東丹沢 本間沢

2018年7月8日
L:自分、メンバー:F川さん、S木さん、T村夫妻、S木2さん、Mさん(お試し)

今回の山行の大まかな位置図(赤:登り、黄:下り) 今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

7月8日
天気:曇り時々晴れ
【コースタイム】8:50 本間橋-9:05 入渓点-12:30 登山道に合流-12:35/13:00 本間ノ頭(東峰)-14:20 本間橋

 
 本間橋  

 初めて行く沢です。ガイド本に出ていますが、これまで行かなかったのは、1級上の沢で、遡行価値もそれほどないと思っていたのだと思います。予定していた1泊2日の沢が、天候悪化で中止になり、それでは日帰りでどこか、お試しの方も行きたがっているので、どこか行けそうな沢を探さねば、です。ネットで、(条件1)土曜日の天気が全国的に悪かったので少しくらい増水しても行けそうなところ、(条件2)あまり行っていない沢で、「増水しても楽しめそう」な沢を選びました。行ってみたところ、「増水」というほどではなく、沢に着くまでの路面もほとんど乾いていましたが、「通常よりは多い水量」でした。なので、お試し山行としては、ちょうど良いレベルだったと思います。遡行価値はそれほどないなど、誤解で良い沢でした。ただ、通常の水量、もしくはそれ以下でしたら、簡単だったと思います。その他、ヒルはやはりいます。食いつかれて、大きな病気になったり、大けがになるわけではありませんが、対策はしないよりはした方が良いです。

9:00 沢を渡る

 沢での現在地の把握方法として、地形図、遡行図・ガイド本による判断があるのですが、地形図がメインで遡行図・ガイド本は参考程度なのです。あとは、地形図の原寸大は細かいところが読みずらいので、原寸大と、拡大図の2枚を準備すべきでした。メンバーの中に、拡大図を持ってきた方がいて、横目で見てわかりやすそうでした。
 ちょいとそこら辺の感覚も、微妙に狂っていて、自分の現在地把握に支障をきたしてしまいました。その他、沢の入渓点に行くまでは、地形図よりも遡行図・ガイド本かもしれない(もちろん地形図はよむべき)。
 読図について思ったのは、そもそも読図力を磨くには山に入ること必要。インドアで知識を深めることも必要だけど、実際に山に行く方がよっぽど読図力は上がると思う。実際に山:インドア=7:3ぐらいでは。

9:04 2本目の沢


9:05 登山道を外れる


9:06 入渓点

9:20 2段(4m、4×10m)、および5×7m


お助け

 前回、東黒沢で、自分のお助けがなっておらず、ちょっと体勢が悪かっただけかと思って、体勢を整えてお助けを出そうかと思ったら、「その位置だと、振られて水をかぶる」、「(スリングでは短い)10mを使うべき」、「登る人の気持ちになって」、問題は思ったより深かったです。昨年、他の人と登る回数が少なく、久しぶりで感覚が狂っていたのですね。久しぶりの沢山行では、登ることは室内壁に行っていれば(というほど行っていませんが)それほど問題はありませんが、こういう細かい微妙なところで、案外結果に出ました。
 右記につきまして、だいぶ考えてしまったが、ちょっと事実をデフォルメしただけで、言葉を真に受ける必要はなかったと思います(後日談)。その他、「登れない人の気持ちがわかっていない」、まさかこんなことを言われるとは、(室内壁では、いつも6級で遊んでいるのですが)鈴蘭に入る前の自分に聞かせてやりたい。どうなんだろう、「久しぶりの沢」で自分に余裕がなかった方が大きいと思うのですが、自分の中で、苦も無く登れたし、落ちても大きなけがはないと思ったので、ああいった行動をとったのですが、今から考えると、自分が考えていたのはきちんとした確保というよりは「補助」もしくは文字通り「お助け」程度の気持ちが強かったかもしれない。「お助け」を甘く見てはいけない、これは確実です。岩トレとかでする確保は、場所も安定しているし、支点もしっかりしている。だけど、沢の「お助け」というのは、判断が微妙で、支点なんてものはないし、不安定な場所が多い。こういうところで、自然に行動できるのが、真のベテランなんでしょうね。
 (さらなる後日談19/07/28)トップを行った人が、下から登る人に、「お助け」「確保」のどちらかの声掛けをするというのも手の一つとしてあって良いのでは、と思います。声掛けをするのは、上にいる人が「(確保でなく)お助け」をしたら、下から登ってくる人は思い切りロープに体重を預けてはいけないからです。1秒でも体重をかけて重心移動ができれば、登れるという箇所はあります。下が危険な場所であったり、登るのに時間がかかる場所は、もちろん「確保」になりますが、(下が危険な場所でなければ、つまりは平坦地もしくは落ちてもドボン)トップが下から登ってくる人に対して「お助け」と声をかけて、下から登ってくる人は1秒だけつかむ・利用する。それもあって良いと思います。トップはいちいち確保していられないというのはあるし、「登る人の気持ちになって」というのも、「登れるようにならなくてはダメ」というのもあります。お助けは、ただの中継点です。

