(多摩川水系)
2017年7月8−9日(前夜発)
L:自分、メンバー:F川さん、T村夫妻
7月7日 0時頃 道の駅たばやま着、仮眠
今回の山行の大まかな位置図(登り:赤、下り:黄) | 今回の山行のさらに大まかな位置図 |
7月8日
天気:晴れ
【コースタイム】6:30 道の駅たばやま−6:55/7:10 三条新橋−7:35 小室向−7:40 小室川出合−9:55 松尾沢との二俣−12:20 中ノ沢との二俣−15:20 蛇抜沢との二俣
6:55 三条新橋の駐車場 |
三条新橋の駐車場は、青梅街道沿いではなく、ちょっと下りたところにあります(駐車場が微妙に外れる場所、要注意。出だしで混乱する)。泉水谷小室川谷は今回で2回目、前回は入渓地点後のルートばかり頭が行って、その手前が全然わかってなくて、リーダーとして、ちょっと情けなかったですが、今回は、駐車場の位置程度で問題なく対応できました。三条新橋は、道の駅たばやまを過ぎて、トンネルを二つ通過して直後に出てくる橋です。
7:15 林道を歩く |
林道歩きも、今回はヌカリありません。左に支沢が二つあり、その後右に支沢があり、その先で右にカーブする辺りが、林道を離れる小室向です。
ただ、右岸に林道が走っているので、右に支沢がある場合はわかりやすいですが、左に支沢は、右に支沢に比べてわかりづらいので、注意が必要です。
7:30 右に支沢 |
この支沢を右に見ながら、通り過ぎ、右にカーブする辺りに
7:35 林道から離れる地点、小室向があります。 |
前回は、小室向を通り過ぎて、M井さんから指摘を受けた記憶があります。
橋を渡って、左側の沢が小室川谷です。 |
7:40 小室川谷入渓 |
7:47 光が差し込む |
林道を歩いている時、一瞬、荷物を重く感じ、嫌な予感がしましたが、その後、(最近、土曜日の午前中は仕事等による疲れで体が動く気がしないというのに)自分でも信じられないくらい足が前に出て、リーダーとして良かったです(ということは先シーズンの山スキーで、遅れたのは、体力の問題ではなく、技術の問題である可能性が高い)。
8:00 3mの滝 |
8:05 4mの滝 |
8:10 |
8:20 7mの滝 | 8:22 右を登りました |
8:30 苔づくし |
8:33 穏やかな渓相 |
8:42 支沢(小滝) |
9:08 6mの滝 |
9:23 右手に、支沢(小滝) |
頭ではわかっているものの、休憩のタイミングや、何時にどこに着く等の予想をしそびれました。リーダーとして、大事なのは、管理。
9:27 休憩 |
9:40 S字峡 | 左を登りました |
9:50 |
9:55 松尾沢との二俣 |
10:25 |
10:30 8mの滝 |
右岸を巻きました。自分がトップで行ったのですが、ロープを使って沢で登るのは、シーズン初だったためか、事前のヌンチャク、管付き、スリング等の準備が足りなく、登りようにも登れなかった。さらに、途中のテラスの右側にハーケンが打たれていたのですが、長めのスリングがなく、直上するとなるとロープの動きがとても悪くなってしまい、途中のテラスで「事前の準備が…」でした。残置はあるものの、あと一歩、あと一手が出ない。他に、途中のテラスより、直上ではなくて、右に水流沿いにトラバースという手もありましたが、ホールドが微妙なのばっかり。結局、T村Mさんに登ってきてもらって、ショルダーで上げてもらいそれで上がりました。
11:27 | 無事、ロープ発見 |
左を登りました。T村Mさんが、投げたロープがこちらまで届かず、滝つぼの中に落ちてしまい、なんとか探したものの、ここで体力を消耗したとのことです。この上が石門なのですが、自分は気づかず通過してしまいました。
11:43 |
12:03 小室の淵 | 12:09 巻き終えて |
小室の淵は右岸を巻きました。
12:11 石畳のようで撮ったのですが、良さが伝わらない写真です。 |
12:20 中ノ沢との二俣 |
12:27 失敗(岩の上に、いい具合に木が載っていたのですが、微妙に良い構図にならず、そんなこんなをしているうちに手前まで来てしまいました) |
12:29 2条6m | 2条6mは右を巻き気味に |
12:35 鳥の毛が散乱 |
鳥の毛が散乱、羽変わったのか、それとも殺されたのか
12:37 中央に島 |
12:40 5m 右上に8mの滝が移っています |
12:41 8m | 左を登りました |
12:56 |
12:58 2段4m | 左を登りました |
↑ 13:25 釜をもった10m→ 左を巻きました |
13:30 あるところにはある、ギンリョソウ ちょっとピンボケ |
13:31 4段40m | 3段目15m |
13:35 3段目を登る |
4段目は、右をロープを使って、自分がトップで行きました。Fixして、ラストのF川さんはビレイをしました。この沢全体が、ぬめった部分が多く、この沢はフェルトがお勧めです。フェルトでも滑ります。
14:10 登山道と合流 |
14:18 1230m二俣 |
14:26 5m |
14:36 5m |
14:41 10m |
10mは、次の8m↓と合わせて、左岸を巻きました。
14:45 8m |
14:54 2段10m | 左を登りました |
2段10mを過ぎたあたりから、蛇抜沢出合まで、たいした目印もなく、疲れも出てきて、この2段10mを過ぎた後が、異様に長く感じました。それに、もうすぐだと思って、「先行します」と伝えたものの、一方的な宣言だったか。この後、F川さんが、足をつって、自分が変な形で先行してしまい、広い二俣地形の河原歩きが続き、「あと少しだから地図を読みをきちんと」か、「あと少しだから行ってしまえ」か、後者だったかもしれません。普通、二俣は1枚の写真に収まり、多くても3枚を使えば、二俣の写真ができるのですが、この二俣は、広く、写真では現わせない二俣でした。
