東黒沢+ナルミズ沢

2017年8月26−27日(前夜発)

L:M浦さん、メンバー:自分、Y原さん、S水さん

 あんまりにも自分の調子が悪いので、跳ね上げ式のサングラス(眼鏡用)を山中では使用しました。基本的には、サングラスで、岩場など周囲をきちんと見たいときはサングラスを上げるタイプです。これが問題なく使えて、調子が悪いなりに参加できました。

 
今回の山行の大まかな位置図(登山道は黄色の線) 今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

8月26日
天気:曇りのち晴れ、朝のうち一時雨
【コースタイム】6:45 白毛門登山口駐車場−8:15 白毛門沢との二俣−9:00 905m二俣−10:50 1080m二俣−12:05 1350mコル−13:20 広河原−14:55 大石沢との二俣−15:50 1340m二俣

6:45 白毛門登山口駐車場

 天気予報では、良くなることを言ってましたので、出発しましたが、出だしは雨が降っていました。

7:10 入渓

 雨が降っていたので、極力、登山道を使いました。

7:15 ハナゲの滝

7:20 巻くか、登るか

 この天気(水量)だから、ハナゲの滝は巻くのかな、と思っていたら、「行ければ行きましょう」とのこと、それもそうだ。中間の巻く地点まで来て、「(ロープをつけずに)見てきましょうか」という探りを入れたのですが、「(ロープをつけて)右岸の途中に2ヶ所支点があるから、見てきてほしい」とのこと。それは、登るということですね。水量は多めでしたが、落ち着いて行けば、難しいところもなく、登れました(水量の少ないときは、歩いて登れる感じですが、多いときはロープが必要で、3点支持で登る感じです)。これだけ行っているのに、ハナゲの滝をロープで行くのは初めてでした。自分の場合、たいていが、巻いて、水量が少ないときロープをつけずに登ったのが2回くらいだったでしょうか。
 実は、左岸に立派な終了点があったのですが、気がつかず、ハーケンで対処。前回のこともあるので、念のため残置にバックアップを取る。ロープをFixして、最後の人をビレイして、では、ハーケンをと思ったら、M浦さんが手でハーケンを…。途中で外れたわけではないし、バックアップはとっておいたものの、岩トレの空き時間に再度確認ですな。

7:55 ハナゲの滝を登り切ったS水さん


ウォータースライダーをするM浦さん(動画)
 ちゃんと止まっています。

 心の中のある一部分で、滑って流されたら、終わりだと、思っていましたが、流されても、止まるところで止まれば(止まれる地形があれば)大丈夫なのでした(それもそうだ)。滑落停止の訓練のように、条件さえ合えば、あえて、ウォータースライダーも必要かもしれません。遊び半分という感覚も必要だし、トレーニングという感覚も必要という良い例ではないかと思います。

 
8:14 右岸、大岩通過(M浦さん)  

 自分は、左岸を行きました(M浦さんは右岸)。ウォータースライダーでの体験があるので、この激流に突っ込めるのかもしれません。水量が少ないときは、左岸の方が難しく、右岸の方が楽です。

8:15 白毛門沢との二俣

 前回の下りもこれくらいの水量だったか、写真で見たら、前回の下りの方が微妙に多いと思います。でも、ほとんど同じ。この頃、雨はやみました。

8:40 いつものゴルジュ

 左岸を小さく巻く。気分的にいっぱいいっぱいで、安全策ばかり取ってしまったけど、もうちょっと挑戦しても良かった。

8:45 7mの滝

 右を登りました。

9:00 905m二俣

 自分「905m二俣」、Y原さん「インゼロでは」。ただの現実なんだけど、ちょっと自分が動揺してしまい、そのあとしばらくの間、読図がスコーンと抜けてしまった。この程度で、まったく、冷静になって話し合えば良かっただけのこと。

