奥多摩・つづら岩 11月9、16、17日

2013年11月9日
【天気】曇り 

今回の山行の大まかな位置

L:自分、メンバー:M井さん、Y和2さん
【コースタイム】7:05 武蔵五日市駅−7:20 駐車場−8:00 いつもの水場−8:50/17:00 つづら岩−17:50 駐車場
 

五日市駅構内にある、登山者カード入れ

7:55 綾滝

8:50 つづら岩

9:30 当面の岩場にロープセット


実際に岩トレをした時間、9:30−16:40

午前の部
・当面の岩場にて
 トップロープをセットし、懸垂で下りる。
 (1)左側のロープをセットするルートを登り
 (2)セルフビレイ、一番上の木2本に流動分散セット、バックアップを1点から取り、セットロープを流動分散にセット
 (3)セットロープを使い小さな結び目を作り、そちらにセルフビレイ。屈曲点まで下りる。
 (4)セットロープに結び目を作ることで長さ調節、屈曲点のところで管付二つでロープをセット
 (5)懸垂で下りる
 念のため、M井さんにセットをチエックしてもらう。M井さんより、セットロープにあった結び目二つについて聞かれる。「セルフビレイに使用したのと、長さ調節です」
 このビレイの際、自分がロープ末端をハーネスに結んでおらず、「ロープ末端をハーネスに結ぶのが基本」との指摘M井さんより
 各自、左のルートを登り、クライムダウン
 1回ずつ登ったので、ロープをセットするルートを使って登り、懸垂で下りる(自分、Y和2さん)

宙づりからの自己脱出

・東面岩場すぐ近くで、自己脱出及び、宙づりからの自己脱出(Y和2さん、自分)
自己脱出 1.手の届く範囲にメインロープでセルフビレイ、2.通常のビレイ作業、3.トップが落ちたと仮定、4.ロープをワンターンさせATCガイドの先でぐるぐる巻き。5.解除の時外しやすいように、ひきとけ結び(だっけ)で。6.ぐるぐる巻きの上に、クレムヘイスト。クレムヘイストのカラビナに長めのスリングをセット、セルフビレイカラビナにもう一つのカラビナでセット。7.ぐるぐる巻き(ゆっくり確認しながら)解除、荷重をクレムヘイストの方に移す。8.インクノットで末端固定をしバックアップ作成、ビレイ解除
(確かに、セカンドは動けるようになりましたが、トップが宙づりのままです。 さらに、トップを下に下すには)
(1)荷重を移動した6のクレムヘイストの先にさらにクレムヘイスト(2)ロープが流れないようクレムヘイストで準備(3)8のインクノットを半マストに(4)1/2システムでロープを引き上げ、荷重を移動すれば、事故者を下におろせる。
宙づりからの自己脱出:久しぶりで最初、上のスリングを手で持つものだと勘違いしましたが、ハーネスに結ぶのでした。

 午後の部
・右クラック途中の支点まで+懸垂(自分トップ、Y和2さん:セカンド)
 この頃から、ガスが出てくる。当初は、M井さんがいるので三段ハングなど考えていましたが、それどころじゃなさそうだ。
・1ルート(M井さんトップで途中の支点まで、途中の支点から自分トップ)
 M井さんトップで途中の支点まで、2番手Y和2さん、ラスト自分。Y和2さんが出発して5mほど登った所で、自分も出発。M井さんの支点は、かけた後外すという事を何回かして、かける数が少なく、ロープの流れがきれいだった。現実問題として、二人をビレイするとなると、ロープの流れが悪いと、引っ張るだけで精いっぱいで、きれいでなければ危険になると思う。
 自分がトップで行き、初めての二人ビレイ、近くに良い支点がないので「ビレイ点の近くに良い支点がない場合のビレイ方法(半マストで、ロープ1本のみ8の字固定、ここが悪かったか)」をしましたが、慣れない二人のビレイ、当初は2番手Y和2さんだったものの、Y和2さん登れず先にM井さんが登ってくる、確保器の位置が下に落ちてしまった気がし、ATCガイドのロープを固定するためのカラビナが少し細くロープにくいこみビレイに手間取る。先にM井さんが登ってくる、最後の支点は「枯れ木の上部と、鎖の支点」を使うと良いとのこと。Y和2さんも無事登ってくる
 完全にマスターしていない「ビレイ点の近くに良い支点がない場合のビレイ方法」に初めての二人ビレイ、再度確認。
・2ルート(自分トップ(支点は途中で1度切りました)、2番手M井さん、ラストY和2さん)
 最後の支点は鎖の支点2か所を使うべきと、登り切ったM井さんより。M井さんの支点の位置を聞くと、空間を大きく使っている感じ、自分は視野が狭いのか、狭い範囲でこちょこちょしている感じでした。M井さんがどんどん登ってきてしまい、二人のビレイはロープアップが追いつかず。M井さんのロープがずいぶんたるむ。
 ビレイセットはいずれもATCガイドの向きがうまく合わず、何度もやりなおすことになってしまった。
 下山はカイデン行動。