9:35 3連 水をかぶる

 下部で一か所、水をかぶる箇所がありました。

9:55 840m二俣を振り返る


10:15  910m二俣 左の滝

 右かと思っていたら、左でした。遡行図からすると「左に滝が出てくる」枝沢があるので、これはその滝だと思っていたら、間違いでした。その滝は通りすぎていたようで、遡行図よりも地形図を根拠に考えるべきでした。

10:40 4mの滝


10:55 階段状トイ滝 上部は、水流より少し外れた右岸を登る
ハーケンが打たれていまして、各自FIxで登りました
S木2さんは、ラストなのでビレイしてあげようと思ったら、フリーで登ってきたよ

2/3くらいまでは水流沿いに登れ、それから上が水流が少なければ登れると思うのですが、何分、通常より多い水流のため、それより上は水流より少し外れた右岸を登りました。

11:40 8mの滝

 

11:50 1100m 二俣


11:55 巻こうかとも思いましたが、出だしを両手で持って小さくジャンプしたら行けました。
 ショルダーという手もあります


11:57 水が枯れだす

水量がほとんどなくなりました

12:00 たまに水流が戻ったりするものの


12:03 


12:10 1260m二俣


12:20 ゴールは近い


12:25 もうすぐ登山道 後ろを振り返る


12:28 登山道との合流点


12:35 本間ノ頭(東峰)

 山頂です。ここで各自ヒルチエック、確か、ここで3匹のヒル発見。スパッツ等にくっついていただけで、出血した方はおりませんでした。
 (後日談)自分の右手首から出血しており、特にヒルの姿も見られなかったので何かで切ったのだと思って気にとめませんでしたが、傷口が1か月たっても治らず、手袋を外したときに気が付きませんでしたが、この治らない傷口に見覚えがある。実はヒルに食いつかれて出血していたのではないかと思います。

13:00 下山路

 下山路は、登山道と思う人は沢屋、藪道・難路と思う人はハイカー、かもしれません。標高1050mあたりから、地形図には記載のない、北北西の尾根に入ります。踏み跡はたまになくなるものの、赤テープがつけられていて、大きな道迷いもなく下りれました。

13:20 遡行してきた本間沢


14:00 朝通った場所に、戻ってきました


ヒルへのマヨネーズ攻撃
 興味のあるかたはマウスを近づけてください

今回のヒル対策
1.ヤマビルファイター持参(足回りには、かなりかけました)
2.ネットでの知識ですが、(むやみに引きちぎると傷跡が残るので)かまれたらマヨネーズをかければ窒息する(ライターの火であぶるのは、以前試みたところ、自分が暑くて、火を近づけることができず、効き目はありませんでした)。
 塩または、ヤマビルファイターをかければよい、という手もあり
 試に、マヨネーズを持参し、下山後、他の方に、(吸血はしておらず)ついていたのを、地面に落としたヒルにマヨネーズをかけてみました。どんどん弱っていくので、むやみに引きちぎるよりは効果があるようです。いずれにしろ、手持ちの装備で、どう対応するかです。
3.長袖、長ズボン(靴下の上から、吸血されることがある)を履き、肌の露出を控える
4.ヒルが人間を感知してから襲うまで少しのラグがあるので、先頭の人より二番目、三番目、四番目(それ以降はまた確率が下がっていく)に歩いている人の方がヒルに吸われる。
5.休憩時間にはヒルチエック。
6.通常は、入浴せずに帰宅してしまうこともありますが、ヒルチエックのため、入浴必で計画をたてました。(後日談)T村Eさんより、入浴時にチエックではなく、車に乗る前にチエックしてほしいとのこと。確かに、そうです。
 今回のヒル結果 7名で、山頂で3(4?匹)、下山後4匹→計7(8?)匹。自分を除き、ついていただけで、出血は無。

今回の山行の大まかな位置図
A:本間橋、B:入渓点、C:840m二俣、
D:910m二俣、E:登山道に合流
F:本間ノ頭(東峰)
 A→B→C→D→E→F→G→A

リーダーなのに、メンバーみたいな報告でした。もう1回やり直そう。

遡行図は、当日のうちにラフスケッチをしておくべき、今回も書こうかと思ってみたが、いくらなんでも時間がたちすぎていた。今回は、遡行図なし。次回は、書こう。
この後、母が入院し、長引くことなく退院したものの、いろいろと沢に行けなくなってしまった。

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