葛根田川

日付:2012年10月6−8日(前夜発)

L:F川さん、メンバー:Y口さん、Y和2さん、自分

 震災後初の東北:震災後、自分にとって初の東北です。通った所が内陸の部分が多かったので、震災の影響というのは、特に感じませんでした。東北と一口に言っても、地域によってずいぶんと違いがあると思います。

10月5日
【コースタイム】22:35 浦和IC

今回の山行の大まかな位置図   黄:登山道、赤:沢登り(下降)(共に手書き)

10月6日
天気:曇り
【コースタイム】1:55/5:35 吾妻PA−8:40 盛岡IC−9:35/10:00 田沢湖駅−10:55/11:05 タクシーを下りて出発−11:30/11:55 入渓点−13:15 大倉沢との二俣−13:50 明通沢との二俣(C1)
 浦和IC−盛岡IC高速代:5200円
 田沢湖駅よりのタクシー料金:11,100円

 吾妻PAで仮眠、こっちが勝手に利用しているだけなので当然と言えば当然ですが、車の音、業者が作業する音がうるさくて眠れませんでした。

 タクシーを下りたところからクマ鈴をつけて出発、Y和2さんは持ってきたけど見当たらない(ザックの奥に入っていて2日目より使用)、リーダーとY口さんは持ってきておらず、自分のみ音を立てて先頭を行きました。

12:00 入渓

 林道が途切れた所から支沢を下りて、入渓しました。沢装備になる際、指空きグローブの片方がないと思ったら、グローブのマジックテープで沢靴の袋にくっついていました。

12:15 ナメ滝

【今回の水量】少し前まで雨が降っておらず、タクシーから見たダムは干上がっていて、あるダムでは「田んぼ」のようでした。それでも事前に少し降ったようで、ダムの水量ほど、沢の中では少ない水量ではありませんでしたが、平均よりは明らかに少ないと思います。

12:20

12:21

【今回の服装】沢の中では、自分のいつもの格好(ファイントラック下着に、(今回は厚めの)山用長袖、沢用ズボン、厚めのネオプレーン渓流ソックス、スパッツ、リストバンド、指空きグローブ)(自分の場合)。
 自分のパッキングがうまくいっておらず、ザックが片方に傾いた状態で行動してました。きちんとしていた方が疲れずらいので、できる限り気をつけたいです。

12:30

12:32 最初、写真を見たときは12時30分の滝に近づいた写真に見えましたが、別のちょうど上がった所にある滝のようです

12:33 ナメ
 もう少し晴れていて、紅葉していたら
 ずっと良い写真になっていたと思いますが…

12:39 12時39の写真の奥の滝を登っているところ

12:42 この滝はどう登ったかと言えば→ 左から上がっていました

13:03 左の写真の滝上部だと思います

13:20 堰堤 左から通過できました

13:30

13:36 左の写真の滝を登っているところ(2分後)

13:45 明通沢との二俣

 二俣を少し上がった所を、テン場としました。

焚火

本日のテン場

 天気予報によると、6日はかなり高い確率で雨が降る予定でしたが、降ることなく曇りでした。焚火も、無事できて良かったです。この日は行程時間も短く、テン場に着いた時も元気だったので大きな木をずいぶん運びましたが、細かい枝を集めるときは、先に取られて自分が探すころは太いのが多くなっていました。

今回の山行の行程図(6日)
A:→B:入渓点→C:大倉沢との二俣→D:幕営地点(C1)
沢を水色で手書き、尾根を灰色で手書き


【今回のロープワーク】登れない滝もありましたが、その場合は巻き道が明瞭で、登りには特にロープは使いませんでした。下りは懸垂下降を2回ほどしました。

10月7日
天気:曇り時々晴れ
【コースタイム】7:10 C1−9:10/9:25 稜線−13:35 中ノ又沢との二俣−13:40 沼の沢との二俣−14:20 大石沢との二俣−14:30 戸繁沢との二俣−14:40 少し上がった所をテン場とする(C2)

焚火をした後はきちんと整頓

5:30 起床
 高度計の標高を700mにセット

7:15

7:20

7:28 左から支沢(高度計の標高745m)

7:35 さらに近づいて

左側を登りました

7:40 滝を上がった所で
沢の中で唯一、出会った単独行者さん

【他のパーティー】単独行の若者と、今回、「今回の山行の行程図(7日)」でE地点の稜線に上がるまでルートが一緒でした。行きのタクシーから、歩いているところを見かけて、1日目のテン場で出会い、ほぼ同じ場所で泊まり(彼の方が少し上流)、出発は彼の方が早く、抜きつ抜かれつをし、稜線に上がった所で、彼は大沢森の方に向かってました。2日目テン場で遠目に人影を見ました、おそらく彼だと思います。
 今回来た葛根田は、危険なところはないにせよ、一人で来るのは勇気がいり、ずいぶんと自分に向かわなければならないと思います。こっちは4人なのだから、もっと友好的に声をかけるべきだったと、小心者な自分は思ってます。他の方には、山中で会いませんでした。

8:00

8:28 二俣


8:33

8:55 二俣を左へ(高度計の標高1030m)
 山頂近くまで水があり、すぐ沢に下降するので結局水を汲まないとのこと(なるほど)。

9:10 稜線にて、一部紅葉してました

9:10/9:25 稜線
 1部は紅葉してたものの、1週間ほど今回は早かったようで、おそらく1週間後は見事な紅葉になっていると思います。
 稜線を出発してから10分ほどで水は現れました。

9:55

10:00 左から支沢(高度計の標高1025m)

