宮之浦岳
2013年8月12日(前夜発)−16日
単独
うれしい悩み:なんと、行っている間ずっと「晴」でした。タクシーの運転手さんに聞くと、「梅雨から2日しか雨が降っていない。異常気象」とのことで、「月のうち35日は雨」という屋久島では信じられません。ただ、天気が晴と言っても、霞がかかって視界が異様に悪く、さらに午後になると山間部ではガスが出て、遠景は、晴れの割には情けないくらいの風景しか見れませんでした。ただ、こんな中でも、天然の水場にはきちんと水があり、滝は水が流れていました、(湿原はだいぶ乾燥していましたが)、どっから水が流れてくるんだ。
何度もあきらめようかと思いました、島はフェリー、飛行機など、予約が必要で、融通が効かない事(その分良いことも)が多いです。特に、「月のうち35日は雨」という屋久島では、極限まで天気の様子を見てから決めたいと思い、決めるのを伸ばした結果、あまり人に勧められないコース取りになってしまいました。このコース取りをあまり参考になさらずにお願いします。
手元にあるエアリアは2003年版だった。そうか、初めて行きたいと思って購入してから、10年行けなかったのか。
8月11日
【コースタイム】 19:16 東京駅(新幹線・こだま)−21:06/21:11 静岡(ひかりに乗り換える)−22:08 名古屋駅−22:20 東山線名古屋駅−22:22 伏見駅(ビジネスホテルに泊まる)
名古屋のビジネスホテルは朝食付きの設定(それしか残っていなかった)、朝食をとっていたら間に合わないので、「いらない」と言ったら、朝食キャンセルは泊まることも含めてのキャンセルになってしまうのでと、「次回朝食ご利用の券」で解決された。それもそうだ。
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今回の山行の大まかなルート図 (登り:赤、下り:黄) |
今回の山行のさらに大まかな位置図 (赤丸あたり) |
8月12日
【天気】 晴
【コースタイム】5:38 伏見駅−5:40/6:20 名古屋駅−9:40/9:58 博多駅−11:33 鹿児島中央駅−(タクシー11:45発)−11:55/13:20 鹿児島港−15:08/15:25 屋久島(宮之浦)−16:05 安房(素泊まりの宿3000円)
なぜ、宿泊場所が安房かというと、当初は、宮之浦港でなく、安房港着の高速船で来る予定でした。なので、宿泊場所を安房に決めました。ところがその後、高速船に乗るのに予約が必要なことがわかり、その時には、安房港着の高速船は締め切られていました。初日と最終日は、普通の生活にしたかったので、素泊まりの宿(同じところ)に泊まりました。
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九州新幹線 | 鹿児島中央駅 |
九州新幹線は、熊本より南はそうでもなかったけど、熊本より北はトンネルが多く、眺めも良くないです。
鹿児島中央駅では、タクシーが待っているかと思ったら、1台しかなく、目の前で乗られてしまった。焦ったけど、すぐ次のが来てくれた。
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13:00 フェリー待合室 | いよいよ乗船 |
高速船(トッピー&ロケット)は、船内移動禁止でした(トイレ程度はOK)。2階の方が高くて視界も良いかなと、2階を選んだのですが、2階は正面が全く見えない設計になってまして、1階を選んでおけば、もう少し良い写真が撮れたか、とも思いました。ちなみにガラス越しの写真です。それでも、必要な写真は撮れました。
船酔いが心配で、昼食は軽めにしましたが、それほど揺れませんでした。
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13:20 出港 |
13:25 桜島 | ![]() |
通常ならもっとくっきり見える桜島が…
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14:15 大隅半島 |
左手に見えるあの陸地は、どの島だろうと思ってましたが、よくよく地図を見ると島ではなく、大隅半島でした。
15:00 ぼやーっとシルエット(右側) | ![]() |
15時、屋久島のシルエットがぼやーっと見えてきました。 1階ならもう少し早く気がついたかもしれません。
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15:06 宮之浦岳は雲の中 |
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15:15 屋久島、無事上陸 |
16:15 宿着
宿到着後、13日と14日の食糧、ガスカートリッジ、本日の夕食を調達に出かける。夕食を売っている場所も、ガスカートリッジを売っている場所もわからないので、観光案内所で聞く。聞くと、コンビニは安房にはありませんでしたが、スーパーが港の近くにあり(Aコープ安房店)、そこで多くのものが買えました。ガスカートリッジは、登山用品を扱っている店(森のきらめき)があり、そこで購入。夕食は、モスバーガーが近くにあった(屋久島安房店)ので、軽めの夕食としました(普段はこんなことをしません)。なお、いわゆるチェーン店で屋久島に(自分に発見できたのは)あったのは、モスバーガーだけでした。
安房の街並みと、海 | ![]() |
