1407追悼登山

2014年7月27日
【天気】晴れのち曇り 

2014年3月12日、山スキーに行った大室山(F川さんリーダー、メンバーK元さん、M上さん)で、K元さん死去。
今回は、事故現場(事故現場のすぐ上)までの追悼登山です。自分としましては5月24日に遺品回収に行って、2度目でした。

今回の山行の大まかな位置図(赤線:ルート) 今回の山行のさらに大まかな位置図(赤丸)


L:F川さん、メンバー:M井さん、S林さん、I井さん、N井さん、F浦さん、Y口さん、S木さん、W辺さん、Y和さん、M上さん、MMさん、I崎さん、自分

【コースタイム】8:45 椿沢キャンプ場−9:10 林道終点−9:45 850m二俣−11:20/14:30 事故現場−15:20 850m二俣−15:45 林道終点−16:05 椿沢キャンプ場

8:45 出発

 M上さんらが、高速を使って来たら、事故渋滞とのことで、先に行きます。

9:10 林道終点


9:45 850m二俣  下からの850m二俣

【今回の水量】850m二俣までは、普通に流れていて、それより上流は、1箇所流れている場所がありましたが、基本的に枯れていました。

9:55 850m二俣、出発

【今回のルート】850m二俣までは、2−3回ほど川を渡ったものの、ほぼ登山道、それより上は倒木の多い枯れ川の登り、落石がひどく、人が入らない沢というのはこういうことかと改めて思う(人が入っていれば、落ちそうな落石はほとんど落ちてくれている)。

 9:57 左を巻いた枯れ滝  左を巻いた

 出だしでちょっと手こずるもあとは問題なく巻けました。

枯れ川

【他のパーティー】キャンプ場より上は、会いませんでした。

M上さんらパーテイーを待つ

【今回の寒さ(自分の場合)】沢の中では、ファイントラック下着に、沢用ズボン、沢用靴下、軍手に、山用長袖(昔、着ていた古いの)でした。水量が少ない沢と言うことで、アプローチシューズで対処しようと思い、アプローチシューズ用の靴下をはいたものの、肝心のアプローチシューズを忘れ、街用のウォーキングシューズで来てしまい、少し歩いてみたものの勝手が違うので、待っている間の時間を使って沢靴に履き替え、駐車場まで沢靴で歩きました。

倒木多し


10:30
信じられないことに、まだ雪が残っていました。
ここは丹沢なのに

 いくらなんでも、今回は残ってはいないだろう、と思っていましたが、信じられないことに、まだ雪が残っていました。雪が厚いので、たとえ気温は暑くても、中まで伝わらないのでしょう。

10:40 右を巻いた枯滝(左を巻いた人も有り)

右を巻く

【今回のロープワーク】ロープは、10時40分の枯れ滝の巻きと、スキー板の回収地点への下降、及び事故現場の滝の下降に用いられました。
 10時40分の枯れ滝、自分が先頭で行くものの、通過に微妙に怖い地点が、上の写真(右を巻く)で上から3番目の人がいる辺りにあり、当初はロープを出すつもりもなく登っていたものの、下から登ってくるI井さんが躊躇しているので「ロープを出しましょうか」と声をかけると、「あるなら」とのことでFixで使用。Fixは「8の字」かインクノットか迷ったものの、「末端も長めに取ったので」インクノットでしてしまう。
 (後日談)帰りにY口さんから、「インクノットは、テントの設営等に使うもので、人の命を預けるモノではない→8の字」と言われる。確かに、8の字の方が確実だと思いますが、そういうことですか。
 (さらに後日談)F川さんより、インクノットは末端を充分な長さを取っていたとしても、万が一、結び目が緩んで滑った場合、ザイルが抜ける危険があります。結び目が緩んで滑るリスクは8の字の方が少ない。
(結論)時と場合にもよりますが、FIxの基本は8の字、今回のように末端が結ばれていない場合は特にインクノットは避ける。インクノットは自分のハーネスにロープが結ばれていて、簡易的に用いたいとき使う。応用編も時にはありますが、インクノットの基本は、セルフビレイです。

11:20 事故現場到着

 シール回収  

 左の写真は、5月の時のですが、その時は、棒状のものでシールに触ることができたものの、岩等がシールにのっかかかっていて取れず、今回、M井さんがロープを使って(I井さんビレイ)登られ、無事回収となりました。

 花と、ビールで祭壇を作る。お線香もつけて、祭壇を作る。

12:15 事故現場

 逆光で、事故現場に着いたときは、ましな写真は撮れなかったのですが、この時間になってようやく撮れました。

 12:30 スキー板発見  左写真を拡大

 事故現場の滝は、右を巻きました。滝の上から見下ろすと、遺体搬出の際には、回収できなかったスキー板(片方)がありました。

12:30 板を回収に下りる

12:50 事故現場の滝上からの風景

下降するI井さん

 懸垂でなくても、ごぼうで下りれました。

滝の上から、さらに上がって大岩

事故者は、この谷へ入ってしまった

 この斜面を下りようとして


懸垂で下りるMMさん


ロープ回収


【使わなかった装備(結果論として)】個人装備:雨具、防寒着、手拭い(バンダナ)、ヘッドランプ、予備電池、ナイフ、ホイッスル、細引、応急パック、テーピングテープ、医薬品、メタ、新聞紙、巻紙、食器、ハシ・スプーン

今回の山行の位置図
(A:椿沢キャンプ場、B:林道終点、C:850m二俣、D:事故現場)


戻る