新緑山行 東黒沢+ウツボギ沢

2017年6月17−18日
 自分の、沢登り、沢歩き、沢下降は、だいぶ通用した。だけど沢の生活技術がまだまだでした。 沢の生活技術での収穫は、大きな薪が拾えたこと、これまで、薪を拾いに行っては、小さな薪しか拾えない傾向がありましたが、今回、太くて長い薪をみつけ、近くにいたN片さんに声をかけ、二人で焚火の場所まで持ち運びました。逆に、焚火の焚き付けはまだまだでした。

L:F川さん、メンバー:I井さん、F浦さん、S野さん、Y田さん、N片さん、M浦さん、T村Eさん、Y原さん、YKさん、OBT村さん、Sさん、Y原Rさん

今回の山行の大まかな位置図(赤のルート) 今回の山行のさらに大まかな位置図

6月17日
天気:晴れ
【コースタイム】10:30/11:30 白毛門登山口駐車場−11:50 入渓−12:00 ハナゲの滝下部−12:30 白毛門沢との二俣(825m)−13:35 金山沢との二俣(905m)−14:50 奥の二俣(1080m)−16:30 1526mピークと1608mピークのコル−17:50 広河原

11:25 もうすぐ出発

 前回と同じく、左岸の登山道(ハナゲの滝で遊ぶ人のための通路?)を、進みました。

11:35 タニウツギが多くの場所で咲いていました


11:45 早くも雪渓


11:50 入渓


11:55 蛇がいました。逃げることも、
向かってくることもなし。こちらに関心がないようでした(余裕で、写真を撮れたということです)。


 12:00 ハナゲの滝(下部)  

 家を出る前は、時間もなく、以前使っていた2万5千図のコピーを持っていったら、そのコピーのハナゲの滝の位置が、明らかに変だった(記入したのは、自分なのですが)。実際の位置よりも手前で、滝を地形図に記入するのは、要注意でした。赤のボールペンで修正してもいいのですが、だいぶ古くなったし、たぶん修正してもさらにわけわからないことになるので、その地図は捨てました。そもそも遡行図は、精密なものではなくて、「正しければ、正しいほど良い」というだけの、ある意味、芸術作品でもあります。遡行図は、客観的なものでないので、参考程度にする。山行報告と同じこと。

ハナゲの滝手前で振り返って


12:20 再度、雪渓(右中央)


12:23 新緑山行!


奥多摩、丹沢、奥秩父の沢も悪くないけど
 こういった明るさが足りない


12:30 一番最初に、東黒沢に来た時、ここが一番怖かった

 今回、自分は、12:30の写真の箇所を、右岸でなく、左岸を突破(ほとんどの人が右岸)。今回のような人数が多い山行だと、通過に時間がかかるので、あえて難しそうな方に行ってみるというのも手です。ということで、トップを努めた方、後続者が自分の進んだルートを行かなかったからと言っても、こういう人数の多い時はお許しください。いつも右岸でしたが、今回、左岸を行ったら、そんなに難しくもなかった(水量にもよる)。

12:30 白毛門沢との二俣(825m)・休憩


12:48
 白毛門沢との二俣を上がった後、すぐ雪渓


上の写真の雪渓の、全体像

12:50 ナメが始まる


12:51 来たかいがありました

 自分の読図ミスから、最近は、右、左で考えるよりも、方位、東西南北で、読図すべきだと思っています。「次に、右から支沢が流入」というよりは、「次に、北西から支沢が流入」というように。ある意味正しいんだけど、今回これをしようとして、いちいち、右というのは、方位でいうと、どっちになるかを考える自分がいました。結論として思ったのは、整置ができていれば良い。本当の目的は、整置。無理に、方位で考える必要はない。整置ができていれば、極端な話、右、左でも大丈夫。

12:52 いろいろあるけど、沢をやっていて良かった。


13:17 7m滝 右からも、左からも行けますが
   
 今回は、右を登りました  
短いですが、動画です(40秒)。


 ↑
←13:27 またもや、雪渓


13:35 金山沢との二俣(905m)


13:40

14:00 現在地確認(それにしてもザックの色がカラフルだ)

 950m二俣か、それとも単なるインゼロか。

14:17


14:32 奥の二俣の手前の二俣(1035m)


14:50 奥の二俣(1080m)→
      ↓

奥の二俣は、右を進み、一瞬、藪に覆われ、水流が消えたものの、少し上流に行くと水流が戻りました。

15:04 シラネアオイ

 ここだけでなく、シラネアオイは多くの場所で咲いていました。

15:22 昨年、I永さんが滑った滝 上から見たところ

 昨年、I永さんが、滑った滝まで来ました。前がつまっていたので、試す時間もあり、試してみたら、おっとっと、自分も滑ってしまいました。自分の場合は、10cm程度の滑落で、何事もなかったのように、起き上がり、I永ルートはあきらめ、みんなと同じルートを進みました。その後の行動に何も支障は、ありませんでした。

15:40 標高1170m二俣(ちょっと強引な合成写真)


15:55 目印の大岩の手前で、先行パーティー2名と出会う

 先行パーティーによると、雪渓が多く、戻ってきたとのこと、雪が多いことは、事前にわかっていたので、「そうですか」という感じで(自分だけ?)、チェーンスパイクも準備してきたし、ダメだったら自分たちも引き返せばいいだろう。どれくらいの雪渓か、行ってみましょう。

