至仏山

2013年5月5日(前夜発)
L:M上さん、メンバー:N片さん、自分

 このページは個人ホームページなので、他人からいただいた写真はできる限り使わず、どうしようもない部分のみ、使用すべきと思います。それはそれとして、今回、自分の写真に滑りの良い写真がなく、ずいぶん他の人からの写真を使用してしまいました。前言は前言として、他の人の写真を使うというのも有かなと思いました。一緒に行った人との、共同作品。そういう部分もあって良いかなとも思います。ダブルスタンダード、二つの間の着地点を試行錯誤中です。

今回の山行の大まかな位置(登り:赤、下り:黄) さらにおおまかな位置図

5月4日
【コースタイム】20:30 日の出IC−21:30 沼田IC−22:30 片品村駐車場
 明日は、リーダーのお誕生日です。フェイスブックで情報が入ったので、簡単なケーキをリーダーのために。

5月5日
【天気】快晴 
【コースタイム】5:00 起床
6:30 片品村駐車場−6:50/7:25 鳩待峠−10:20/11:00 至仏山山頂−11:25/11:35 ムジナ沢を(標高1820mまで)滑り、そこから登り返す−12:50 夏道と合流した地点(標高2140m)で再び滑降−13:30 ワル沢を横切る−13:55 オヤマ沢を横切る−14:20/14:30 鳩待峠−14:55/15:10 片品村駐車場

今回の山行の動画

 片品村駐車場のわきにテントを張りました。朝早くから、エンジン音がうるさくて、といってもこっちの都合で張ったのですから、仕方ないです。駐車場から、7−8人乗りの「乗合・マイクロバス」で出発です。

6:50 鳩待峠

 駐車場付近には雪はありませんでしたが、鳩待峠に近づくにつれて、視界に雪が入ることが多くなりました。

出発

【今回の服装】前回(2001年)登った時は、初の5月山スキーで、冬装備しか知らなかった自分はゴーグルしか持っておらず汗で曇って視界がゼロ、5月の山スキーというのはこういうことかと初めて知った舞台でした。今回は、事前に降雪があり、ゴールデンウィークと言ってもまだ寒く、通常の山スキーの格好から、ウエア上を雨具にし、長袖下着を半袖下着に、ゴーグルをサングラスに、手袋をインナーのみにし、寒いときだけミトンをつけるというのでちょうど良かったです。その他、雨具、ウエア下のファスナーを開けることで調節しました。

7:48

目指す、山頂

【今回のルート・登り】基本的になだらかで、危険な個所もありませんでした。強いて言うなら、小至仏のトラバースがちょっと怖かったか?

見事なダケカンバ(1)

【今回の(自分の)登り】9時手前、N片さんの登るスピードが遅いので、一時、良い景色を求めて蛇行しまくったら、調子に乗りすぎて少しバテて、それ以降は蛇行をやめ、普通に登りました。その他、これまで自分の登っている所の動画がなかったので、今回撮れて良かったです(下記にあり)。

至仏山をバックに(自分)

見事なダケカンバ(2)

8:25 燧ケ岳も見えてきました

【風景】晴れてよかったです。今シーズン初のピーカン、風景のオンパレードでした。見事なダケカンバ、至仏山頂、上州武尊、日光白根、笠ヶ岳(山に隠れて見えるのは一瞬、逃さず撮れてよかった)、燧ケ岳、平ヶ岳、越後三山、遠くに点のように見える登山者、斜面を滑ってゆくスキーヤー

8:45 少しずつ近づいてゆく、至仏山山頂

 

こんどは上州武尊山、登場

8:50 標高1890m 

8:55 少しずつ近づく
 至仏山山頂

【他のパーティー】人はたくさんいました。登りで視界に人がいなかったことはなかったと思います。登山者4割、ボーダー3割、スキーヤー(テレマーカー含む)3割といったところで、中高年が多く、学生は少なかったと思います。学生は、この時期、アルプスでしょうか。

9:00 まだまだ越えていなかった亜高山帯
 標高1930m

燧ケ岳と尾瀬沼

9:20 オヤマ沢田代(標高2040m)

谷川の山々

 谷川岳、巻機山は自信がなく、家に帰ってから、カシミールで確認しました。下の方に写真があります。

9:30 休憩(標高2050m)

シールを使って登る
 (一番頭の、今回の山行の動画
からでも見れますが)

上州武尊と笠ヶ岳 笠ヶ岳

山頂? ではなく小至仏山

 地図読みは、そこそこできたものの、カシミールよりプリントアウトした地図を、2万5千図と同じサイズにしたら読みずらかった。次回は1.5倍くらいでやってみます。

9:57 

えびのしっぽ

M上さんよりいただきました
 ありがとうございます。(以下※M)
 ピーク写真です。

山頂からの眺め(合成パノラマ写真)