 9:05


9:10 9:11 その上はナメ


9:22


9:25 ナメ

9:35 沢が右に曲がるとこかな


 
9:50 ありえない風景 9:55 10:15 

 目的の奥の二俣(1080m)に到着したものの、自分が一つ手前の支沢と勘違い、Y原さんは、「違いますか」程度でスルー。他の方からはリアクション無し。で改めて、進んでみて、見たこともない風景、過ぎてから最初に、「違う」ことを指摘したのは自分なのですが、そんなの当然でしょう。「見たこともない風景」では説得力がないので、確認のためさらに登ってみたものの、ありえない風景、現れるはずのI永さんの滝も現れず、来た道を戻りました。
 改めて、話を聞くと、リーダーは、1080m二俣のすぐ東に小ピークがあることまで読んでいた、なのにどうして、油断かな。というよりも、自分はこの沢、何回目なのかね。改めて自分の地図読みは、底が浅いというか、次の支沢とかばっかりで、集中力がちょっとなくなるとダメになってしまっていた。地図読みが二次元で、三次元の地図読みができていない感じ。その事実を示すのに象徴的なのは、自分は遠景について、ほとんど考えていない。次回の地図読みのテーマは遠景です。これまで、立体視など考えてきたけど、現実問題として、立体視で何を見ればいいか、それは地形を見れば良いのですが、地形というと漠然としすぎていて、イマイチ、テーマが絞れなかった。次回は、地形の中でも、特に遠景を考えて、読図をしてみようと思います。
 今回、別件でどうしても準備不足になってしまったのですが、そうか、まだわかっていないか。その他、自分の高度計は、電池交換がうまくいかず、ほとんど使えませんでした。それでも、負の連鎖にならず、引き返して、問題を最小限にできて良かった。

11:10 目印の大岩の手前にあった、大岩

ややこしい。以前はなかった気がします。

11:14 I永氏の滝

 いつものように、右を巻きました。

11:30 目印となる大岩

 自分は左を巻き気味に行きましたが、Y原さんらは、果敢に水流沿いを登っていました。
 12:00 高度計1295mで水が枯れました。(前言撤回、ここまでは高度計が使えていました)使えなくなったのは、もう少し後でした。高度計は10気圧防水で基本的に大丈夫なはずですが、「沢だと何かのはずみ(悪いことが重なる)で10気圧を超えてしまうことがあるので、20気圧にしておいた方が良い」と、モンベルの店員が教えてくれました。

12:05 1350mコル

 1350mコルよりも、少し西側に上がりました。きちんと1350mに向かえば良かったのですが、東側に下りていけばいいかと、進んでいたら、逆に行きすぎて、沢床に5mほど懸垂で下りなければならなくなってしまいました。修正できたミスでしたが、懸垂で下りなければならないという時間のロスでした。

13:13 ウツボギ沢に合流


13:20 広河原

 前回、自分が使わなかった薪がまだ残ってました。

13:30


 
 13:35 宝川からの朝日岳山頂 拡大(中央)

 大石沢の出合まで、登山道を使うことも考えましたが、天気が悪ければともかく、良い天気でしたので、登山道を使わずに行って良かったです。

13:45

13:50 7mの滝


13:55 不思議な岩がありました(近寄ってみると、普通の岩だったりもするのですが) 


14:00 淵


14:05 幅広

14:10 へつる


14:17 幅広


 
14:20 幅広の後のナメだと さらに近づいて  左を行きました


14:55(前景) 14:55(後景)


14:57 大烏帽子山南東の1735mピークかな?


 
14:55 大石沢との二俣(右岸)  左岸


15:22 シモツケソウ

15:26 3m


 
15:40 S字状のゴルジュ(3m) 右を巻きました 左奥のぽつんと見えるのが大烏帽子山 

 最後の部分が難しそうなので、巻きました。巻き道は、だいぶぬかるんでいました。

15:50 1340m二俣・テン場

 昨年泊まった、リーダーによると、昨年に比べて大幅に伐採されたようで、テン場としては良くなったかもしれませんが、「こんなことして良いの?」だったそうです。

タープ設営、再確認
 クレムヘイストで固定です

 前回、一人で泊まって、今更ながら、ちょっと不安でした。そうだよな、クレムヘイストで固定だよな。

焚火

 使いかけの薪が置かれてあって、「ラッキー」てな感じで使ったのですが、どうも生木が良く乾いてなかった薪のようで、なかなかつきませんでした。逆に、火が弱かったせいで、ごはんはおいしく炊けたんですけどね。程度にもよりますが、ある意味、生木は、濡れた木よりも燃えません。S水さん、様々な総菜ありがとうございます。