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宮之浦岳は隠れて見えないようです |
8月13日
【天気】 晴
【コースタイム】 5:45 安房(タクシー)−6:30/6:40 淀川登山口−8:40 花之江河−11:00/11:45 宮之浦岳山頂−13:05/13:25 永田岳−14:30 鹿之沢避難小屋(タダ)
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朝、似たような写真ですが… |
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6:33 淀川登山口 |
【今回の服装(どれほど寒くて、暑かったかという意味で)】
・登山時は大川の滝より下部と、モッチョム岳は半袖山シャツに山用ズボンに帽子、他は山用長袖を追加
・避難小屋では、上半身:山用長袖下着、長袖山シャツ、半袖ヤマシャツ、下半身:山用タイツ(下着)、山用ズボン
・オーシャンビューキャンプ場:暑くてテントに入れず、テントの外で寝る。エアマット、シュラフカバーに、長袖山シャツ、山用ズボンでちょうど良かった。
7:14 淀川小屋 | ![]() |
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淀川を渡る | 太陽の塔みたい |
8:12 本高盤岳 | ![]() |
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8:12 宮之浦岳はまだ見えず |
8:30 小花之江河 | ![]() |
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雨が降らないので |
8:37 花之江河 | ![]() |
山中では(全般的に)意外なことに若いカップルが多く、中高年の方はあまりいませんでした。
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花之江河からの黒味岳 |
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湿原の近影写真 |
8:50 さようなら、花之江河 | ![]() |
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9:18 岩場も少しはありました |
9:25 見えてきた宮之浦岳 | ![]() |
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黒味岳 |
9:37 |
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10:10 恐れていたガスが山頂周辺に出始めた。 |
10:17 もう少しで山頂なのだから、もうちょっと待ってくれ、ガスよ | ![]() |
エアリア(2003年版)を見ると、翁岳を巻くルートに水場があり、その後、ルート上には花山歩道入口までずっと水場がない。翁岳を巻くところで要水確保でしたが、なかなか水場が現れません。痺れを切らして、「もうここで良いだろう」と小沢から水を汲む。必要量確保。そしたら、10m進んだ次の沢が水場でした。「汲み直す」という手もありましたが、ガスが一帯を覆わないうちに山頂に着きたいので、10m手前の水を、飲み水としました。
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10:31 山頂間近、ではなく実は栗生岳 |
10:32 | ![]() |
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気を取り直して |
10:43 ガスよ、もう少し待って | ![]() |
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来た道を振り返る |
10:51 今度こそ宮之浦山頂 | ![]() |
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振り返ることも忘れずに |
10:57 山頂は目の前 | ![]() |
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11:00 宮之浦岳山頂 |
先ほど、2003年エアリアには「翁岳を巻くルートに水場があり、その後、ルート上には花山歩道入口までずっと水場がない。」と書きましたが、「いくらなんでも鹿之沢小屋には水場があるのでは、無いとおかしいだろう」と思い、ガイドブックを読み返すと、鹿之沢小屋には水場がありました。
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山頂からの永田岳 |
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来た道を振り返る |
ピーク写真 | ![]() |
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11:46 永田岳 |
12:10 遠くなってゆく、宮之浦岳 | ![]() |
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12:32 だいぶ近づいた永田岳 |
