2014年 秋のつづら岩

2014年11月15、16日

今回の山行の大まかな位置

11月15日
L:自分、メンバー:F川さん、T村夫妻、Y和さん、I井さん

【天気】晴れ 
【コースタイム】7:30/7:45 駐車場ー8:20 いつもの水場−8:55/16:15 つづら岩−16:45 林道終点 

8:15 何はともあれ、綾滝

9:45 ロープセット

 東面の岩場、左側にロープをセット、いつも使っているセットロープとは別のを使ったのか、セットロープをセットした後、何か違う気がした。おそらくシングルでセットしたせいだろうと、ダブルに修正。そんなこんなをしていたら後から来たI井、F川ペアに(二人で作業したためか)ピラミッドフェースにトップロープセットを追いつかれてしまった。

10:10

午前中
 東面の岩場の左側のルートを各自、3−4回登る(クライムダウンも)(F川、T村夫妻、自分)
 I井さん、Y和さんは、ピラミッドフェース(東面の岩場の左となり)で登る

10:35 クライムダウン

【15日の他のパーティー】つづら岩には他に5〜6名ほどで、この日は空いていました。

11:15

 一通り登った後に、岩場の左(東面の岩場とピラミッドフェースの間)を登って、各自懸垂下降を1回。懸垂下降の仮固定の作業の確認等もしました。
 アイゼン持参のF川さんは、出だしのみ右側を使って、左側ルートをアイゼンで登っていた(1セット)。

ピラミッドフェースを登る

 I井さんらと場所の交代、自分らはピラミッドフェースへ、I井さんらは東面の岩場左ルートへ
 ピラミッドフェース(東面の岩場の左となり)は、出だしが難しく、東面の岩場に比べてガバがほとんどありません、東面の岩場が「岩トレ」という感じなのに対し、ピラミッドフェースは「クライミング」という感じです。自分のみ、クライムダウンで下りました。

昼食後
南面に移動し、
「自分、T村夫妻」「I井、F川、Y和」のグループで二ルート(左ルート)を登りました。

15:10 つづら岩の上からの眺め
 右に富士山

 二ルートは、自分がトップで登り、ロープ処理も上手くいき、自分の中では大きなミスもなく、ロープも上手く流れてくれて順調に行けました(この時のクライミングを忘れるな)。二人はさすがに初めてで、なかなか登りずらかったようで時間がかかり、途中の支点でビレイしている際、ちょっと無理な体勢でビレイをしていたら、足がしびれて二ピッチ目で登る際に、感触が戻るのに1分ほど時間がかかりました。
 ゴール手前に木があり、その手前がちょっと難しかったです。

つづら岩頂上

 最後に、時間が少し余っていたので、右クラックを途中の支点まで行き、そこから懸垂で下りました(トップは自分)。自分の中で時間が微妙だったので、焦ったようでロープがこんがらかり余計な時間を消費してしまった。

11月16日
L:M・Hさん、メンバー:M上さん、Y和さん、S木2さん、MMさん、S野さん、N片さん、M井さん、自分、会員外2名

【天気】曇りときどき晴れ 
【コースタイム】 7:40 駐車場−8:45/15:30 つづら岩−16:05 駐車場
 この日、自分のマイカー初出動、他の車(M井号、M上号)には、遅れをとるものの、無事、役割をつとめました。会ロープ4本持って帰りました。

8:12 綾滝

【16日の他のパーティー】ロープセットをしている間は人が来ず、ラッキー♪、などと思っていたら、その後続々来て、つづら岩全体で30名(他に3パーティー)くらいいたでしょうか

スリングを連結させて伸ばせば支点に届く この木からスリングを伸ばして

 東面の岩場に到着、左のルートについてもセットロープを使わず、トップロープをセットする方法(というと語弊があるかもしれません。もちろん、代替可能な支点がある場合のみの話です)を再確認する。東面の岩場の左側のルートはこれまで、セットロープ使用だど思ってきたが、右上の写真が示すように、木からスリングを伸ばして、少し降りたところに良い支点があり、それを利用すれば、特にセットロープを使うことなくトップロープがセットできるのでした。ちょっとした応用が必要なだけで、根本的なところは全く同じ。
東面の岩場の左のルートを使って岩場の上に上がり
(1)木にセルフビレイ用のスリングセット、きちんとした支点に届くように、スリングをカウ・ヒッチで結んで伸ばしていく。
(2)よくよく考えたら、そのあとは最後のバックアップを除いて、通常のセットと同じ。バックアップは、セルフビレイとは別に連結したスリングを使って作成
 まとめ:セットロープは屈曲点に良い支点がない場合のトップロープセットには必要ですが、あればなくても可。(この場合、スリングを伸ばしていくのに、少し手間がかかるので、時間的にはそれほど変わらないかもしれません。)