15:20 蛇抜沢との出合(二俣として写真に収まらない) |
自分のタープは3人用で、4人だと少し小さいです |
自分のタープが思っていたより小さかった。自分が悪いと、変に納得してしまい、石が当たるまま寝てしまい、よく眠れなかった。そのせいか、2日目は、前日ほどの良い調子ではありませんでした。次回、こんなことがないよう、タープの袋に油性マジックで、「3人用」と書いておきました。他に、共同装備に敷板を忘れてしまった。
本日は、だれも会わなかったなと思っていたころ、一人の単独行者さんが来て、少し離れたところで幕営してました。
焚火 |
7月9日
天気:曇り
【コースタイム】6:30 蛇抜沢との二俣−9:00 登山道(1955mコル)−9:30/9:50 大菩薩嶺−10:20 大黒茂谷下降点−11:20 奥の二俣−12:05 登山道(1)−12:15 登山道(2)−14:50/15:05 林道−15:40 小室向−16:00 三条新橋
4:50 |
ご飯用のビリー缶の上に石を |
6:30 出発 奥に単独行者さんのツエルト(黄) |
6:40 しばらくは枯れ川でした |
6:55 多段12m |
7:06 左から支沢 |
稜線近くの支沢は細かいところまで、読むように。稜線近くになると、それまでは読む必要のなかった小さい支沢も、目印として読むことが必要でした。
7:42 左に支沢地形 |
7:57 |
8:20 高度計の標高1775m付近で水をくみました。
8:40 水枯れる |
高度計の標高1845m付近で、水が枯れました。
8:55 もうすぐ登山道 |
藪漕ぎなどはほとんどなく、登山道に合流でした。獣道もありますが、踏み跡もありました。
9:00 登山道に合流 |
9:03 大菩薩嶺山頂方面 |
実は、山頂はずいぶん奥なのでした。
9:16 雷岩からの眺め(大菩薩嶺はまだ先でした) |
9:30/9:50 大菩薩嶺
大菩薩嶺は樹林の中でした。
10:20 大黒茂谷下降点 |
地形図の登山道と実際の登山道が少しずれているようで、地形図だと山頂から西北西側の急斜面を巻いたのち、標高1900mから西北西の稜線に合流しますが、実際は一端合流したものの、また外れて北西側に道は向きます(エアリア(2009年 古い!)の方が現状に合っていた)。下降点は、地形図よりも地形を信じましょう。下降点(1865m)への目印は北側に伸びる尾根です。この尾根の手前で、下降します。地形図と登山道がずれていたため、ちょっと混乱しましたが、混乱程度で、ちゃんと北側の尾根手前で下りれました。なお、1865mより東の1930mからも下降が可能ですが、ガイドブックには「1930mからは登れる滝が続き、1865mよりはササヤブこぎ」とあり、下降なので笹があった方がと思い、1865mからの下降を選びましたが、ササ藪というほどの藪はありませんでした。北側の尾根より、北東気味に下りました。
10:28 北東気味に下る |
10:40 高度計の標高1755m付近で、水流が現れました。
10:50 鹿の死骸 |
白骨化しているけど、毛が残っているのが、ちょっと気持ち悪い。
10:52 二俣地形 |
10:55 苔むした |
11:17 奥二俣 |
二俣手前で懸垂でなければ下りれられない部分が出てきたので、懸垂で下りる。懸垂下降が終わった場所が奥二俣(1680m)でした。
11:26 3段10m(巻き終えて) | 左岸を巻いている際、ちょうど登ってきた2名パーテイー(水滴付着) |
3段10mは、左岸を懸垂をして下りました。下りる際、ちょうど登ってくる2名パーティーがいて、声をかけあいました。
11:55 |
12:04 登山道(標高1500m) |
登山道と合流します。この辺りから沢幅が広く、ほとんど水にぬれることなく、沢の脇を並走でした。
12:15 小橋 |
12:19 登山道の崩壊 |
登山道は途中で崩壊していました。登山道に合流したあたりから、沢幅が広く、藪も濃くない沢脇の一段高い箇所が沢沿いに続き、沢下降なのですが、ほとんど水につからず、沢脇の一段高い部分を歩いて通過できました。少しくらいなら、楽しいけど、こんなのばっかりだと何をしに来たのだという気分にもなる。とはいえ、沢下降をしようと思えばできたわけで、やっぱり沢下降は時間がかかるし、アップダウンはあるしで、結局、自ら、沢脇の一段高い箇所の通過を選択したのですから、うれしい悩みです。
12:44 振り返って(広い沢幅) |
13:07 左岸を通過 |
少しは、こういう箇所がないと、来た気が…。待てよ、逆に、天気が悪い時、こういう沢なら行っても危険でないのか。雨天の沢ということで、一度くらいは行ってみるのも悪くないかもしれない。
13:17 懸垂で下りる |
13:58 4×6mと、5m |
14:22 堰堤 |
堰堤は、左岸にルートあります。
14:47 林道が見えた |
14:50 林道へ上がる |
今回の山行の位置図 A→B→C→D→E→F→G→H→I→J→K→L→B→A A:三条新橋、B:小室向、C:松尾沢との二俣、D:中ノ沢との二俣、E:蛇抜沢との二俣、F:登山道(1955mコル)、G:大菩薩嶺、 H:大黒茂谷への下降点(1865m)、I:奥二俣(1680m)、J:登山道(標高1500m)、K:登山道(標高1435m)、L:大黒茂谷出合 |