12:53 さようなら宮之浦岳 | ![]() |
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13:00 永田岳山頂はもう近く |
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山頂は誰もいないので(自分撮り) |
さてさて山頂に着いたことだし、休憩、休憩と思い、袋をザックの外に出していたら、突然「プシュー」という音が、最初は、ガスカートリッジが破裂したかと思いましたが確認するとそうではないようでした。実は、ビールの入った袋を岩角にぶつけたので、ビールが吹き出したのです。1/3ほどは悔やんでも仕方がないので捨てました。2/3はもったいないので飲みました。ピーク写真が、そのため悲しそうな顔になってしまったかもしれません。
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永田岳を振り返る |
永田岳は非常にかっこいい山だと思うのですが、宮之浦岳まではあれほど人がいたのに、永田岳のルートに入ってから急に人がいなくなり、静かな山が楽しめました。
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右写真を拡大 | 13:36 こんな所になんと鹿が(標高1800m付近) |
信じられないことに、永田岳山頂直下に鹿が、こんなところまで上がってくるとは、貴重な植物を食い荒らさないでほしい。鹿は、もうそこらじゅうにいました。
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14:00 この辺りから亜高木も |
14時、高度計の標高1730m、この辺りから高さはそれほど高くないけど、亜高木になる木がちらほら出てくる。
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右写真を拡大 | 14:08 今度はサル登場 |
ヤクザルには2回出会いましたが、近づいてもほとんど逃げず、「のそーっと」無気力に動く感じでした。その後、歩いた尾之間温泉付近には「サルを防ぐための電気が流れる金網」がそこらじゅうにあり、「こんなのばかりあってサルは無気力になってしまったのでは」と要らぬ心配をしました。
14時15分頃、左耳の中に虫が入る。たいていは、虫が入った方の耳を太陽側に向けると出てくるので向けてみたが、出てこない。あまりにも出てこないので、指を左耳に入れたら、虫が耳の中をかんできた。羽の音がうるさくて仕方ないし、2−3度かまれて、「鼓膜など破れたらどうしようと思い」恐怖に駆られる。仕方がないので、ザックをおろし、ヘッドランプを取りだし、光を左耳に当てたら、ようやく出てくれた。その後、アリが飛んでいるのを見たので、おそらく左耳に入ってきたのはアリだと思います。
過ぎてしまえば実にたいしたことはないけど、耳の中なので見えないので異様に怖く、かまれて「痛い、痛い」と声を上げてしまいました。もし近くに人がいたら、何かケガでもしたと思うかもしれません。その後、耳に異常はありません。
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14:30 鹿之沢小屋(管理人不在) |
避難小屋は誰もおらず(1階と2階があり左右に分かれている)、もう来ないかと思った17時ころ、親子(父親と二人の娘だと思います)が来ました。挨拶をし、親子は小屋の外で夕食の支度などをし、「戻ってきたら、簡単な自己紹介くらいは」と思いましたが、気がついたら何も話さずに寝てました。
水場は歩いて1−2分(というか沢の水)
トイレは歩いて7−8分
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13日の山行の位置図 A→B→C→D→E→F |
8月14日
【天気】 晴
【コースタイム】5:15 鹿之沢避難小屋−11:30 花山歩道入口−13:25/13:35 大川の滝−14:45/15:19 栗尾橋(バス停)−16:55/17:15 宮之浦港−18:20 オーシャンビューキャンプ場近く(800円)
外に出ると満点の星空、思わず南十字星を探しましたが、見当たりませんでした。暗いので、少し明るくなるのを待ってから出発しました。
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5:32 朝 |
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5:55 |
石楠花の林の中を進む | ![]() |
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魑魅魍魎 |
標高1000m以上1800m以下は、下層の草本(この魑魅魍魎のように)がほとんど生えていなかったと記憶してます
6:05 | ![]() |
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7:32 | ![]() |
花山歩道のルートは、樹木は確かにすばらしく、道も明瞭ですが、指導票があまりなく、山に慣れた人のためのルートだと思います。あと、休憩するような場所もほとんどないです。
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7:37 |
