2013春 つづら岩

2013年5月26日
【天気】曇りときどき晴れ 

今回の山行の大まかな位置

L:T岡さん、メンバー:(講師)F川さん、S野さん、S林さん、M浦さん、Ta田さん、A部さん、Y和2さん、M谷さん、S田さん、自分

【コースタイム】 7:40 武蔵五日市駅−8:05 千足(バス停)−8:20 林道終点−8:40 綾滝−8:50 いつもの水場−9:20/15:25 つづら岩−15:50 綾滝−16:10 林道終点−16:25/17:00 千足(バス停)

8:40 綾滝

9:20 つづら岩到着

・トップロープのセット
 他の方より先に着いたので、皆さんが準備している間、東面の岩場にトップロープのセットです。トップロープのセットは、流動分散と、他の支点からのバックアップ、大丈夫でした。ただ、現実的にセットしようとすると、冷静に支点を選べていなかったり、「管付カラビナ、長めのスリングが足らなかった」等、まだまだでした。自分の選んだ支点でも、危険ではなかったけど、右隣の方がきれいにトップロープをセットできた。セットロープの長さは、8の字結びを作ることで調節。

アンカー作成

・東面の対面の岩場でアンカー作成とセカンドが見える位置での確保の実演(講師:F川さん)
 流動分散の長所と短所:どちらからの方向からでも、支点に均等に荷重がかかるが、片方抜けたとき、落下距離大。そのため固定分散を勧める人もいる。

登るS林さん

 今回、クライミングシューズも持って行きましたが、アルパイン用のアプローチシューズを使ったら、東面の岩場はアプローチシューズで登れました。

S林さんを下でビレイ、新人S田さん

・Ta田さんと、右クラックを途中まで登る(1ピッチ目の終了点まで)(自分がトップで)
 アプローチシューズで登りました。1ケ所、難しいところがあり、A0で通過しました。南面はクライミングシューズを使用した方が良かったです。
 1ピッチ目の終了点につき、木にセルフビレイを取り、木の左下の支点でアンカービレイをするものの、木の上に良い支点がありました。そっちを使うべきでした。また、最初、流動分散を作って途中でやり直す、支点に管付カラビナをかければ良い? 後で、よくよく他の人とも話し合ったのですが、流動分散でも、問題なかったです。よくよく考えれば「どう考えても太い木などは、必要ないですが、ビレイするのならむしろ流動分散を作るべき、不安が残る支点→流動(固定)分散、必らず」でした。
・昼食

セカンドが見える位置での確保(下部)
 右下のカメラケースが余計でした

東面の岩場に戻って(講師:F川さん、自分、Ta田さん、Y和2さん)
セカンドが見える位置での確保
(1)管付カラビナで支点作成→半マストでロープを仮に固定
(2)2本のロープを持って(グリップビレイの要領)、ビレイ地点まで移動
 この時、移動は慎重に
(3)ビレイ点に来たら、「8の字結び」をメインロープ(2本)で作る
(4)「8の字結びの結び目」に管付カラビナをセットし、半マストで登ってくる人をビレイ

(1)でインクノットで固定した方が安全ですが、その場合、ビレイ点までロープを伸ばす距離を間違えると支点まで戻らなければならず、半マストなら調節しながら移動できるので(ですがそこは半マストなので一抹の不安はあります)今年の指導要領(鈴蘭)は、このタイプとのことです。

セカンドが見える位置での確保(上部)

 半マストは、2本のロープを持つ(グリップビレイの形)が基本。ロープを片方ずつ持つのは、できる限りしない。
 

セカンドが見える位置での確保(Ta田さん)
 2本のロープを持って、ビレイ地点まで移動

さわりだけではもったいないので、実際に登る人を、半マストでビレイするということをしました。

半マスト:ATCガイドと違って、解除が簡単な分、確実に止めるにはグリップビレイをきちんとすること必要。半マストでのビレイは慣れていないためか、ビレイ操作が追いつかない。なんだかビレイでバテる。

懸垂で下りる(Y和2さん)