8月27日
天気:曇り
【コースタイム】6:25 1340m二俣−7:40 1410m二俣−8:55 1610m二俣−9:30 稜線−10:55 ジャンクションピーク−11:20/11:35 朝日岳−12:50 笠ヶ岳−13:45 白毛門山頂−16:40 白毛門登山口駐車場

6:30 魚留の滝 8m 右を登りました

 Y原さんリードで、右を登りました。3番手で登った自分は、使ってみたかった、プルージックコードで登ったのですが、その前に濡れてしまったせいか、硬くて、動きが悪かったです。乾いた岩には使えるけど、沢では、使わない方が良いのかな。ロープとの相性もあるかもしれません。

ビレイをするY原さんと、見守るM浦さん


7:10 

 
7:32 7×15m遠景  7:35 左を登りました


 
 7:40 1410m二俣  

 右を行きました

7:53 ナメ


8:05

 
 8:12 2段 8×15m  

S野さん、トップで、左を登りました

8:30 1550m二俣


8:47

 
8:55 1610m二俣 水など汲んで、時間をつぶす  ちょっとはガスが失せた

 1610m二俣は、非常にきれいなところと評判ですが、着いた時にはガスに覆われてしまっていました。休憩、水汲み等をして、ガスが失せるのを待ったものの、「ちょっと改善」程度で晴れることはなく、いつまでも待っていても仕方がないので、9時15分頃、出発。

9:25 池塘

踏み跡は、問題なくありました。

9:30 稜線

9:42 1757mの小ピークだと思います 左奥が朝日岳


10:55 ジャンクションピーク


11:20/11:35 朝日岳(1940m)

 視界が悪いのは、つまらないが、晴れていたら、とんでもなく暑かっただろう。笠ヶ岳までは、登っては下り、登っては下りの、繰り返しでした。

12:46 笠ヶ岳避難小屋

 笠ヶ岳山頂は、もうすぐです

12:50 笠ヶ岳(1852m)

 笠ヶ岳からは、下って、登って、下って、登るのですが、朝日〜笠ヶ岳間に比べて、細かくなく、高度、距離共に、アップダウンの幅が大きくなった感じです。

13:07 笠ヶ岳から白毛門への下降


13:18 来た道を振り返って(左が笠ヶ岳、中央が朝日岳)

13:25 中央が白毛門山頂


13:45 白毛門山頂(1720m)

 白毛門からの下りは、小さな登りはあるものの、ほとんどが下りです。

14:18 松ノ木沢ノ頭(中央)に向かって、下山


14:27 ジジ岩、ババ岩


14:38 ヤマユリ


14:40 松ノ木沢の頭(1484m)


14:52 谷川にはまだ雪渓

Y原さんから、「雪渓が見えます」と言われ、すぐそこかと思ったら、遠くの谷川岳のでした。

15:35 

 雪国はこういう育ち方もあるのでしょう。

16:10 昨日登ったハナゲの滝が見えました


16:37 白毛門駐車場、手前の橋



今回の山行の(個人的)遡行図
今回の山行の位置図
 1日目:A→B→C→D→E→F→G→H→I
 2日目:I→J→K→L→M→N→O→A
A:駐車場、B:白毛門沢との二俣、C:金山沢との二俣(905m)、D:奥の二俣(1080m)、
E:1526mピークと1608mピークのコル、F:ウツボギ沢との二俣、G:広河原、
H:大石沢との二俣(1275m)、I:1340m二俣、J:1610m二俣、K:稜線に合流した地点、
L:ジャンクションピーク、M:朝日岳、N:笠ヶ岳、O:白毛門


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