驚いたことに、一つの木から別の種の木が出ていることが多かったです。
7:41 ハリギリの大木
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8:25 花山広場(実際はこんなもんじゃない) |
花山広場の樹木は特にすばらしく、良い写真が撮れなかったのが残念です。
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8:45 大竜杉 | ![]() |
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10:10 屋久島原生自然環境保全地域の出口
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10:15 帰ってから調べました。リンゴツバキの実だと思います。 5、6個落ちてました。初めはなんだかわからず、蹴っ飛ばしてしまった。 |
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11:05 海が見えるけども |
11:40 花山歩道入口 | ![]() |
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ヘゴ |
13:23 海が近くなるところまで下りてきました | ![]() |
ルートからそう遠くない所に大川の滝という滝があるそうなので、ついでに行ってきました。
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13:25 大川の滝が見えてきました |
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観光客が多く来てました。滝壺近くまでは行けます。感想とかは、特になし。考える前に、写真を撮って、あたふたと出発してしまった。
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名水百選 大川の水 通常よりも甘い感じがしました (でも、意識しなければ普通の水) |
栗尾まで行けば、バスの本数が多くなるので、栗尾まで歩きました。
14:30 海が見える | ![]() |
14:45/15:19 栗尾橋(バス停)
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14日の山行の位置図 F→G→H→I→H→J |
16:55 宮之浦港
無事バスに乗れたことで少し油断、宮之浦でバスを下りればいいと思っていたので、次々と出てくる「宮之浦〜」に焦る。結局、バスの運転手さんから「ここで終点だよ、下りないの?」と言われる。タクシーの運転手さんは、皆フレンドリーだったのに。きちんと下りる場所を把握していない、自分が悪いのですが…
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17:30 宮之浦川 |
18:20 鉈折岳と、沈む夕日 | ![]() |
14日の宿泊場所、オーシャンビューキャンプ場は、事前に確保しておいた「宮之浦地区マップ」によると、宮之浦港(バス停)から、3つ目のバス停を左に行ったところにあります。宮之浦港の近くにある「観光センター」で手続きを無事済ませ、地図を見ながら、キャンプ場へ向かって歩きます。宮之浦川を無事わたって左に行く道を発見。しばらく進むと広大な用地があり、「オーシャンビューキャンプ場」の看板も見つけました。テントこそ張っていませんが、バーベキューをしている人もいます。ここに張れば良いのだな、と思いますが、なんか様子が変です。建物、トイレ、水場などはあるものの、位置が観光センターでもらった位置図とことごとく違います。「芝生の上にテントを張らないでください」等の看板もあり、キャンプ場には管理人も不在とのことなので、聞こうにも聞けません。「芝生の上に立てなければよいのだろう」と、砂利の部分にテントを設営しました。
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有名な山は見えませんが |
テントも無事設営したし、夕食を買いに近くのスーパーへ(Aコープ宮之浦店)、ついでにコインランドリーで洗濯もと、テントを離れました。スーパーで食材無事調達、コインランドリーに入って、洗濯機にシャツなどを入れてから、まだまだ洗濯が完了するには時間がありそうです。再び、テントに戻ると、「ここは違う、テントを張るところではない」とのようなことを言われ、よくよく聞くと、オーシャンビューキャンプ場は看板のある所のさらに奥の道を上がったところだそうです。辺りも暗くなってましたが、テントをたたんで、言われる方へ向かいました。なるほど、確かにキャンプ場がそこにありました。観光センターでもらったマップとも位置は合いました。
実際に、テントに入ると、考えれば当然ですが、暑くて汗だくになり、とてもいられない。おにぎり等も、こんなに暑いと悪くなるような気がして、外に出しておく。テントも無事設営し、ようやく落ち着いたので、コインランドリーに洗濯ものを回収に行き、無事、回収。テントに戻り、おにぎりでもと見ると、おにぎりがどこから入ったのかアリだらけになっている。ビニールで覆われている通常のタイプだから油断してしまった。とても食べられず、捨てる。テントの中に入れておいた他の食べ物を念のため確認すると、袋からゴキブリが2匹出てくる(暗がりで良かった、明るいともっと心的ダメージがあった)。こちらは、コンビニのビニール袋に入っただけで、中身の袋にまでは入っていませんでしたが、こまめにテントの入り口は開け閉めしていただけに、通気口から入られたか。