 自分も懸垂で下りました。オートブロックをかませた方が何かと良いと言われ、挑戦するも、きつすぎるかゆるすぎるかでちょうど良い巻きが見つからない(次回への課題)。そんなこんなでオートブロックばかり気になっていたら、S林さんから「腰落とせ」と指摘。新人のM谷さんの方が上手とのことです。

15:10 岩トレ終了

・サングラス
 ちょっと気分的に調子が悪かったのですが、今後の事もあり、今回はぜひぜひ参加したく思い、(調子が悪いのをカモフラージュしようと)サングラスをつけて参加しました。サングラスもいろいろあり、一概には言えない所もありますが、例えると
 「帯でも時刻は見れるので、携帯を持って行けば腕時計をする必要はないのですが、急いでいるとき小まめに時間をチエックできるのは腕時計の方で、携帯ではカバーできない所はあります。」
です。サングラスでも見えないことはありませんでしたが、どこか視野が狭くなっているようなところがあり、凡ミスをしてしまいました(下記)。ただ、トップロープで登る人をビレイ中、ほんの少しだけ晴れたときには、まぶしくなく視界がくっきり見え、「持ってきたかいがあった」ですが、それはわずかな時間でした。

 登ってくる人セカンドをビレイ:終了点までたどり着き、セルフビレイをして、ATCガイドにロープをセットするところで、管付カラビナが見当たらないことに気付く。とりあえず通常のカラビナで代用して探そうと思い、ビレイループを探している時、F川さんより「それではいけない」と指摘。「わかってますよ」と答え、無事、ビレイループに管付カラビナを見つけセットし、ビレイ開始。と思いきや、冷静に考えればするはずないのですが、アンカービレイで、アンカーからATCガイドの弱い方の輪にセットしていた。痛恨の極みです。登ってくる方にちょっと待ってと言い、クレムヘイストで固定したところできちんとATCガイドセット。

反省:サングラスによる狭い視野、ビレイループのセットも何か雑だった。他人に指摘された時も、慌てない。登る前だけでなく、ビレイ前にも一呼吸おいてきちんと確認。

 (そもそも道具というのはそういうものですが)サングラスも時と場合を選べば問題ないですが、過信は禁物。ビレイ作業に入るときなどは、核心なので、必要なければ、外す。

以下、半マストの操作方法を確認したく、載せました(参考資料:イラストクライミング 東京新聞出版局)
 イラストクライミングは参考にしましたが、全てコピーではないです(間違っているということもあり得ます)ご参考まで
 イラストクライミングP42より引用
 「片手のクローブヒッチは、カラビナをかけたときに始まっている。カラビナのゲートの向きで手の操作が違い、どちらの手で結ぶか、手に取るロープの位置でも変わる。」

ゲートが右にあるときの半マスト(ムンターヒッチ)
手前のロープを順手で持ち 時計回りに回転し、
(分かりやすいように
手前のロープを赤
奥のロープを青)
カラビナに突っ込む 出来上がり


ゲートが左にあるときの半マスト
手前のロープを逆手で持ち 反時計回りに回転し、
(分かりやすいように
手前のロープを赤
奥のロープを青)
カラビナに突っ込む 出来上がり


ゲートが右にあるときのインクノット(クローブヒッチ)
奥のロープを順手で持ち 時計回りに回転し、 カラビナに突っ込む 出来上がり


ゲートが左にあるときのインクノット
奥のロープを逆手で持ち 反時計回りに回転
(分かりやすいように
手前のロープを赤
奥のロープを青)
カラビナに突っ込む 出来上がり

・ロープをたたむ
 ロープを長めにとって(ちょい掛けでなく、8の字でビレイループにセットするときの長さくらい)から、ロープを巻いたら、いつも締める部分で緩くなるところが、きれいに巻けた。わかっている人から読んだら、何を言っているかと思うかもしれないが、とにかく試行錯誤、試行錯誤です。才能があるかないかは一概には言えませんが、試行錯誤ができないというのは間違いなく才能がないと思う。

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