 16:15 雪渓  左写真から、1分後いよいよルート上に雪渓が出てきました


16:20 コルは近い

 M浦さんと、F川さんが、上手に雪渓を先導してくれて、たまに「間隔を開けて」と言われる程度で、コルまでの雪渓を無事通過。新人さんたちはコル周辺の藪に多少戸惑っていたようですが、自分はなぜかエネルギーがわいてきて(Y原さんより指摘あり)、後続を待つ間、チェーンスパイクをセットして、後続が追い付いたところで「進め!」です。

16:40 北側の方が雪が多いです

 コルに対して南側と北側では、明らかに北側の方が、多い積雪でした。

16:50

 前からそうなのですが、自分は雪渓が好きなのですね。雪渓を「珍しくもない」という方もおり、確かにそうなのですが、雪渓が出てくるたびに撮らずにいられない、自分がいました。

16:55 前も雪渓、後ろも雪渓(前) 16:55 前も雪渓、後ろも雪渓(後)


17:00 ショウジョウバカマも、咲いていました


17:03 入り口と出口は気を使いますが

 入り口と出口は気を使いますが、この程度なら崩壊しても大きな事にはならない。

17:15 どこまでも続く雪渓

 雪渓処理に慣れた方がいれば、ついて行く分には問題なし。確かに長さはありますが、規模自体大きいものでもないので、慣れた人がいなくても(チェーンスパイク等、道具の準備をし)時間をかけていけば、行ける雪渓だったと思います。

17:20


17:45 ウツボギ沢に合流

 慣れない雪渓歩きで、消耗してきたか、無事ウツボギ沢に合流して油断したか、広河原は進行方向の北西(左)側にあるはずなのに、なぜか東(右)と思ってしまい、最後の最後で読図の甘さ?(それよりもなぜ東と思ったか、今から思うと不明)が出てしまう。M浦さんから指摘を受け、そういえばそうだ。

17:50 広河原、無事到着

18:25 タープを張る

宴会写真(宴会写真はパスワードをかけました)

焚火の準備

 うちわは、「火の勢いをつけるため」と思っていたが、それよりも「火を周囲に広げる」イメージで、扇ぐべきだと、微妙な違いですが、扇ぐのがうまくいかなかった反省です。Yさんは花火を持ってきていて、使わせていただきました。それもありかもしれません。苦手意識を持ってしまうと、変に意識してしまって、今回も焚火の焚き付けは、うまくいかなかった。

フラッシュがたかれてしまって
 中途半端ですが焚火の写真です。

6月18日
天気:曇り
【コースタイム】8:10 広河原−9:55 1526mピークと1608mピークのコル−11:05 奥の二俣(1080m)−13:50 白毛門沢との二俣−14:20 ハナゲの滝下部−14:35 白毛門登山口駐車場

朝の風景


7:05 朝食

 大人数での山行ということで、う〇こ持ち帰りとなりました。自分は、屋久島に行った時の簡易トイレが余っていたので、それを使わせていただきました。山に入ると、出ないという便利な方も中にはいらっしゃるようです。

8:20 昨日下りた個所を、今度は登ります。

9:00


 9:10 1330m二俣  二俣を過ぎた、すぐ後にまた雪渓


9:25 コルはもうすぐ

9:55 1526mピークと1608mピークのコル

コルに到着、沢登りから沢下降に入ります。

10:00 登ると下りるでは違う風景

10:25 目印となる大岩


10:45 沢下降

10:50 I永氏の滝


11:05 奥の二俣(1080m) 二俣では、登ってきたパーティーが休憩していましたので
それより少し下流で休憩

11:30 1040m二俣


11:35

11:36


11:47 ナメ下降


懸垂で下りる、N片さん

 登りは1度もロープを使わず、下りでは、ロープで確保しながらクライムダウン1回、懸垂下降が1度ほど行われましたが、自分は2回とも、ロープを使わずクライムダウンで下りれました。その他、タープを張る際にロープが使われました。

12:45


ロープで確保しながらクライムダウン


13:34 いつものゴルジュ

 皆さん、左岸を巻いていましたが、自分は突破に挑戦。腰まで浸かりましたが、無事突破できました。雪解け水を多く含んでいたと思いますが、その後はそれほど寒くはなく、違和感なく行動できました。

13:44 白毛門沢との二俣の、すぐ上流の雪渓に戻ってきました。

この雪渓は左岸を、巻き気味に通過しました。

13:46 巻いた雪渓を振り返って


13:50 白毛門沢との二俣


 14:00 行きは左岸を通過(自分の場合)しましたが
     帰りは右岸を行きました。
 

 水量が多いと、難しいですが、今回通常の水量で、躊躇することなく、進めました。

ウォータースライダー

 M浦さん、少し上流で、ウォータースライダーに挑戦するも、水量が少なかったか、傾斜が足りなかったか、上手く進まず、再度挑戦し、無事成功。

14:15 ハナゲの滝 上部 登山道入り口


14:17 ハナゲの滝 下部


14:35 白毛門登山口駐車場

 

今回の山行の位置図
A:駐車場、B:白毛門沢との二俣、C:金山沢との二俣(905m)、D:奥の二俣(1080m)、E:1526mピークと1608mピークのコル、F:広河原


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