1702 西山(尾瀬)

2017年2月4日(前夜発)
【天気】晴れ 

今回の山行の大まかな位置図(シールで進む:赤、シールを外す:黄) 今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)

【参加者】L:F川さん、メンバー:S藤さん、S木2さん、自分
2月3日 22:10 練馬IC−23:30 沼田IC−23:40 道の駅白沢

2月4日
【コースタイム】6:30 道の駅白沢−7:20/7:55 尾瀬岩鞍スキー場(駐車場)−8:20 ゴンドラ終点−10:00 西山山頂−11:35 標高1500mで右の俣沢を渡る−14:00 1840m分岐−14:15 西山第1ロマンスリフト下−14:50 リフト上−15:10/15:40 駐車場−16:20頃 沼田IC−18:20 練馬IC 

 尾瀬岩鞍スキー場(駐車場)


バスが目の前で行ってしまったため 

 

8:20 ゴンドラ終点

 今度、購入したテレマークビンディング(ボレー スイッチバックテレマークツーリング)は、歩行モードと滑降モードがあり、歩行モードにすると、山スキー靴のようにつま先から靴が上がる設定になっています(一般的にはO1というビンディングが普及しています)。その良さを実感したかったので、西山までの登りは、敢えて滑降モードのままで行きました。なので、F川さん、動いていないリフト前の斜面は、まごついていましたが滑降モードなためで、歩行モードで登ったら、登れていたのです。O1もそうですが、使うと、ずいぶん楽で、今回二度目の斜面は一度目に比べて、登れる斜面が違いました。ただO1は、個人的に「シンプルでないので、山スキーみたい」でやめてしまいましたが、こんどのボレーのビンディングはシンプルなので好きです。

ビンディングにあるレバーを
 左に移すことによって
   
山スキー靴のように
 つま先から靴が上がる設定になっています

9:10 亜高山帯に来た

 ゲレンデ外に入ってすぐ、F川さんが、大、もうしばらくしてS木2さんが、大。仕方がないですが、そういう事で長めのコースタイムとなりました。

9:15 西山山頂が見えました

 

9:30 東側は、雪庇が発達


 

モンスター

【他のパーティー】西山に着くまで、雰囲気がK林さんを思い出させる単独行の方と抜きつ抜かれつ(トイレ)、1840m付近で滑り降りるボーダー、ゲレンデ通過の際は大勢いたので除外。

西山山頂からの、日光白根、皇海  

 西山山頂は特に、ピークの表示、三角点等見当たらず、(過去の記録には奥にあり)、今回の最高地点ですが、特にピークにこだわってもいなかったので、先を進む。

10:05 シールを外す

 シールを外した地点ですが、自分の中でもう少し現在地確認をすべきでした。9:30の写真が示すように、東側が雪庇になっており、(雪庇があるなど当然といえば当然なのですが)、自分が東側の地形をよく見なかった。逆に言うと、雪山なのだから、雪庇はあって当然なのに、ないときの見方しか想定していなかった。西南西側にはスキーで滑るのに魅力的な斜面が広がっていた。
 自分はそうでもなかったが、他の方は皆ワックスが合わなかったようで、ちょっとの滑りでスキー板に雪が付いてしまっていて、止まっては、滑りでした。

もっとコンパスを 

 シールを外した後の下りは、
 (1)もっとコンバスを使うべきでした。自分は西尾根を滑るつもりが、魅力的な斜面につられて西南西に行ってしまった。
 (2)コンパスというのも確かにあるが尾根と沢ぐらいはどうして気が付かなかったのか。方角、尾根・沢、傾斜。地図読みに苦手意識があるから、イメージとか言って、難しくしているのは自分で、難しくないよ
 (3)雪庇の件を含めて、山スキーの地図読みをすべきなのに、無雪期と同じ感覚でしか、読もうとしていなかった。
 すぐ後、F川さんより、「北西にトラバース気味に」と言われ、途中からそうしたつもり(黄緑矢印)だったが、実際は西にトラバース(トラックログ)でした、きちんと解釈、議論、「右、左でなくきちんと方位で方位で考えるだけでなく、ちゃんとコンバスを使って」です。あのまま自分が思ったように魅力的な斜面を滑っていたら、確かに尾根から外れ右の俣沢に行ってしまっていた。F川さんはわかっていたかもしれないが、自分は微妙に方向を間違え、目の前に快適な斜面があるのに、トラバースの連続だった。この時の自分は、思うように滑れた。