 山頂にいたときは、(地図を広げづらい程度)風が吹いていましたが、山頂出発後は移動したせいもあり、風は落ち着きました。

比較のために
 山頂からの眺め動画ヴァージョン
(一番頭の、今回の山行の動画
からでも見れますが)

 基本的に、動画というのは「動いているモノ」を撮るためのもので、こういった「風景の連なり」を動画で撮ることは、あくまで補足としてのものだと思います。風景のように止まっているものを撮るのは、写真です。スキーの滑り、クライミングなどは、写真(も必要ですが)では理解に限界があり、動画だと目から鱗というのがあります。

山頂からの燧ケ岳

 N片さん、やっぱり朝の方が基本的に視界は良く、午後になると霞んできますよ。山頂は逃げませんが、山頂からの良い眺めは逃げちゃうよ。

山頂からの日光白根山
 中央にぼんやりと

山頂からの平ヶ岳、越後駒ヶ岳

 この「至仏山頂」の文字が力強くて、好きなのです。

山頂からの巻機山

山頂からの谷川岳、苗場山

角度を変えて、燧ケ岳

山頂からの上州武尊

11:00 山頂出発
 ムジナ沢を滑り、途中から登り返します。

尾瀬沼に向かって、滑降

【今回のルート・下り】1800mまで木もほとんど生えていない広大な斜面で、急なところもほとんどなく、もう少し雪質が良ければ…、ですが、おそらくないものねだりです。ワル沢を横切ったあたりから、木が多くなりましたが、(自分のレベルで)テレマークターンができない所はあるにせよ、滑れない箇所はなかったです。オヤマ沢を横切った後は、鳩待峠まで(出だしのみ板を担いだ方が良い急な斜面)シールで行っても良かった穏やかな傾斜でした。

滑るM上さん

【今回の雪】10点満点で6点でしょうか。悪くはないけど、良くもないというか(抽象的な表現ですいません)、3−4日前に降雪があったので、この時期にしてはきれいな雪でした。デブリはほとんどありませんでした。

滑るN片さん

 M上さんよりいただいた動画

【今回の(自分の)滑り】(内足を寄せるのが)多少遅れるキライはあったものの、樹林帯以外は、ほぼテレマークターンができました。それはそれで一つの成果ですが、M上さんの方が、はるかに上手に滑っていました。あと、バランスをとるためか、自分の変に手が上がっていたし、足の前後差がつきすぎていました。
 テレマークターンができず、アルペン滑りで通過しなければならない樹林帯では、足の指を上げるだけではるかに安定しました。

尾瀬沼と燧ケ岳

N片さんより、いただいた写真
 ありがとうございます(以下※N)

滑る自分(※N)

滑るM上さん(※N)

滑る自分(※N)

滑るN片さん(※M)


滑るN片さん(※M)

滑るN片さん(※M)

 N片さんは、前回とは異なり、1級の滑りを見せてくれました。自分の前をさっそうと滑って行きました。

滑る自分(※M)

滑る自分(※M)

11:25/11:35 ムジナ沢(標高1820m)まで滑り、そこから登り返す
 まだまだ時間的にも早いので登り返しです。
12:50 夏道と合流した地点(標高2140m)で再び滑降

夏道に合流(上を眺める) 夏道に合流(下を眺める)

M上さんが教えてくれた
 フィルムクラスト

 M上さんがフイルムクラスト、だというので、見に行くと、表層のみが薄く(3-4mm)凍っていて、通過するとザザーっと表層の氷が流れ落ちました。一部分ではなく、夏道周囲は6−8m位の幅でフィルムクラストが見れたと記憶してます。カメラに収めましたが、この時写真の設定がおかしなことになっていたようで、この写真は自信がありません。

13:25(標高1730m)


13:30 ワル沢を横切る
 写真より10m上流は雪がつながっていたので、そこを通過

 ワル沢を横切るところまで、なんとかついていったものの、腿がくたくたになり、川を渡った所で休憩をしてもらいました。少し休んだら、ずいぶん元に戻りました。

13:55 オヤマ沢を横切る 


14:05 オヤマ沢を横切った後は、板をザックに着けて


14:20 至仏山山頂、先ほどまで、あの頂上にいました

 鳩待峠に到着して、バスの切符を買いに行ったら、すぐ出発するとのこと。帰りは行きよりも大きいバスだったと記憶してます。

14:25 鳩待峠

【使わなかった装備(結果論として)】共同装備:ツエルト、個人装備:スコップ、プローブ、替え手袋、新聞紙、ゴーグル、メタ、細引き、巻紙、目出帽、テレマークアイゼン(歩荷で持って行きました)、カラビナ、スリング
 水は今回は多めに持ってきすぎて1リットルも余ってしまった(歩荷で持って行ったというのも少しはあります)。

今回のルートのトラックログ(登り:赤、下り:黄)

今回の山行の「速度/時刻グラフ」
(区間1、3、5:登り、区間2、4:下り)


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