広沢寺 アイゼントレ

 「山スキー百山(山と渓谷社)」を読んでいると、山スキーなのにずいぶんアイゼンを使う記述が出てくる。仕事が忙しくて、疲れて、「アイゼンさび落とし」に行けずじまい、なんとか日帰りのアイゼントレくらい行かなくては。「山スキー百山」がなければ、行かなかったかもしれない。重たい本でしたが、電車帰りの中で読んでいると、疲れがずいぶんと吹き飛んでくれました。

2015年12月23日
【天気】曇りのち雨 

今回の山行の大まかな位置図(赤丸)

L:F川さん、メンバー:S木2さん、自分
【コースタイム】 8:00 厚木バスセンター −8:40 広沢寺温泉−9:00/14:35 弁天岩−15:10 広沢寺温泉−15:55 厚木バスセンター

広沢寺の弁天岩、遠景

 広沢寺の弁天岩、右側 右スラブ付近でアイゼントレ。自分はつづら岩で少し、アイゼントレをかじったことはありましたが、それもほんの少しで、久しぶりなので、気分はチャレンジャーでした。 

 いきなりアイゼンで登るのは、抵抗があったので、一番最初は、登山靴で登ってみました(自分のみ)。その後、実際にアイゼンを使って登った感想としまして、ルートにもよると思いますが、アイゼンのつま先2本の爪を使えば、ずいぶん小さいホールドでも使えて、逆に登山靴の方が難しく思えました。

 その後、クライミング用グローブで登ることにも挑戦。グローブをつけると、やはりワンランク難しくなる。なぜかクライミング用グローブで登ることで、自分は満足してしまったが、実際なら、冬用手袋、又はオーバー手でした。雨が降るというので、行動食もきちんととらず、休む暇もなくどんどん登ってしまい、振り返る余裕がなかったというのはあります。

本番は、素手ではあり得ないので
 手袋をはめた状態で登ることにも挑戦

 一通り登ったので、ルートをさらに左の、一般左ルート付近にとる。12時頃、雨が降ってきましたが、すぐに止みました。

 こんどのルートは終了点付近にガバがなく、(クライミングシューズなら、なんの問題もありませんが)、慣れないアイゼンでしたので、1回目は終了点付近で「テンション」をかけてしまいましたし、ずいぶん時間をくってしまいました。終了点手前までは、特に問題ありません。

ロアーダウン

 アイゼンはつま先の2本を使って登り、足の力で登る。(当然ですが)膝などを使って登らない。
 二つのルート共に、アイゼンで登るためにあるような、小さい穴がたくさんあり、それにアイゼンのつま先2本の爪を入れるようにして登ると、思っていたよりも難なく登れました。

 14時前辺りから、予報通りと言えば予報通りに今度は止むことなく雨が降ってくる。
 今回のヒヤリハット:最後の懸垂の際、ロープを下に投げて木の根元を見ると、セルフのシュリンゲが根元から外れていた。ヌンチャク、スリング、ハーネスは連結。危ない、危ない。再度、セルフビレイをセットし、無事、下降。
(詳細)懸垂用の木が、トップロープセットの1mほど上にあり、トップロープのセットを外す前に、トップロープの支点用のセルフ(流動分散でない)で、セルフビレイをとり、トップロープのセットを外す、セルフビレイにつかまりながら上の木まで上がる。上がった所で、隣のルートの人もその木を支点に使っていて、同じく隣の人もセルフを外しに来る。セルフビレイは取っていたものの、長めのスリング連結だったので、短めのスリングに付け替えようと思うが、誤って、隣の人のスリングにつけてしまい、すぐに取り外す。短めのスリングを木にセットしたはずでしたが、おそらくここできちんとセットされていなかった。
 雨が降ってきて、慣れないアイゼンで、焦っていたかもしれない。長めのセルフビレイを外し、ロープを引き上げ、木の回りに巻き、投げる。さあ、懸垂というところで「え?」安定した場所で、再度セルフをセットし、懸垂で下りました。

反省点:ミスは連鎖しなければミスではない、一つのミスでくい止める。

14:35 雨、本降りのため、
 少し前までは大勢の人がいたのですが

 雨が本降りになり、帰宅。

今回の山行の位置図(帰ってから、記憶、ガイドブックをもとに作成)


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