1306 つづら岩

2013年6月2日
【天気】曇り時々晴れ(雨は一滴も降らなかった)

会行事の岩トレは雨天が予想されたため中止になりましたが、自主岩トレの連絡が入り、
 その前日、M井さんより、アルパインクライミングのお誘いを受けて、自分は「もっと登りこまないとダメ」のようなことを書き
 「自主岩トレ」×「もっと登りこまないと」
これは行くしかない、ということで行ってきました。場所が、日和田でなくつづら岩(家から近い)というのも参加した理由にあります。

 つづら岩に訪れたハイカーはいましたが、岩に来たのは自分達だけで(天気予報が悪かったため)、つづら岩貸切でした。

今回の山行の大まかな位置

L:Y田さん、それともN井さん、メンバー:M井さん、N片さん、M上さん、自分
【コースタイム】7:40 駐車場−8:00 林道終点−8:25 綾滝−8:35 いつもの水場−9:10/16:15 つづら岩−16:40 綾滝−17:00 林道終点−17:10 駐車場 

8:35 綾滝
 通常より少ない水量でした

怪しく光る物体あり
 よく見たら、マツヤニでした。

9:15 つづら岩着

N片さんと、自分(撮影M上さん、以下※)

 「もっと登りこまないと」ということでM井さんに、3人で登ることを提案しましたら、「N片さんと自分」で登ってほしいと言われました。

N片さんと
自分トップ、N片さんセカンドで、右クラックを途中の1ピッチ目の終了点まで登り、懸垂で下りる

 右クラックは、以前は簡単だと思ってましたが、案外難しかったです。前回の反省もありアンカービレイの際、流動分散で問題なく、N片さんをビレイ。では懸垂下降を、前回、上手くいかなかった「オートブロックによるバックアップの懸垂下降(下写真)」をしようと思ったら、N片さんが、救助訓練の時のようにハーネスと下降器の間にスリングをかまして下りようとしているので、それは違うのではと、延々と議論。N片さん「下写真の方法だと、バックアップが下降器の中に引きずり込まれる、のは大丈夫か」という。
 自分としても、トップで登り、下りることに精いっぱいで、上で議論しても仕方ないので、自分は通常の下降器の上にバックアップを取る形で下りる。下りて、M井さんらに確認しに行くと、どちらでも良いようです。登り、下りれるようになってきましたが、少しでも想定外のことが起こると、対処しきれない自分がいました。

懸垂下降の際での、オートブロックによるバックアップ(※)

東面の岩場を登るN井さん

N片さんと
自分トップ、N片セカンドで、二ルートを登る(下山は登山道)
 Y田さんからは、ここつづら岩では、(ロープが屈曲するので)ヌンチャクを、もっとカラビナとカラビナの間隔が長いタイプにすべきと言われる(初耳ではありません)。登っているときも、ここは長いタイプを使うべきと指摘が入る。そんなこんなで途中までは、屈曲しないように等、気にしていたものの、1ピッチ目の終了点まで3/4まで来たあたりで「全部掛けていたら、ヌンチャクの数が足らない」ので残りのヌンチャクをどう使うかが気になって、そこも長めのヌンチャクを使っておけばよかったのですが、長めのヌンチャクはできれば残しておきたく短いのを使ったら、二ルートなのにずいぶん屈曲してロープが重くなってしまった。
 1ピッチ目、N片さんを無事ビレイ後、次はN片さんがトップで登れば良いのですが、それも難しいため、再び自分がトップで登る。そうなると、ロープをきれいに束ねなおした方がいいし、N片さんが「自分がビレイをしていた位置まで」来た方が良いし、ということをしていたらずいぶん時間がかかってしまった。(N片さんセルフビレイ→自分ビレイ解除→自分とN片さんの位置交代→ロープを巻きなおす→N片さんビレイ準備→自分登る準備)
 2ピッチ目を登っている最中、いつもの二ルートと違う気がしましたが、改めて、過去の記録を見ていたら
「二ルートの終了間際、前回は木の左側を行きましたが、今回はあえて右側を行きました。ロープの流れからすると右だと思いますが、右はこれといったホールドがないので、」
という文面あり。登ったルートは前回と同じで、記憶が間違っていました。

二ルートを登る自分とビレイするN片さん(※)

 さてさて、自分たち以外、誰もいない岩場で、特にこの時、南面の岩場を登っていたのは自分たちだけでした。そして、つづら岩は、てっぺんにはハイキングルートがあり、ハイカーも岩場てっぺんからの眺めを堪能できるのです。純粋に岩場からの眺めを楽しんでいたハイカー(カップル?)に、誰もいないであろう崖の下から、信じられないことに登ってきた人(自分)が顔を出しました。「キャー」という女性の悲鳴が岩場中に広がりました。登ってきた自分からすると、特に当たり前のことをしただけでしたが、自分にとっては「初体験」でした。ですが、自分としては、こういうことがあるのは、風のうわさで聞いていたので、女性の悲鳴にも何故か(普段は小心者なのに)全く動ぜず、「こんにちは」等(実は記憶は定かではないのですが)少なくとも冷静に答えていた記憶があります。こちらが慌てなかったので、向こうのハイカーもその後、落ち着いて、「ここ使って大丈夫ですか」など、すぐこちらの事を気遣ってもらいました。

一般ルートを登る、Y田さん


二ルートを登るM井さん

ビレイするM上さん

N片さんと
 N片さんトップ、自分セカンドで、途中の支点まで登り、懸垂で下りる(先ほどと同じルートを順番交代)
 ルート的に短いのにN片さん、懸垂の際、わざわざロープを連結して下降。ロープの連結をしていたらずいぶん時間がかかってしまった。注意すれば良かったのに上手に説明できない自分がいた。
 もう一回、いろんなことを整理して、一から出直そう。

なんだかんだ言って登っていたN井さん

右クラックから、ビレイ準備中のM井さん

 最後に少しでも登りたく、時間もないし一般ルートをシングルでと思って少し、登った所で、Y田さんより注意、「8.5mmでシングルは良くない」。ごもっともです、なんで気がつかなかったのだろう。それでは、せめても懸垂下降のバックアップの確認をと思い、流動分散を作っていたら、M井さんより、「流動分散は危険、一つ外れたとき、抜けた分の距離分、他の部分に衝撃が加わる」ことを言われる。初耳ではない、既知(この件については、正解はなく、時と場合に応じて、流動分散が良い場合は流動分散、固定分散が良い場合は固定分散となります)。確かに、自分に知識としてはあったが、知識としてバラバラで、血肉化されていませんでした。

右クラックを登るY田さん

その他
 自分のハーネスにかける、8の字結びは、間違ってはいないものの、きれいな結び目ではなかった。
 N片さんの言う、ロープの連結に使う結び方(バタフライノット?)を忘れていた。

帰りの道で、ミズナ、ミツバが脇に生えていることを言われる。

最後に
トップで登る→セカンドをビレイ→懸垂下降
 この作業に間違いは、なかったですが、流れるようにいかなかった。地図読みに例えると「次はこれ次はこれと頭に浮かんできている状態ではなく、一々地図を広げて現在地を確認している感じ」でした。体で覚えることも必要でした。

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