北八ヶ岳(茶臼・天狗岳)(途中まで)

 湯の丸入門山スキーが無事終了して、もう少し難しいところを、と思い、P社の山スキーのガイドブックを見ていたら、志賀高原と、北八ヶ岳が出ていて、星二つで湯ノ丸山よりワンランク難しく、また、スキーではあまり行っていない地域なので行ってみたいと思い、計画を提出。行き飽きた所でなく、きちんと山スキーの本に出ている、入門スキーより少し難しめのルートでしたが… ガイドブックだけでなく、いろんな資料を調べるべきでした。それにしても、よく言われるのが「ネットの情報を鵜呑みにしない」ことですが、ガイドブックも、そうだったのか。当然と言えば、当然ですが…
 大事なことはわかっていたけど、その優先順位までわかっておらず、「そこまで大事だったのか」ということが自分によくあります。そこまで大事だったのか、植生。

 林道では、スキーは確かに役立ちました。麦草ヒュッテ近くは、確かに滑るのに良い斜面でしたが、ほんの一部です。

2015年2月21−22日(前夜発)
L:自分、メンバー:F川さん

今回の山行の大まかな位置(赤の線)(一部なし) 今回の山行のさらに大まかな位置(赤丸)


2月21日
【天気】 晴れ
【コースタイム】7:35 千駄刈−9:40/10:00 麦草峠−11:28 丸山−11:40 高見石小屋−13:15/13:30 中山−14:45 高見石小屋−16:25 麦草峠

7:35 出発

【今回の寒さ・衣類】山用下着(上)を忘れてしまい、どうしようかと思いましたが、今回薄手のジャンパー(?)を持ってきたので、それで代用したら、ちょうど良かったです。その他は通常装備です。夜は、通常装備に加えて、下にタイツを履いて、防寒着のライトダウン(救助訓練で使った山用フリースを使おうとも思ったが、かさばったのでやめた)で、ちょうど良かったです。

林道を進む

GPSの操作確認
A:現在地アイコン
B:マップポインター

 地図は持ってきたが、コンパスを持ってくるのを忘れてしまっていた。ウエストポーチについていた小さな磁石で、方位を見ようとしたけど、使い方が悪いのか、ほとんどあてにならなかった。GPSは、現在地が表示されるけど、マップポインターの使い方がわかっていないのか、(これまで記録用としか使っていなかったため自分は現在地確認のための使い方はほとんどGPS初心者)、範囲を拡大すると途端にわからなくなる。
 出発当日、会社の飲み会があり、当初は土曜朝出発の予定でした。それが日曜の天気が悪そうなため、急遽、土曜と日曜の計画を入れ替え、土曜に時間のかかるプランに変更し、金曜夜の出発に変更。前日の内に準備をして、出発でしたが、地図は時間があれば最後にチェックしたかったので、セットせずに出しておいたら、地図はきちんと持っていったものの、地図とセットのコンパスを忘れてしまった。

茶臼山

9:35 麦草峠

 麦草峠の道脇に、邪魔にならないよう荷物をデポして、必要なものだけ持って出発です。

【今回のルート・登り】麦草峠までは、なだらかな林道でスキーで進むのに問題ないけれど、麦草ヒュッテ付近のオープンバーンより上は、藪ではないが木が密に生えており、登山靴で進む幅は問題なくあるものの、スキーで進むには適していない。

10:00 麦草ヒュッテ

【他のパーティー】雪山登山の方は多く会いました。スキーで来ている人には会わなかったと記憶しています。22日の麦草峠〜茶臼山も、貸し切りだったと思う。

下りで滑れたのは、ほぼここのみ

10:27 スキーで来るところでは、ないですね
 登山道のようにトレースがついていました

 11時手前、ここまでシール登降を続けてきたが、いよいよ効かなくなる。板を外して、シールを逆立たせて、再度挑戦。なんとか通過したものの、少し上の場所で、F川さんより、「板デポして、つぼ足で行こう」とのこと。それもそうですね、丸山山頂手前標高2295m地点から、アイゼンで進みました。