9:30
バックアップは木から伸ばしたスリングを用いて

 東面の岩場で、アップとして1本登った後、南面に行きました。M井さんらはアップもせずに南面に行っていた(それもアリか)。東面の岩場はアプローチシューズでも登れるので、アプローチシューズで登りました(自分のみ)。

トップロープでアップ(1) トップロープでアップ(2)

この日はM上さんと
二ルート(左ルート)、一ルート(一般ルート)、オケラルートを登りました。
オケラルートの最後の部分のみM上さん、トップで、それ以外は自分がトップをつとめました。

二ルート(左ルート)終了点
手前の木がつかめればゴールは目の前

 前日、登った二ルートですが、前日登ったという気の緩みか、前日の方が上手く登れていたと思います。今回改めて、気がつきましたが、二ルートの1ピッチ目終了点は、二個所とれます。混んでいて、すぐさま登りたい場合、先に登った方が、木の生えた上側を使用した方が、後から登る人がすぐ下の終了点を使えて動きやすいです。前日はそのようにしたのですが、この日はちょっとランナウトしていた(その他、下の方がビレイ体勢が楽)ので、木の生えた終了点の下を使ってしまいました。後に登ってくるのがM・Hさんで良かったです(M・Hさんには申し訳ないですが)。他の人だったら、だいぶ混乱したと思います。今回のように混んでいる時は、先に登った人は上を利用した方が、後から登ってくる人はロープが交差しないので楽です。なお、空いていて登る方がいない時は、下の終了点の方が何かと楽です(上の終了点はビレイ体勢が無理な形になりやすい、上の終了点は出だしがちょっと怖い)
 途中で松ヤニが指について、ちょっと登りづらかった。その他、二ピッチ目終了点(つづら岩てっぺん)は、終了点まで上がらずに登ってくる終了点の一歩手前側でビレイをしたほうが、ロープが岩角にこすれなくて楽です(別解もあると思います)。 下から登ってくる人に指図もしやすいです。

つづら岩頂上からのながめ

 右奥に小さく富士山(実際は、かなり大きく、はっきりと見えます)

一ルート(一般ルート)で登る準備をしている
 鈴蘭の方々

N片さん、ビレイ準備完了


 一般ルート
お話にはなっていたと思います

 一般ルートは、これまであった最後の所の枯れ木がなくなっていました。自分たちの前、アイゼンで一般ルートを登っている方がいましたが、最後の部分のみ登れず、左側を巻くようにして解決していました。自分も、枯れ木がないことで、ちょっとあせり、一時はヌンチャクをつかんでしまいましたが、右側のホールドを使ったら、無事登れました。今までは、二ルートと同じくらいのレベルでしたが、枯れ木がなくなったことで、二ルートよりはるかに難しくなったと思います。
 このアイゼンで登っている方が最後の所でなかなか進んでくれず、もう片方の人は普通にクライミングシューズで登っていましたが、初心者のようで、1ピッチ目終了点でビレイ支点を二つも使って、自分はビレイポイント間際で待ちぼうけ、登れるようにはなってきましたが、こういう状態になると、他のパーティーまで口出しするほどは自分も把握できておらず、ただ待っていました(さらにその前のS野パーティーが時間かかっていて、アイゼンパーティーさんもなかなか登れなかったみたいですし)。下で待っていた方々、待たせてごめんなさい。

オケラルート入り口でのMさん
「こんな簡単なところで、つまずいてはダメだ」など思って自分も行ってみたら
思っていたよりは難しかったです、つまずくのもわかる気がしました。

 オケラルートは、入り口が思ったよりも難しかったです。腰につけるウエストポーチではオケラの穴を通過できなかったと思いますが、胸につけるグラブバック(?)タイプで登ったら、オケラの穴もなんのその、無事通過できました。穴を出たところで屈曲するので、無理せず、すぐ上の木に支点を作成し(先に登っていたS野パーティーがそこでビレイをしていたというのも理由の一つです)、その上は、距離にしてわずかですが、M上さんトップで行ってもらいました。

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