テントを張った地点から偵察に行ったので、中尾根の突端だろう。位置的には合っているが、田代湖が正面というのは、方向的に間違っている。GPSももってきたのだから、GPSも使えば良かった。そもそも機器に慣れていない、というのがあるかもしれない。
夕飯はα米に、レトルトのビーフシチュー 温めるだけ |
今回、食事はテーマではないので、簡単なものですませました。
テント内で食事装備と、行動装備・寝るための装備を分けて配置し、風もほとんどなく快適なテント生活でした。天井にスリングを使って、サングラス・手袋等をつるしました。
17:25 ここで夕日が沈むのを30分ほど眺めてました |
テントシューズは、テント内でのシューズであり、ほんの少し外を出るのはありですが、長時間には耐えられないので、手前の木の上に乗り、ぼーっとしていました。
18:16 |
水などを作り(ろうとを持ってくるのを忘れたが、問題なく注げた)、19時に就寝。頭のあたりが寒かったが、目出帽をかぶったら寒くなかった。使うことは、ありえないと思った目出帽ですが、役に立ちました。
5月6日
天気:晴れ
【コースタイム】7:35 テン場出発−7:50 1984m小ピーク−8:10 1630m第5リフト下−8:25 ゴンドラ山頂駅
4:16 半月 |
4時起床。
4:30 夜明け | |
朝食は、α米と、サバの味噌煮、みそ汁(これも温めるだけ)
4:55 日の出 |
朝、5時ころは、少しアイスバーン気味でしたが、8時半ころには、だいぶ緩くなり、春のザラメといった感じでした。
死骸 寒暖の差が激しいので 間違えて出てくると大変 |
7:35 朝のパノラマ |
7:57 樹林帯は、点々と生えている感じでした |
8:00 リフト下り場が見えた |
足指(甲)を上げるというのは、足首を固定するので、ある意味スキーブーツの滑降モードのようなものでは、と思った。
8:13 第5リフト乗り場で、ゲレンデと合流 |
今回の山行のトラックログ A:第5ロマンスリフト下り場(1845m)、B:神楽ヶ峰山頂、C:幕営地、D:第5ロマンスリフト乗り場 |
当初は、1984mから左に向かえば中尾根を滑れて(後日談:不自然です。中尾根を滑るのなら、幕営地から滑るべきです。地図読みのポイントを完全に間違えている。尾根の突端で現在地確認ですよ)、1500mから右寄りに進み、和田小屋まで滑る予定でしたが、山スキー単独は初めてなうえに、途中でリフト下り場が見えて向かうトレースもあったので、第5リフト側に下ってしまった。前日、泊まるまでは何人もの人がいて、泊まる際も天気もテン場も良く、時間もたっぷりあり、順調に物事が進み、寒さもなんとかなったが、ここで人工物が見えて、安全策をとってしまった。いろいろあるが、初めての単独雪山幕営なので、今回は仕方がないが、次回はもう少しきちんと(何を? 優先順位は雪山テント泊なのか、雪山での地図読みか、雪山をスキーで滑ることなのか)しよう。
8:30 この時間なのでゲレンデはガラガラ |
時間が余っているので、1日券を購入し、せっかく来たので少し滑ってから帰ろうかな、と思い、和田小屋に相談しに行くと、ゲレンデ外で泊まることは想定外のようで、「和田小屋で1日券を購入して滑る」ことは、ほとんど相手にされず、(そもそもロープウェイ乗り場でないと売っていなかった)。自分も、最低限の目標は達成できたので、無理せず、帰ります。渋滞も心配だし。
「リフト券1枚と、ロープウェー1回分を購入お願いします」とのことです。
9:10 新緑 |
このリフト担当者は、泊まり装備の自分に、友好的でした。
9:12 かぐらの伝統芸 |
指示通り、スキー場事務所に、下山連絡したら、幕営は想定外のようで、(といっても幕営の日程を記入した計画書を提出したのですが)、なんか混乱しているみたいでした。
9:30 雪解け |
天気が良い時、ルートを選べば、自分のレベルでも単独行に問題なし。ただ、下りで長い距離を滑るには、もう少し、レベルアップが必要。
自分が、単独行を、シーズン1回以上するつもりは、ありません。
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