「海のものが食べたく」なって、スーパーで刺身を買うも、テントの外では虫が来て仕方がないので、暑さを我慢しながら、テントの中で食べる。暑くてとても、味わうどころではない。
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赤丸の所に立ててしまいましたが それは間違い。 |
16時以降の行程の位置図 ア:宮之浦港入口、イ:Aコープ宮之浦店、 ウ:オーシャンビューキャンプ場 |
14日を終えて:鹿之沢〜花山歩道入口のルートで、屋久島の原生林はとりあえず満足、当初は、白谷雲水峡辺りを散策することを考えていたが、白谷雲水峡に行っても大まかな路線は本日の午前と一緒。それよりも、海が、山から見える海が見たかった。ガイドブックを取りだし、海の見える手短に行ける山を調べる、そうすると、「海を見下ろす大展望・モッチョム岳」が良さそうだった。
翌日の準備もようやく終わり、テントの外で横になる。満天の星空というほどでもなかったが、夏の大三角形が見える。
8月15日
【天気】 晴
【コースタイム】6:07 宮之浦小前(バス停)−6:40 安房港−7:00 安房(バス停)−7:20/7:27 モッチョム岳登山口−9:30 神山展望台(引き返す)−11:30 モッチョム岳登山口−12:55/13:35 尾之間温泉−14:10 尾之間−14:34 安房(素泊まりの宿3000円)
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5:40 オーシャンビューキャンプ場の看板 |
モッチョム岳に宮之浦から行くには、6:40安房港着のバスに乗り、今回霞がかかるのが非常に早そうなので、安房港からモッチョム岳登山口までタクシーで行っちゃえ。タクシー会社に連絡すると、6時40辺りは都合が悪く、少し遅れてなら大丈夫とのこと。それなら、宿に「必要ないテント装備・ゴミ・着替えなど」荷物を置き、軽身にしてから行けば、登山時間も短縮できる。そうだ、そうしよう。
当初、間違えてしまった広大な用地 | ![]() |
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宮之浦岳は矢印の辺り |
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コインランドリー | コンビニ |
コインランドリーは行く前は全く使うことは考えていませんでした。現地に来て、汗だくになり、着替えがあったので、「そうだ、コインランドリーだ」と思いつく。大いに助かりましたが、ここ宮之浦では「洗濯から乾燥まで一気にできる洗濯機」があったのに、それに気がついたのは「洗濯してから、一度乾燥機に移し替えなければいけない洗濯機」に入れた後。安房では、近くにあるのが「洗濯してから、一度乾燥機に移し替えなければいけない洗濯機」しかないコインランドリーで、「洗濯から乾燥まで一気にできる洗濯機」は少し歩かなければならないので、結局近場で処理したら、ずいぶんと時間がかかりました。
6:12 朝日(バスの中から) | ![]() |
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6:40 安房港より |
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7:20 モッチョム岳登山口 |
最初は長袖で登ろうとしてものの、暑くて無理、半袖になる。
途中、アブが刺してくるので、虫よけをアブに噴射(虫よけの本来の使い方ではありませんが、あまりにしつこいので)、1回では効き目がありませんでしたが、3回ほどでいなくなりました。
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8:30 万代杉 |
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9:35 神山展望台(海の見えるところまで来た) |
神山展望台まで来た。目的の海が見える。でも、霞がかかって非常に良くない。霞はこの後さらに悪化するだろう、山頂まで行ったとしても同程度の風景しか見えない。なら、水も残り少なくなってきたし、ここで引き返そう。
樹林内で光は下層にほぼ当たらないけど暑い。うだるようではないけど暑い。
2003年エアリアにはルート上に水場はなかったので、水場はないと判断したけど、モッチョム岳入口で売店の人に「水が残り少なかったので、山頂に行かずに下山した」ことを伝えると、「水場ありませんでした?」と聞かれる。改めて、ガイドブックの方を見ると、水場がきちんとあった。モッチョム岳については、できれば行きたかったけど、前日に急きょ決めた山であるし、とりあえず海の見えるところまで来て目的は達成したし、無理しても仕方ありません。それにしても、屋久島の水場はワイルド、多くが単なる沢水、自分も沢をやるようになってから、抵抗なく飲めるようになってきましたが、一般登山者は違和感があると思う。