11月16日
【天気】晴 

L:自分、メンバー:F川さん、Mさん
【コースタイム】8:10 武蔵五日市駅−8:30 千足(バス停)−9:50/16:20 つづら岩−17:40 千足(バス停)−18:10 武蔵五日市駅
 この日は基本的にMさんへの岩登り講習でした。

 当初はバスの予定だったものの、最近入ったMさんが人身事故で遅れ、次のバスには時間があり、タクシー(3150円と記憶)で行きました。
午前の部
 東面の岩場の登山道を挟んだ岩場で簡単な登り方(Mさん)
 東面の岩場には既に、先客がおり、登山道を挟んだ岩場でトップロープをセットし、簡単な登り方の練習

簡単な登り方の練習


 東面の岩場右ルートにロープセット、その間当面の岩場の左わきの小さな岩場で簡単な登り方
 しばらくして、右のルートが空いたのでロープをセット(今回思ったのは、セットロープはそれなりに意味はあるものの、近年手間のかかるセットロープはあまり使われず、したがって、一般的にはセットロープ対応に必要な、屈曲点すぐ下に立派な支点が作られることとなる。そうすると、立派な支点のすぐ近くに、時間をかけてセットロープを作成するのは、とてもナンセンス。セットロープはそれなりに意味があるものの、支点の状況によっては意味をなさないことがある)
 ちなみに右のルートは、セットロープ使用にあたって、太い木が一本あってそれを利用できますが、他のバックアップになる支点はあまり良いのがありません。

ナンセンス

 
午後の部
 東面の岩場(右ルート)でクライミング
 懸垂下降のトレーニング(最初は登山道わきの斜面でイメージをつかみ、再度、当面の岩場の左わきの小さな岩場で懸垂の練習)
 懸垂の練習も終わって、もう東面の岩場のロープも使わない。外して来よう。懸垂の準備もできて、エイト環はっと、「ない…」そうか、懸垂の練習の際に、貸してしまったのだ。半マストで対応、昔なら大慌てでしたが、特に問題なく半マストで下りれて良かったです。

(自分とF川さんのみ)
左ルート(二ルート)(トップ自分)
 Mさん講習で一日が終わってしまうのはちょっともったいないので、Mさんには下で見てもらって、二人で登りました。登り終えたら、夕日が沈むところで、1週間前に続き、下山はカイデン行動でした。

11月17日
【天気】晴 

L:F川さん、メンバー:S野さん、自分、N片さん、M上さん、S木2さん
【コースタイム】7:40 武蔵五日市駅−7:55 駐車場(鎖前)−9:10/15:30 つづら岩−16:15 駐車場(鎖前)−16:50 武蔵五日市駅
 この日はバスで行く予定でしたが、駅に着くとそこに、M上カーが、N片さん及びS木2さんはバスで、他の人間は先に行って、ロープセットだ!!

