笠科川 本谷

 ふと、「鈴蘭山の会以外の人は、沢登りで、どんな所に行っているのかな、どんな登り方をしているのかな」と思い、雑誌を探して、ネットで検索したりして、4−5年前にも参加したことのある「登山教室Timtam」の沢登りに参加してきました。いつも、こういうこと(ガイド山行)をしては良くないですが、シーズン1〜2本ならむしろ、行くべきだと(個人的には)思っています。
参加費:1万5千円(交通費を除く)

日付:2012年10月21日(前夜発)

L(ガイド):T内さん、メンバー:自分を含めて4名(ちなみに参加者全員男性)

10月20日
22:03 新宿駅新南口発(高速バス)ほぼ満席

今回の山行の大まかな位置図   赤:沢登り、黄:登山道(共に手書き)

10月21日
天気:曇り時々晴れ
【コースタイム】3:40/4:40 尾瀬戸倉−4:55/5:45 かさね橋(入渓点)−6:00 タル沢との出合−6:35 スリバナ沢との出合−9:05 登山道−10:55 オヤマ沢田代−12:10 鳩待峠−12:40/15:40 尾瀬戸倉−21:35 新宿駅東口
 集合は尾瀬戸倉

5:52

6:00 タル沢との出合

 今回参加して良かったのは、4番手を歩いたのですが、前を歩いていた方が、普段の自分なら置かないような傾斜に足を置いていたこと。自分も足を置いたら、問題なく置けました。もっとシーズン初めに試行錯誤しておくべきでした。トップを歩くことが多く、気がつかないままシーズン終わりまで来てしまいました。

6:02 膝くらいまで濡れることは何度か

6:30

【今回の水量】通常だと思います。

6:35 スリバナ沢との出合

6:35 スリバナ沢との出合(高度計の標高1480m)

【今回のルート(登り)】難しい滝は一つもなく、ロープは1回も出されませんでした。カラビナ、シュリンゲ、確保器、ハーネスは結果論ですが、必要ありませんでした。

6:45 へつる

6:50

 ぬめっている岩が何箇所かあって、(自分が)滑ってバランスを崩すことが何回かありました。でも、体勢を崩す程度で、すぐ姿勢をもとにできました。

6:55 紅葉

 紅葉は思っていたよりも進んでいました。1週間前がちょうど良かったようです。

6:56

【今回の服装】沢の中では、自分のいつもの格好(ファイントラック下着に、(今回は厚めの)山用長袖、沢用ズボン、厚めのネオプレーン渓流ソックス、スパッツ、リストバンド、指空きグローブ)(自分の場合)。沢装備を外した後は、保温のため、1時間ほど軍手をつけました。

7:00 沢と紅葉

7:05 1570m二俣(高度計の標高1545m)
7:20 高度計の標高1590mの二俣を左
7:25 1620m二俣(高度計の標高1610m)
7:52 高度計の標高1690m二俣を右へ
8:15 高度計の標高1760m二俣を右へ
8:35 水枯れる(高度計の標高1865m)
 ペースはちょうど良かったです。水を汲んだ頃(8:00)、少し自分に疲れが見えましたが、いつもの通り、リストバンドを外したら、調子が戻りました。昔の自分もそうでしたが、他の人は水を最初から汲んできて、汲んだのは自分のみ。

8:40 藪を漕いで

 藪は基本的に笹薮で、一か所アスナロの藪もありました。(個人的に段階評価をするなら)10段階評価で6程度の藪だと思います。ほんの少しツメの場所を間違えたとかで、予定よりも少し長い藪漕ぎでした。

8:52 湿原に出る


8:55 奥が、笠ヶ岳です


9:03 片藤沼

9:05 登山道(高度計の標高1920m)
9:15/9:30 少し上がった所で、沢装備を外す
 沢の中にいる間、水の冷たさは我慢できたものの、沢装備を外した後はくるぶしから下の辺りがかゆくて仕方なかったです。基本的に、水流の中を歩き、腿(もも)までつかることは数回あったものの、腰までつかることは一回もありませんでした。

9:30 笠ヶ岳への分岐
 ここから巻きました

 笠ヶ岳手前では、ガイドさんより「山頂に行きたい人は行って良い」でしたが、足が冷たかったですし、風も強かったので、山頂には行かず、手前を巻きました。この笠ヶ岳山頂手前が今回の山行で、一番天気が悪かったです。

9:32 振り返って、片藤沼


9:32

 ガイドさんがトップ、ラストを歩いたのは自分の所属している「鈴蘭山の会」の年報も持っている人でした。「あのスズラン」とか言われて、緊張してしまいました。

奥に、ぼんやりと燧ケ岳


9:40 左奥が雲に隠れていますが、至仏山

9:55 さっきまですぐ近くを歩いていた笠ヶ岳がどんどん小さく

9:57 山頂まで見えました、至仏山

10:35 合成パノラマ

10:53 オヤマ沢田代

10:55

11:23 燧ケ岳

 登山道は、ぬかるんでいるところが多かったです。

右奥が燧ケ岳

【他のパーティー】沢の中では他の人には会わず、登山道に出てからは数えきれないほどの人に会いました。

11:27

12:10 鳩待峠

12:10 鳩待峠(高度計の標高1575m)

今回の山行の行程図
A:入渓点→B:タル沢との二俣→C:スリバナ沢との二俣→D:→E:片藤沼→F:笠ヶ岳巻き道(入口)→G:オヤマ沢田代
沢を水色で手書き、尾根を灰色で手書き


 ロープを使うような所もなく、下降に使うのに良い沢、もしくは自分みたいにあまりリーダーをしていない人間が、リーダーの練習をするのに良い沢ではないかと思います。ガイドさんより、岩が蛇紋岩で、他にない高山植物が見られるとのこと。シーズン初めか、終わりに来るのに良い沢だと思います。

 早く着きすぎて、予約しておいた高速バスの出発まで3時間もありました(予約変更は禁止とのこと)。車で来た方は、早く帰ってうらやましかったです(鳩待峠解散)。
 その他、入渓点と下山地点は離れており、今回そうでしたが車2台で来て、1台は入山地点へ、もう一台は下山地点へとすると便利です。

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