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K(モッチョム登山口)→L(万代杉)→M(神山展望台) | 大まかな位置図 |
11:33 千尋滝 | ![]() |
モッチョム岳登山口の近くに千尋滝が見れるところがあり、写真だけ撮ってきました。一般人はこれより先には行けません。
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モッチョム岳登山口から尾之間に向かう途中、偶然「キャノッピ」というTVでも宣伝されている施設がありましたが、偶然休みでした。アイデア自体はものすごく面白いけど、「子供のための施設にするか、大人のための施設にするか」絞り込めていない感じで、今現在、とても中途半端だと思います。偶然休みでも、くやしくありませんでした。
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尾之間温泉 |
尾之間温泉:温泉の底が玉石だった。もっと熱いかなと思ったら、思ったほどは熱くなく、それなりに入浴できた。
宿に15時前に着いた後は、コインランドリーに行ったり、お土産(森のきらめき)を買いに行ったり、スーパー(Aコープ安房店)に食材を買いに行ったり、夕食は、ラーメン店なら気軽に入れそうだったので、ラーメン店へ行きました。
15時以降の行動 エ:Aコープ安房店、オ:泊まった宿 カ:コインランドリー 森のきらめきは「オ→カ」の途中にあり ラーメン店はコインランドリーの近くにあり |
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8月16日
【天気】 晴
【コースタイム】5:30 安房(徒歩)−6:50/7:15 枕状溶岩及び、田代海岸−7:30/7:49 桑野(バス停)−7:57/9:35 屋久島空港−10:05/10:30 鹿児島空港−11:12/11:40 鹿児島中央駅−15:44/15:50 新大阪駅−18:06 新横浜駅着
飛行機の出発までだいぶ時間があるので、安房から歩く。「どこか歩く途中に面白そうな場所は?」と思い探すと、途中の海沿いに「枕状溶岩」というのがある。海に行っていないし、行ってみよう。
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5:50 |
6:52 枕状溶岩 | ![]() |
来たのは間違いではなかったと思いますが、一通り写真を撮り、長居はせずに出発です。
朝早いこともあり、なぜか自分の来た後すぐ男性一人が来たもののしばらくして帰る、他に誰もおらず。
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7:00 ここまで枕状溶岩 |
田代海岸 | ![]() |
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7:13 |
道端にいた、カマキリ | ![]() |
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枕状溶岩のおおよその位置(赤線) |
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帰りは飛行機で |
飛行場にて
飛行機に乗るので、ほとんど使っていないガスカートリッジ没収。今回、船で来て、飛行機で帰るのですから、ガスカートリッジは、家にあるのを持って行けば良かった。なぜ帰りを飛行機にしたかというと、高速船が満席で、飛行機に空席があったから。
ナイフは、荷物の中へなら可。ライターは1個のみポケットに入れること可。
1時間前より搭乗手続き、8時30より窓口開く。
出発口へは8:55より
これに乗りました | ![]() |
飛行機内では、電子機器の使用を制限とかで、写真を撮りませんでした。飛行機内ではそれほど揺れませんでした。
10:17 手荷物受け取る
帰りの新幹線は思ったよりも空いていた。鹿児島から大阪まで座れ、名古屋からまた座れた。
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今回の全行程(無駄にバスに乗ってしまった) (黄:歩いた部分) (赤:12日バスと13日タクシー、オレンジ:14日バス、緑:15日行きバス・タクシー、紫:15日帰り・16日バス) |
島の山行は利尻に次いで2度目、北と南だけでなく、対照的な二つの島なのでした。屋久島の方が2倍くらい広く、利尻は単独峰なのに対し、宮之浦は自分の見たところでは、海岸からほぼ見えなかった。タクシーとバスは利尻に比べて、屋久島はずいぶんと便利でした。
準備不足は否めない。そもそも沢に行けなかった(当初行く予定でしたが、途中でとても準備が間に合わず挫折)。海ももう少し楽しめばよかっただろうか。それでも、行って良かったし、行っただけの事はした。機会があればまた行ってみたい。
案外後から効いてくる場合もありますが、今回の山行により「自分の山登り感が大きく変わった」とか、そういった事は特になし。再確認したのは、縦走するなら「水場」「宿泊場所」でコースを考えるべき、今回、水場はもっと事前に調べておくべきでした。あと、下山した場所から泊まる場所まで異様に遠い件あり(14日:島の反対側へ)、大きなミスはなかったものの小さなミスはたくさんでした。
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