浅草岳

2013年4月20日(前夜発)

L:F川さん、メンバー:N片さん、M上さん、自分

 当初は20日浅草岳、21日守門岳の予定でしたが、21日の天気が悪く、20日のみとなりました。自分の中で、仕事が忙しい中、遅刻をせず、忘れ物をしなかったのは良かったです。お話にはなりました。
 大自然館のわきにふきのとうが出ていました。

今回の山行の大まかな位置(登り:赤、下り:黄) さらにおおまかな位置図

4月19日
【コースタイム】22:20 練馬IC

4月20日
【天気】曇りのち雨(午前中、時々晴れ)下山途中、何度か小雪がぱらつく、車に着いた後、本降りに。

【コースタイム】0:20 小出IC−1:10 大自然館
6:30 起床、8:10 大自然館−13:10/13:40 浅草岳山頂−14:55 林道−16:05/16:20 大自然館−17:20/18:15 温泉−18:30 六日町IC

出発

 出発前に高度計のセット、リーダーより高度500mにセットと言われましたが、カシミールで調べたメモには410mとあり、おかしいなと思ったら、410mというのは翌日守門岳でした。
 こんなそんなで、今回地図はそこそこ読めましたが、出だしでこけてしまったのと、山頂手前で偽ピークをピークと思ってしまった(偽ピークの可能性ありとは思ってましたが)2点を反省したいです。

8:40 右手に滝が

 そういえば、ルートガイドにも滝の記述があったと思いましたが、それは「ムジナ沢から浅草岳へのルート、標高1100m」で、今回この滝が現れたのは標高600m、考えてみれば、沢沿いのルートをとれば、滝が現れるのは当然だ。ガイドブックもきちんと読みましょう。

8:50 沢沿いに進む(1)

【今回のルート・全体】この時期にしては、デブリがほとんど見当たらず、発達した雪庇そしてツリーホールが印象的でした。登り下りとも、小さなアップダウンはあったものの、基本的に登りは一方的に登り、下りは林道まで一方的に下り、林道から緩やかに下りでした。

沢沿いに進む(2)

9:00 標高640m二俣

滑るときにはツリーフォールに
落ちないように

 この頃、うさぎが20m程先を横切っていきました。足跡はそこらじゅうにありました、最初は足の爪跡が異様にくっきりしていたので別の肉食の動物かと思いましたが、ウサギでした。ゆきむしも現れていました。

9:30 

【今回のルート・登り】登りは、ムジナ沢と、ヤヂマナ沢の間の支沢に沿って登り、1000m付近から尾根上を進みました。登りで傾斜が急だったのは出だしと、1000m付近のみでした。

9:55 標高1000m付近の急傾斜地点が近づいてきました

【今回の(自分の)登り】1000m付近の急傾斜でテレマークスキー用アイゼン(アイゼくん)も、問題なく使え、トップを多くの場面で務めることができて良かったです。登るスピード自体は問題なかったと思いますが、特にトラバースで、トレースを崩してしまうことが何度もあり、後ろの方へ、すみません。

小滝に行く手を阻まれ、右を巻きました
(下のトラックログでA地点)

 1m程度の小滝が現れ、雪も薄くなり、渡渉するよりは、右手を巻いた方が進めそうだったので、スキー板をザックに括り付け、進みました。

10:10 スキー板をザックに括り付け、右を巻く

 50mほどスキー板をザックにくくりつけてトラバース気味に登ったのち、雪がつながっているのが確認できたので、スキーアイゼンをつけて100m程登りました。今シーズン初の、スキーを背負っての登りでした。新しく購入した山スキー用ザックが、山スキー用だけあって、板を脇につけやすく、安定感もありました。
 スキーアイゼン(アイゼくん)も、これまでは装着に手間どうこともありましたが、使い方もわかってきて、今回は一発装着です。これまで怖かった斜面も安心して前に進めました。

11:00 標高1100m休憩

発達した雪庇

枝に着いた雪が、地面に落ちて、突き刺さる

 枝に着いた雪が、地面に落ちて、棒状になっていたのが面白く、写真にとりましたが、写真にするとそれほど面白くなかったかもしれません。それとも、撮り方が悪かったか。

11:20 中央が、守門岳

【風景】1100mの休憩地点を超えた辺りから、守門岳、これから登る頂上、山頂周辺で鬼面山、田子倉湖が見え、もう少し晴れていれば、もっと山座判定を楽しめたでしょうか。下りでは視界は悪くなかったものの、特にこれといった良いポイントはなかったと思います。

11:20

11:40 目指す浅草岳山頂

【今回の雪】登っているときは良い雪質と思いましたが、下りでは悪くはないにしても良い雪質とは言えないと思いました。登りと下りはルートも違うし、時間も違うので、一概には言えませんが、とりあえず自分の感想としてはこうなります。その他、登っているときは、下りほど雪質を気にしないでも進めてしまうというのも否定できません。