午前の部

ロープをセットする自分
 (M上さん写真、以下※、ありがとうございます)
F川さんセットのトップロープ(※)(左ルート)

東面当面の岩場(右のルート、左のルート)
 前日の事もあり、右側のルートは下からリードで登って、セットロープでなく、既存の支点(鎖)を利用してセットしました。鎖の支点のすぐ左下にハーケンが打たれており、セルフビレイをそこから取り、流動分散作成、バックアップも取りましたが、他に良い支点がなく、鎖からさらにバックアップを取るという、あまり意味のないバックアップでした。
 それから先はロワーダウンすれば良かったのですが、懸垂で下りようとしてしまい、さらにロープが下までついていると思ったら途中までしか下りてなく、少し懸垂したところでM上さんから指摘され、再度登りかえして、ロープを下まで降ろして、再度懸垂で下りました(まだまだわからないことばかりです)。
 右ルートは、それほど難しくないので、リードで簡単に登れます(Mさん(及びクライミングを始めたころの自分へ)ごめんなさい、右のルートは簡単に登って下さい)。左のルートは(下部がちょっと厄介なので)、リードで登るより、上からセットロープをかけた方が安全かもしれません。
 セットロープを使わない、下からリードで登るタイプのトップロープのセットは久しぶりで、ごちゃごちゃしてしまいました。

クライムダウンする自分(※)


登るS野さん

(帰ってから確認)下からリードで登るタイプのトップロープのセット(登山技術書Fフリークライミング 山と渓谷社)
 1.セルフビレイ
 2.ロープをダブルでリングに通す
 3.リングから出た部分に、8の字結びを作り、管付カラビナでハーネスと8の字を結ぶ
 4.最初に結んでいたロープをハーネスからほどき、輪から抜く。
 5.ビレイヤーに声をかけ、下降
(方法は他にもあるようです)

登るS野さんと、クライムダウンするS木2さん

 他のパーティーもおり、各自、右、左と1回ずつ登ってクライムダウンした所でロープを外し、他のパーティーに声をかけたら、もう必要ありませんとの事。確かに「登りたいから、開けてください」とは一言も言われませんでした。

11:25 懸垂で下りるF川さん

 南面に行くと、別のパーティーがちょうど登りだしたところ、それならお昼にして時間をつぶそう。

午後の部(自分はS木2さんと(一ルートはM上さんも))
 二ルート(トップ自分、セカンドS木2さん)
 二ルートの登りはそれほど問題なかったです。それなのに、なぜ後から登ったはずのN片・S野ペア(こちらは一ルート)に追いつかれる? よくよく考えると、NSペアはシングルロープ、こちらはダブルロープで、シングルロープ1本の方が操作が簡単なためでしょう。でも、ダブルロープの扱い方には、それほど問題はなかったというだけで、アルペンクライマーの方なら「シングルロープ」の人に大差をつけて登ったと思う。でも初めてロープを結び合ったS木2さんとでしたから、満点は与えられないものの、合格点は与えても良いと思う(ただ一つ反省、この時自分は、グローブを忘れてました)。逆に言えば、NSペアを褒めるべきなのかな。今回、セカンドで登ってくるS木2さんに、終了点でセルフビレイをとる支点を指示するだけの余裕が自分にありました。ようやく、目の前にあることでいっぱいでなく、次の行動を考えながら、登れるようになってきました(でも道はまだまだ遠い)。
 登り終えて、新人のS木2さんより、「懸垂で下りないんですか?」と言われる。そういえば、そうですね。登るだけでいっぱいで最近忘れてました。次回は、懸垂も視野に入れて、登ります。

一ルートを登る自分(※)

 一ルート(トップ自分、セカンドS木2さん、ラストM上さん)
 一ルートの途中の支点にたどり着いてさあビレイというときに、「M上さんも登って良いですか〜」とのこと。こちらとしては「登る前に言ってくれ〜」とも思ったが、仕方がないことです。ただ、先日のように、時間を空けて二人づつはとてもビレイする余裕がなかったので、一人ずつならということで、M上さんに登ってきてもらいました。この時、長いスリングを使った方が良い支点があり、長めのスリングを使ったら、逆に長すぎて、これはこれでナンセンスでした。
 終了点(つづら岩頂上)にたどり着いて、さあビレイ、前回の失敗をいかした「ビレイ点の近くに良い支点がない場合のビレイ方法」だ、でしたが前回のミスは修正したものの、ロープはごちゃごちゃで、S木2さんに途中でセルフを取ってもらい、ごちゃごちゃなロープを直さねばなりませんでした。前回よりはましだったものの、その前のN片さんのビレイのほうがよっぽど安全でした。シングルロープできちんとマスターしていないことを、ダブルロープでやろうとして、非常に混乱したということです。

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