11:40 高見石小屋

 「リーダーとして、負けてられない」と、林道で奮闘しすぎたか、この頃息が切れる。「Sさんもそうだけど、出だしで、しゃかりきになりすぎて…」息切れすると途端にペースが落ちる、八分くらいのペースで進まなくては、それとも慣れないアイゼン歩行か。当初は天狗岳まで行く予定でしたが、時間的に無理、せめて中山くらいは行っておかねば

13:00 視界が開ける

 13:15 中山からの眺め(下の写真は中央部を拡大)
 

来た甲斐がありました。

13:55

14:25

【風景】点々と視界が開けることはありましたが、基本的には樹林帯の中で眺めは良くない。唯一良かったのが中山。

14:42 確かにスキーのコースとして利用された時もあったのでしょうが


15:12

15:20 スキーをデポした地点

 デポした地点から標高2200m付近まで板をザックに装着してつぼ足で下降しました。麦草ヒュッテ上のオープンバーンは、滑れますが、一瞬でした。F川さんより、アイゼン歩行は逆ハの字が基本ですが、疲れるので、片側の足は通常のようにまっすぐで、もう片方の足は横にするという手もある、なるほど。

スキーで下るのはちょっと

 麦草峠の池(雪に覆われてまったく見えず)のすぐ東にテント設営。テントは、通常ならフライ+テントですが、冬では(1)風の強い場所はフライはそれほど良くない、(2)軽量化、(3)防寒、などから、テント+内張りの方が良いときもあります。天気、地形等によりこの時は、テント+内張りが使われました。
 少しはF川さんの手間を省こうと、今回夕食を担当、キムチ鍋を作る。キムチ鍋の素を「売られている」まま持っていくのは、瓶が重いので、小さな瓶に移し替えようと思うが、その小さな瓶が見当たらず、白菜キムチと一緒に小さなビニール袋に入れて持ってくる。問題なかったけど、水の量を少しでも間違えたら、ほとんど修正が効かなかった。(後日談)調味料入れの小瓶買いました(小さいペットボトル200mlが売られていて、それで問題なく使えた)。確かに、夕食に挑戦するのも良いけど、他にすべきことも多かった。

21日のルートのトラックログ(一部、A:千駄刈、B:麦草峠、C:スキー板をデポした地点、D:高見石小屋、E:中山)


2月22日
【天気】 曇り
【コースタイム】8:08 麦草峠−9:35/9:45 茶臼山−11:05/11:30 麦草峠−12:10 千駄刈

8:20 大石峠

9:35 茶臼山 展望台
 風が強く、視界も悪く

 展望台からは、何も見えませんでした。天気予報どおりなので、仕方がないです。

茶臼山ピーク

 木の密生した場所の通過は、こうすると操作しやすい  

 スキー板をザックにくくりつけての行動で、一々板が木に引っかかり、難渋していたところ、F川さんより、板を脇にかかえるようにセットすると操作しやすいことを教わる。自分も、カラビナとスリングを使ってセットしたら、板の向きを変えながら進めて、木の密生した場所の通行はずいぶん楽でした。

 10:20


【使わなかった装備(結果論として)】共同装備:ガスボンベ中1、個人装備:予備電池などの非常装備・医療品、新聞紙、赤布、ホイッスル、細引、ピッケル

22日のルートのトラックログ(一部:B→F→G→F→B)


 F川さんより、「ガイドブックを読むことも必要だけど、鈴蘭でこれまで行ったところから、自分の行きたいところを探したら」と言われる。確かにそうです。「鈴蘭のような、ベテランの人の多い会はリーダーは、リーダーを担当することに、それほどこだわらなくても良い。」(変にリーダーにこだわるくらいなら、メンバーで良いかもしれません)。

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