10:40 これを下ったら尾根でなく、右の俣沢に行ってしまう 他の方はワックスが合わなかったみたい


 
 10:40 上州武尊はこの時、雲がかかっていた 晴天 

 ようやくトラバースが終わった時には(10時55分)、先ほどに比べて魅力的な斜面ではなかった。

11:20 日陰でワックスを塗布 滑れないことはないが、低木が多くなった


右の俣沢の「右」の字付近で沢を渡る
 左写真は、後からその時のトレースを再現したもの

 眼前に沢地形が見えてきたところで、F川さんから「GPSで現在地を確認」するよう言われ、確認すると左上写真のように「右の俣沢」の「沢」の字の南東、赤丸で示した地点に来ていた。自分は、「沢の字近くの地点です」ことを伝え、頭の中の現在地を修正して、北西に沢沿いに進みながら、右の俣沢の右岸から左岸に快適(雪は問題なくあり、ずっとつながっていましたが、アップダウンの少ない場所という意味で)に渡る場所を探す。しばらく進んだところで無理なく進める箇所あり、左岸へ
 (後日談)当初予定していた「右の俣沢の「右」の字付近で渡る」、紙の2万5千図しか普及していなかった頃は、通用した言い方ですが、GPS等様々な2万5千図を応用した地形図が配布されている昨今、悪くはないですが、山行前に、確認しておいた方が良いかもしれません。事実、GPSに表示されていたと予想される地図の「右の俣沢」の文字は、2万5千図に比べて、微妙に南東です。

12:46

 再度、登り返しです。トップ(ラッセルというほどでもないので)を交代しながら進み、1750m辺りからか、風がずいぶん強くなる。リーダーから休憩の案が出るも、風の穏やかなところが良く、少し進んだ樹林帯(1840m分岐の手前)で休憩。出発後、1840m分岐に到着も、(頭に叩き込んでおいたのに)トレースに惑わされ北へ行こうとしてしまった自分、リーダーよりツッコミ。またまた、地図読みの反省です。1810mまでは、小さなアップダウンの連続なのでシールで進む。1810m手前で南西に滑っていくボーダー。
 念のためと、GPSを出すも、ゴーグルをしていれば当然、細かい地形は読みづらいし、今回は、直射日光がGPSに当たり、地形を読みづらかった。今回、山深くないのでウエイポイントの準備をしてこなかったが、バリエーションルートで現在地を手早くGPSで判断したければ、やっぱりウエイポイントの事前設定が必要でした。
 1810mからの下りは、地図読みの混乱が滑りに移って、心技体バラバラという感じで、前足(テレマーク)だけで滑ってしまい、上手く滑れず、腿も痛くなって(筋肉痛)、できない時は、こういう日という感じ。トラバースに徹したその前の滑りと違い、今度はきちんと滑れる斜面があったのに、仕方がない。先ほどまで、ワックスが合わなかった方も、1810mからの下りでは合うようになっていた。ゲレンデの最後の辺りで、ようやく、自分の冷静さを取り戻すも、遅れてしまった。

今回の山行のトラックログ(シールで進む:赤、シールを外す:黄)
Aゴンドラ終点→B:1810m→C:1840m分岐→D:西山→E:滑降開始地点→F:右の俣沢1500m→C→B→G:リフト下→H:リフト上

 カシミール3Dで、できたはずの印刷が、設定どおりにしても上手くいかず、準備が遅れた。それでも、前夜の集合時間には、予定より早く着いたのでした。
 え〜い、今回はこれくらいにしてやるわ(池乃 めだか風に)。それでも、無事下山。

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