N片さん、出発だよ

12:40 振り返ると、発達した雪庇が

 翌日21日の準備もして家を出たのですが、天気が悪い予報で、山頂手前で会った単独行の男性も悪いことを言っており、無理せず、帰ることにしました。テントで泊まるだけ泊まるというのもアリでしたが、担当者がキムチ鍋の具材を忘れてしまい(そもそも自分はとても夕食の準備をする時間がなく、任せっきりで文句の言える立場ではありません)というのもあります。

12:55 山頂まであと少し

【他のパーティー】朝、大自然館を出発するころには、手前に、車が5−6台止まっていました。山頂付近で多くの人たちに会いました。テレマーカーが多く、登山靴の方もいらっしゃいました。二人が4パーティー、一人、4人?、下山ルートでは特に会いませんでした。下山し、大自然館に戻ってきたら、車は1台を除いて皆立ち去っており、その一台もすぐにいなくなりました。

田子倉湖

13:10 浅草岳山頂

 浅草岳山頂手前(3−4m)は雪がなくなっており、板を外して山頂に向かいました(下写真「リーダーは足が〜)。滑る方は特に雪が少ないことはなかったです。

リーダーは山頂手前で足がつったとかで

鬼面山
名前の通り、すごい岩肌です。

山頂からの田子倉湖


ピーク写真(ヘルメット購入後初の自分の写真、自分じゃないみたい)

赤矢印の方向に下りました

【今回のルート・下り】下りは山頂北側の早坂尾根を滑り、1205mで左の尾根に移り、1145mから反時計回りに林道に向かって進みました。下りでは900−1000mがどちらかというと急でした。林道に出てからは多少登りのあるゆるゆる傾斜で、除雪があった場所からは、道路わきを進みました。

滑ってくるF川さん

N片さん

 滑ってくる人を撮るのは未だに自信がない。できるだけ数多く撮り、その中から良いのを選ぶというのが、自分の現状です。

M上さん(1)

 基本的なことですが、今回靴のバックルを閉めすぎたようでどうもしっくり来なくって、こういうのも技術に含まれるのに。登りは一番緩いバックルで、下りに入ったらどこまできつくするか。

M上さん(2)

【今回の(自分の)滑り】3/4くらいはテレマークターンができた。いろいろな方法がありますが、ターンの前段階で、山足を前に出す方法が一番悪雪を滑れると思う。これを中心にして滑っていきたい。

 1級を取ったN片さんの滑りは、とても地味だった。久しぶりの山行で慎重になっていたのでしょうか。

14:05

 リーダーは下りの際、GPSで何度か現在地を確認していた。基本は地形図ですが、確認用具として、GPSがあると心強いようです。山スキー下りでの道間違いは修正が大変。

14:10 来た道を振り返る

14:55 林道・休憩

15:10 橋の上に雪てんこ盛り

15:40 除雪地点
 道路の除雪作業が行われ、道路が現れていましたが、道路わきには雪が残っており、除雪地点からしばらく道路わきを進みました。

15:50 道路へ
(下のトラックログでF地点)

 しばらくは道路わきなんぞを進んでみましたが、徐々にそれも難しくなり、道路に下りて板をかついで行った方が速いので、道路へ下りました。

板をザックに括り付け

 水の量は、水1リットル弱とテルモスのお湯500mlほどで、ちょうどでした。厳冬期の癖で少なめに持って行ってしまいましたが、途中で曇りになったから良かったものの、晴れていたら足りませんでした。いざとなったら雪をお湯に溶かして飲めばよいのですが次回への課題です。

中央奥が、大自然館(営業してません)

 車に戻り、ちょっと片づけを始めたくらいで、雨が降ってきまして本降りに、不幸中の幸いです。大自然館出発後は、温泉を探しに、浦佐のほうまで行きました。

今回のルートのトラックログ(登り:赤、下り:黄)
(A:板を担いだ地点、B:スキーアイゼンをつけた地点、C:スキーアイゼンを外した地点
D:林道、E:除雪地点:F:道路に下りる)

【今回の服装】基本スタイルに、山用下着を半袖にし、ウエア上を雨具にし、手袋を「ミトン、インナー手袋」にし、今回よりヘルメットをかぶり、ウエア―下のファスナーを開ける、登りで特に暑いときは、ミトンを外しインナー手袋のみにし、雨具のファスナーを開けることで対応。以上、登り。
 下りは、サングラスをゴーグルにし、雨具及びウエア―のファスナーを閉めました。

今回の山行の「速度/時刻グラフ」(区間1:登り、区間2:下り)

【使わなかった装備】共同装備:コンロ、燃料、ビリー缶、個人装備:(結果論として)プローブ、防寒着、ネックウォーマー、予備靴下、予備手袋、ナイフ、ホイッスル、斜度計、ライター、目出帽、新聞紙、細引

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