東黒沢+ウツボギ沢

2017年8月14−15日(初の、単独沢泊まり)

単独

 単独行は一人暮らしと同じ、自由気ままですが、基本的に何もかも一人でやらねばならず、持ち物も時間も無駄に増える。両親の元で、いつまでもすごしていると自立できないところがあるように、ある意味、単独行をしてみるべき。でも、家族を持つのがベストのように、リーダーとしてみんなを連れていくのがベストで、単独行は、極力避けるべきなのかもしれません。
 通いなれている、東黒沢なら、単独沢泊まりを実行できるのでは、と思い、行ってきました。

今回の山行の大まかな位置図(赤のルート) 今回の山行のさらに大まかな位置図

8月14日
天気:曇り時々晴れ、時々小雨
【コースタイム】9:05 水上IC−9:45/10:20 白毛門登山口駐車場−11:20 白毛門沢との二俣−12:20 905m二俣−13:30 1080m二俣−15:20 1350mコル−16:25 ウツボギ沢との二俣−16:30 広河原

 高速道路を走っている時は雨でしたが、赤城高原を通過する頃には止んでいました。13日までは何かと用事があり、15日以降の天気予報が悪かったので、この日行くしかなかった。

9:45 白毛門登山口駐車場

 天気予報が良くないためか、お盆休みというのに、だいぶ空きがありました。

10:35 入渓

 もっと上流まで登山道がありますが、昔、入渓点と教わったコンクリが見えたので入渓。水量もたいしたことなく、ウォータースライダーを遊びに来ていた子供たち+大人たちがたくさんいました。

 10:55 ハナゲの滝下部 ハナゲの滝を登山道を使って、上部に出たところ

 ハナゲの滝は途中から、右岸の登山道を利用しました。

11:10 この日は、光がさしてくれました


11:14 大岩

左を登りました

11:20 白毛門沢との二俣

 改めて、11:14の大岩から白毛門沢の二俣は、近く、真ん中に立つと、両方見えるのではという感じでした。

シモツケソウが咲いてましてた


クガイソウ


11:45 


11:54 いつものゴルジュ
 すぐ後に870m二俣

 今まで巻いていた箇所は、案外浅く、写真で白く泡立っている手前辺りが深かったです。その部分のみ、右(左岸)を巻きました。

12:08 7mの滝

右を登りました

アジサイ(何アジサイかは不明)も咲いていました


12:17


12:20 905m二俣


12:36


12:55


13:20 ツリガネニンジン


13:27 1080m二俣

 小雨が降ってきましたが、すぐやみました。

13:50 ジャコウソウ


13:52


14:06 I永氏の滝
 標高1130m

 右を巻きました。

14:15 1170m二俣

 左を行きました

14:30 1200m二俣

 これも左を行きました

14:41 目印となる大岩 1210m


14:46 まだまだ滝


14:52 1240m 二俣

 右を行きました。

15:04 1315m二俣

 左を行きました

15:10 1325m二俣

 左を行きました
15:12 1335m 水枯れる

15:20 1350mコル

 1350mコルに到着、コンパスを見ながら、北に向かって下降です。
15:26 1325m 水が現れる
15:30 1320m 二俣

15:31 オオバギボウシ

15:33 1310m二俣(左から)

15:35 真ん中のピークは大烏帽子山南東の1735mピークでは?

15:39 1300m二俣(左から)
15:46 1275m二俣(右から)
16:14 1220m二俣(右から)

16:25 ウツボギ沢に合流(1195m)

16:33 広河原
 先客が二名(釣り師だと思います)いた。

タープ設営:右側に良い支柱がなく、設営に時間がかかってしまった。黄色のテントは、先行者のテント

 タープ設営に時間をとられ、(1)焚火床の作り方が甘かったか、(2)枯れ木だと思ってとってきた木が、まだ枯れたばっかりだったか、なかなか焚火の火がつかず、暗くなってしまって、右往左往しているうちにお米の入ったビリー缶を誤って蹴飛ばし、out。お湯を、温めるだけの焚火はしました。
 反省1)焚火床は、火をつけてからの修正が難しい、火をつける前に、隙間のないようにきちんと並べる。
 反省2)タープ設営は、良い支柱がないと、かなり面倒。少し、意味は違うがストックがあると何かと役に立つかもしれません。結局、落ちていた木を支柱にすることで代用。ハーケンで穴を掘り、穴に落木を差し込み、近くにあった石を支柱の周りに置く、時間はかかったが、なんとか形になってくれた。

