インフィールド テレマーク講習

2013年1月12−14日

 野沢温泉での自分の滑りに納得がいかなかったので、意を決してインフィールド主催の1/12(土)〜1/14(月・祝) 2泊3日の合宿に参加してきました。

今回の講習の大まかな位置(赤丸)

場所:赤倉観光リゾートスキー場

スタッフ(先生):中野さん+1名
参加者:4名(自分を含む)+一部参加3名
1月12日
【天気】 晴れ

赤倉観光スキー場と妙高山

1コマ目(10:00〜12:00) ゲレンデ講習 
 中野さんが一通り各自の滑りを見たところで班分け、2名(自分はこちら)と、3名に分かれて講習
(教わったこと)
 谷足が前に出て山側に足が「く」の字になるように、膝を曲げる。上半身は腰から上が谷側を向くことで、重心が鉛直になるようにする。
 腰から下で滑る
 

2コマ目(13:30〜15:30) ゲレンデ講習+ビデオ撮影
 始まった所で、スタッフより「1人、4人での講習→自分マンツーマン」の講習に変えるとのこと。のちほど、他の参加者の方に聞いたら「マンツーマンとはうらやましい」と言われまして、確かにそういう面もありますが、この時は自分が落ちこぼれたと思い、気持ちは複雑でした。
(教わったこと・講習を受けたこと)
 ターンに二つある
  1.面でターン:ボーゲンで言うところの、体重をかける
  2.線でターン:ボーゲンで言うところの、膝を内側にひねる
 ボーゲンの練習:足首を曲げること、トップの間隔が一定にすること。

斜滑降で滑ってターン1回
 斜滑降で滑り、ターンの手前で山足を広げ、膝を内側にひねる。次に外足に体重移動
 斜滑降の時には、谷を向き、「スキー靴のベロ」に常に圧がかかった状態に

ずれの量の調整
 ずれを自分で調整できるようになること、それがスピード調整

夜のミーティング(19:00〜21:00)(ビデオチェック等)
 自分の滑っているところをビデオで見ながら
(自分が指摘されたこと(基本的に他の参加者の方も傾向は同じでした))

1.(テレマーク姿勢で)後ろ足首が曲がっていない、足首に緊張感を。足の指を持ち上げ、すねでベロを押さえて挟み込む感じ、そうでないと後ろの足首は曲がらない。後ろ足にも荷重する。滑っていて腿が痛くなるのは、前の足ばかりで処理しようとしているから。
 足の指が上がれば、前にも倒れにくい。

2.(ターン時に)内傾しすぎ
 外スキーに体重を載せられるようにすること
 左右のずれがないように(重心は常に真ん中)することが大事(前後のずれは左右より簡単に調節可能)

1月13日
【天気】 晴れのち午後よりガス、夕方みぞれ
1コマ目(10:00〜12:00) ゲレンデ講習
(教わったこと)
 外足を開いて外足にのって、ターン、外足は静かに寄せる。
 上半身は、谷を向く。

2コマ目(13:30〜15:30) (ガスにより視界非常に悪い、リフトに乗ると前のリフトが見えない)
 視界が悪いので、ついていくだけで精いっぱい。
(教わったこと)
 ボーゲンで膝を入れる:ももを内側にひねる→膝は結果的に動く。
 すり足で外足を前に出して、トップが谷に向いたところで、出した足(外足)に荷重

1月14日
【天気】 雪
午前:リフトを利用して、ゲレンデ脇の非圧雪斜面を滑る。
 自分ともう1名の方のみボーゲン、他の方は普通にテレマークで滑る
(教わったこと)
 新雪で進めないとき、テレマーク姿勢で圧をかける(体重計で針を振らすように)と、少し前に進める。
 片方の足に荷重がかかると、新雪では沈んで進めなくなる、両方の足に均等に荷重がかかるとそれほど沈まない。

 ビンディングですが、上の写真で矢印で示した部分に金属が見えるくらい、きつくして良いとのことです。そうすると、かかとがあまり上がらないのですが、それは

使うのはAボタンと、Bボタンです Aボタンをストック等でこの向きに突けば カチッと音がして、解除モードになり

 ブラックダイアモンドのビンディング、オーワンは、ビンディングのトップにあるボタン(?)を押せば、テレマークなのに、山スキーのように(蝶番のように)靴が上がるとのことです。実際に、(山スキーのようにビンディングを外して)歩いてみたら、とても楽でした。今までの苦労がウソのようです。今年は、「昨年なら絶対に登れない斜面」が登れます。あまりに調子よく登れるのでスタッフの人に断わって、ラッセルもしてしまいました。
 
 無駄になってしまったこれまでの登り、「人の話をきちんと聞いていれば」ですが、心の中にどこか「テレマークはシンプルな道具であるべき」という気持ちがあり、「山スキーのように上がるこのシステムを理解したくなかった。」というのも自分の気持ちの中にほんの少しはあります。それだったらシンプルなビンディングを選べばよかったのですが、おそらくこのビンディングを購入しに行った時、店員さんには、「(登れないことが多いので)登れるビンディングを」と注文したと思います。今更仕方のないことですが、「起こるべくして起こったのか」もしれません。
 あとは道具を買うだけ買って、しばらくは古い道具を使うことがありました。そうなると、購入時に店員さんから聞いたことを忘れ、こういうことになってしまう可能性が高いです。

テレマークなのに、靴が90度上がります 固定に戻すにはBボタンをストック等で突きます
 固定にする前に、「隣のかかとが上がった写真」の
 矢印で示したあたりに雪がたまっていると、固定できません。
 事前に雪を払っておきましょう

【14日の雪】ガイドの中野さんの話によると、「訓練するのにちょうど良い雪で、きちんと操作をすればターンできるけど、きちんと操作しないとターンできない雪」とのこと。

シールで登る

午後:ゲレンデから外れ、昔使われたゲレンデ(チャンピオンスキー場付近)をシールで登り、滑降

 斜度計:雪面の上に置くか、斜度に平行になるように合わせる。かなり適当なので、良い場所を選ぶこと必要。
 滑るときだけでなく、シールで登るときも、足の指を上げると登りやすい。

ストックの裏(?)を使えば ストックではたけば

 クライミングサポート:ストックの裏(?)を使えば簡単に上がり、ストックではたけば元に戻る。これまで自分のクライミングサポートが固い、固い、と思い込んでいましたが、きちんとした方法を用いれば、簡単に扱えるようです。この3日間の講習で、ずいぶんバラバラだった知識が整理できました。

新雪を滑降  

 この時は、自分もテレマークターンを。きれいなテレマークターンはできませんでしたが、昨日教わった外足に荷重をすることを意識したら、これまでならもっと悪戦苦闘していた新雪がそこそこ滑れました。

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