奥多摩・つづら岩

2017年11月12日(日)、19日(日)
 今回は2回とも、これまでのつづら岩ではありえない混みようでした。11日(土)、18日(土)いずれとも天気が悪く、その前の週も悪く、12、19日は良い天気だったため、日和田山に比べて空いているというのは、これまでのつづら岩でしたが、今回の三分の一は、待ち時間でした。

11月12日
天気:晴れ
【コースタイム】8:20 林道終点−9:00 いつもの水場−9:25/15:55 つづら岩−16:15 綾滝−16:35 林道終点
L:T村Eさん、メンバー:M井さん、S林さん、Ta田さん、S野さん、F川さん、M上さん、S木2さん、T村Mさん、Y原さん、自分

今回は、M井さん、Y原さんと登りました。

8:30 立派な橋が設置


8:45 綾滝

午前の部
 トップロープのセット(こんなに混むとは…)
  出発時間が以前より遅かったというのはありますが、東面の岩場に到着したら、1パーティーが登っていて、左側にロープがセットされていたので、右側を使うことを確認。準備をしていたら、もう1パーティーも来て、登っているパーティーに、「登っていいか」を聞いていた。準備の途中、「自分たちも使います」を宣言。セットロープと、メインロープを持って東面の岩場の左わきから、岩場の上に上がる。上がると一番上の支点(木3本)が空いていた。セットロープを持ってきたこともあり、セットロープを使えば一番上の支点でも問題なくトップロープが使えるし、他のパーティーはセットロープなど持ってこないだろうから、一番上の支点なら、他のパーティーと、かぶらなく支点が使えると思い、一番上の支点にトップロープをセットを決定(この時点では、使う支点は一番上ですが、使用するルートは右側が可能と思っていた。)。実際、トップロープをセットし、ロープを垂らすと、下のパーティーから「そこの支点だと左側のルートと重なる」ことを指摘される。絶句、左側のルートよりさらに左側にロープを垂らせばそのルートが使えるかもと思い、そのことを下のパーティーに伝えると、下のパーティーも了承してくれた。
 急いで懸垂で下りると、岩場の周囲には、鈴蘭関係者は誰もおらず、右のルートは空いたまま。M井さんとY原さんが、東面の岩場の近くの木で自己脱出の確認をしていたのでそちらに合流。しばらくしてT村E・S野ペアがトップロープを使ってくれていたが、T村Eさんは、自分が一瞬東面の岩場を見たときには、一番左側のルートが登れないようで、思いっきり、左側のルートとかぶってしまっていた。あいかわらず、右側は空いていた。
 こんなに混むことは考えていなかったし、ロープの流れる方向を誤解していたし、そもそも「東面の岩場で登りの確認をしたい人」が登りたいルートは、右ルートなのも忘れていた。さらに、今から考えれば、終了点にカラビナをかけて、ロープの流れを右側に持ってくればよかった(それはそれで、わざわざ上の木の支点を使った意味がないか)。

9:25 東面の岩場

 自己脱出+宙づりからの自己脱出
 慣れないATCガイドでの、仮固定に戸惑いもあったが、とにかく致命的だったのが自分のフリクションヒッチへの理解の甘さ、(結び方自体は間違いがなかったが)ロープとの相性もありフリクションヒッチが効かず、余計な時間を使いまくってしまった。本腰を入れないとダメ。それでも、何度も経験した自己脱出なので、最悪の事態は逃れたけども、とにかく何年目なのだということ。フリクションヒッチは堤信夫氏の本にいろいろ書いてあるので、再度確認します(でも、氏の本だと、フリクションノットなのですが)。

セルフビレイを木などにした場合

 セルフビレイを木などにした場合、木の中で動いてしまい不安定なことがある。そういうときも、フリクションヒッチを使えば、動きを止められる。


午後の部
 二ルート(トップ自分)懸垂下降(トップM井さん)
  ビレイの際、引かれたら自分がどうなるかよくイメージ→「直上でなく、少し横にずれてから登るトップ」をボディビレイする場合、ハーネスより上の高さでワンターンしたほうが、引かれる等の動きに対処できる(ルートにもよる、絶対ではない)(何度も聞いたことですが、改めて再確認でした)。セカンドY原さんが登り、3分後または5m程度セカンドが登ったところで、ラストのM井さんが登るという形(ATCガイドなため)でビレイをしました。
 懸垂下降でのロープの連結は、エイトノットだと結び目が障害物などに引っかかりやすいので、「オーバーハンドノットを二つ」の方が有効。トップで下りる人は、何かあったときのためにオートブロックでバックアップをとりながら、下りるべき(M井さん下降後、Y原さんと話し合う)
 二ルート(1本目トップY原さん、2本目トップ自分)、登山道を下山
  二本目のトップは自分が行ったのですが、以前は何度も行っていた二ルート右のルートがわからなくなり、A0で対処。当初は、1本目の支点から懸垂で下りる予定で、微妙なところであせってしまった。

カイデン行動かと思ったが、なんとか暗くなる前に林道終点に到着できた。


11月19日
天気:晴れ
【コースタイム】8:05 林道終点−8:45 いつもの水場−9:20/15:45 つづら岩−16:20 林道終点
L:M浦さん、メンバー:M井さん、S林さん、F浦さん、F川さん、Y田さん、T村夫妻、Y原さん、自分

この日はT村Eさんと登りました(全て自分トップ、登山道下山)。

8:35 綾滝

午前の部
 ・二ルート(左ルート):先週、二ピッチ目右のルートが難しかったので、これなら大丈夫かと、左ルートに行くも、Eさんが(どうした?)終了点手前の木を取れなくて、さらに左のルートを登ったのですが、さらに左のルートを途中から登るにはロープを少し緩めねばならず、ATCガイドは緩めるのに一手間いり、Eさんがセルフビレイをとっている際にロープを緩めたく、そのように声もかけたのですが(木の下にいる際にセルフを取り、緩めれば良かったけど、その時には「張ってください」で緩めることなど頭になく)さらに左のルートを登る際にはセルフをとる場所もなく、中途半端な形のビレイになってしまった。結果として、さらに左のルートを登ることで対処しましたが、(優先順位として自分の伝え方が間違っていたかもしれませんが)ここくらいはA0でも良いので登ってほしいね〜。中途半端なビレイをしたことで、逆に自分が動揺しまくってしまい、ビレイを終えて上に上がってから、ナイフを落とすは、タイブロックを落とすはで、別のパーティーが拾ってくれました。

14:12 登るM井さんと、ビレイするF浦さん

 ・一ルート(一般ルート)
 混んでいて、前のパーティーが4人で登っていて、途中でずいぶん待ちました(仕方がありません、こっちもわかっていて一ルートに並んだので)。二ピッチ目は、以前終了点にあった枯れ木がなくなり、難しいということで、今回も十分に手前で時間をかけて(休んで、シュミレーションして)登ったら、以前よりは終了点手前のホールドがつかみやすくなった感じで、一瞬ヌンチャクをつかんだものの、A0でなくても行ける気がしました。逆に、二ピッチ目の登り始めの方が難しく感じた。

午後の部
 ・右クラック
 「右クラック(一ピッチまで、それから先は登らずに懸垂で下りる)は簡単」」とずっと思っていて、他の方にもそう言い続けていました。でも、久しぶりに登ったら、案外難しく、「登りこんでいると、簡単」なのかな、という感じでした。てっぺんまで行こうと思えば行けましたが、登山道に合流できる所に立派な支点があり、先行者が登っている最中で、わざわざ登ることもない(簡単なスラブ)ので、つづら岩トップまでは行ってません。トポもそうなっていました。

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