今回の山行の遡行図

 登りながら、「二俣を基にした、滝、ゴルジュ、コル、ピーク」の遡行図を作ってみたら、と思う。遡行図は、百点満点をとることを目指し、これまでずっと書けずにいた。それに、百点を取れないなりに何を基準にしていいかも見えてなかった。二俣を基にした、図で良いから、遡行図を作ってみれば、作れないこともないし、作らないよりましだと思ったので、しばらくは作って、試行錯誤してみます。入れる情報は、二俣の間に、滝、ゴルジュ、淵、ナメ等、他の遡行図に出ている情報がありますということ。

8月15日
天気:雨のち曇り
【コースタイム】6:00 広河原−8:10 1350mコル−9:30 1080m二俣−11:15 905m二俣−12:20 白毛門沢との二俣−13:30/14:00 白毛門登山口駐車場−15:00 水上IC

 朝起きると、雨。宝川温泉への、登山道利用も考えたが、豪雨というわけではなく、沢も特に増水しているわけではないので、予定通り、来た道を戻ることにする。
 自分の地形図に、支沢へ入る地点の標高を1250mとメモしていたが、正しくは1200mだった、隣の支沢へ入る地点と勘違いしていた(1日目通ったときにきちんと確認すべきだった)。支沢での高度計の標高があまりにも低いので、別かと思い、通り過ぎるも、穏やかな渓相のはずが、ゴルジュのような渓相になってきて間違いだと気がつく、来た道を戻り、1200m地点の支沢に入る。

6:10 1200m二俣
 違うと思って右を進んでしまい、40分ほどのロス

7:17 1220m二俣(右へ)
7:44 1275m二俣(右へ)
8:00 1330m水枯れる
8:10 1350mコル
8:15 沢型に合流1330m
8:43 目印の大岩
9:07 I永さんの滝

9:30 奥の二俣

この頃、雨はやみました。

10:15 ナメ
 水流の中に、足を置いてもなんともありませんでした

11:05 この滝のみ懸垂下降

 せっかくロープを持ってきたので、幕営だけではもったいないので、この滝で懸垂下降(右岸を下降)

11:15 905m二俣

 雨は止んだのに、この辺りから、水量は増えている感じでした。上流では、降り続いているのか。それとも、ある程度タイムラグがあるのか。水量は増えてきたが、水流の中に足を入れても全く足を取られないので、問題なく来た道を戻る。

11:52 ゴルジュ

 いつものゴルジュは、2〜3mほど左岸を巻きましたが、ほとんど手間取らず、通過できました。

12:20 白毛門沢との二俣

久しぶりの増水風景です。それでも、これまでは足を取られなかったしと、足を入れたら、いよいよ足を取られるようになる。高度計の標高を840→825に修正。今回の高度計の標高は、10m程度の誤差の範囲内だと思います。

12:30 通過前の右岸 通過後の右岸

 ハナゲの滝まで残り200mほどの距離でしたが、ヒヤヒヤでした。右岸は通過できず、左岸を通過しました。

13:00 ハナゲの滝

13:08 左岸登山道(標高765m)

今回の山行の位置図
A:駐車場、B:白毛門沢との二俣、C:金山沢との二俣(905m)、D:奥の二俣(1080m)、E:1526mピークと1608mピークのコル、F:広河原

 泊まった広河原に、先行者がいたので、いなかったら、どう思っていたかはわかりませんが、何度も通った場所なので、さみしさは、ほとんどありませんでした。それよりも、無事に帰らなければ、いけないので、寂しがっている場合などなかったというのもあります。ある意味当然なのですが「一緒に行く人を大切に、(自分は)楽しそうに振るまうべき」というのが変にあって、逆に自分が考え込んでしまうことが山行中点々とあります。そういったことが今回は、当然ないので、むしろ、人といる難しさはなかったです。最後の200mはちょっと不安になりましたが、「ちょっと不安」程度で、解決できました。
 2日目、広河原から、コルに上がるまでの間、遠くで、小さく地響きのような音が一度聞こえまして、この沢は難しい沢ではないのですが、土砂崩れでもあったら、(特に単独では)「難しい沢ではない」など、関係ありません。結局、「気のせい」程度で、自分の通過したルートには、影響はありませんでした。

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