10:25 イワナ 右写真を拡大

 イワナはいる所にはいましたが、いない所にはいなかったです。今回、葛根田で、釣り師が楽に入れるような所にはイワナの魚影は見られませんでしたが、入りずらい所、奥まったところには魚影が多く見られました。特に多くいたのが、行程図(7日)でE〜F間で、何匹魚影を見たかわからないほどでした。行程図(6日)でD〜E間も、E〜F間ほどではありませんが、そこそこいたと記憶してます。それ以外の箇所は、釣り師が見れば違う結果になるかもしれませんが、葛根田といえど、ほとんど魚影を見ませんでした。

11:00 左から支沢(大きい)(高度計の標高:915m)

11:20 一部紅葉


11:30 たくさんいる

11:35

11:35 イワナはこういうところに 右写真を拡大

【今回の読図】前日まで体調不十分で、必要最低限のことをすることで精いっぱいで、地図に磁北線を引いて、沢と尾根を書き足し、読図においてポイントとなりそうな地点をチエックのみの割には、そこそこ読めました。

11:52 懸垂下降

12:00 慎重に下りれば 12:05 

12:07 

 「下りが速くなった」と、リーダーより、自分では自覚していませんでした。鈴蘭山の会に入る前は、「沢を下る」ということを、ほとんどしませんでしたが、ようやく慣れてきたということでしょうか、それともお世辞?

12:13 小さな小滝登場、懸垂で下降
 この写真の場所までは左でよいですが、それから先がちょっと難なので右(写真の)を行った方が良いとのことです


12:18 来た道を振り返る
 

12:25 下の「今回の山行の行程図(7日)」でF地点 (高度計の標高850m)

12:50 キノコ
 それ以上のことはわからなかったので写真を撮るのみ
 家に帰ってから図鑑を見る、ムキタケ?

13:02 

13:05 葛根田大滝の巻き道より(左岸を巻く)
 振り返って


 13:14 右の人は余計だったか、葛根田大滝を巻き終わって、振り返る

13:17 左から支沢
 3段30m(支沢なのでこの滝は登っていません)

13:20

13:35 中ノ又沢との二俣

13:35 中ノ又沢との二俣(高度計の標高:775m)

13:40 沼ノ沢との二俣

13:40 沼ノ沢との二俣(高度計の標高:775m)

13:40 一部紅葉

13:52 

13:54


14:03

14:12 大きな丸岩がなんか面白かったので

14:15 穏やかな渓相

14:17

14:20 大石沢との二俣(標高740m)(高度計の標高:750m)
 下降はここまで、再び、登りに入ります。
14:30 戸繁沢との二俣(高度計の標高:760m)
14:40 少し上がった所をテン場に(高度計の標高:765m)

 前日は行程時間も少なく、薪収集がだいぶできた自分でしたが、この日は薪を集めるころはずいぶんバテていました。

 2日目の夜は寒かったです。てっきりこの時期はツエルト(共同増備)だと思っていたら、今回持ってきていたものの非常装備で、寝るときはタープのみでずいぶん寒かったです。リーダーより、タイツと「替え用の半袖」を持ってくるべきとのこと。「替え用の半袖」は濡れたときのため、タイツは、(一番下に着るので着脱がめんどくさいのですが)軽量化という点では有効です。
 シュラフカバー(シュラフなし)に、個人用のツエルトを下半身に巻くようにし、雨具(上下)を着、防寒具(薄めダウン)を着こむものの、0時ころには寒くてかなわないのでサバイバルシートを出す、ガサガサガサガサ、うるさくしてごめんなさい。これでなんとか10月の東北、タープをすごせました。

今回の山行の行程図(7日)
D:幕営地点(C1)→E:稜線→F:→G:中ノ又沢との二俣→H:沼の沢との二俣→I:大石沢との二俣→J:幕営地点(C2)
沢を水色で手書き、尾根を灰色で手書き


10月8日
天気:晴れ
【コースタイム】6:45 C2−7:55 金堀沢との二俣−9:45/10:10 登山道−10:40/12:30 乳頭温泉(バス停)
 13:20/13:40 田沢湖駅−14:30 盛岡IC−18:40 朝霞SA−21:30 浦和IC

 4時に起きて焚火に火をつける(他の人4:30)。着火剤を使って、火はきちんとつくも、三脚の立て方などずいぶん直してもらう。なお、2日目朝は、沢靴を履いているうちに後れを取ってしまいました。

 この日の朝食担当は自分、集合前に朝食を買う時間がなく、高速道を下りたコンビニで朝食の調達、
 納豆、ふりかけ、クラムチャウダー(これは家にあった残りを)、ぴりからきゅうり
クラムチャウダーは、考えてみれば納豆に合わないですが…

6:45 テン場出発

 高度計の標高を760mにセットして出発(朝起きたら715mになっていた)

6:50

 3日目の朝、快晴なのに大粒の雨滴が、行動する辺り一面にありました、木の葉に着いた霜が融けたのでしょうか。

6:54 朝

7:10 ミニナイアガラ 近づいて


滝の前で

左を登る 滝の上より

7:45

7:55 金堀沢との二俣

7:55 金堀沢との二俣(高度計の標高830m)

8:30 8:36 8:37

8:40

9:10 二俣(高度計の標高:950m)
 水量4:1(左:右)、右へ行きました。

9:20 手前で右を巻いたと記憶

9:30 高度計の標高985m(水を汲む?)
9:45/10:10 登山道

10:15 分岐

10:15 分岐(高度計の標高1060m)

10:17 左に秋田駒ヶ岳、右に田沢湖

【今回のルート(下り)】3日目の下山ルートは、短いことは頭では分かっていたものの、30分で下山してしまったので、ここまで短いというのは驚きでした。今まで一番短い下山時間なのではないでしょうか。(山中)2泊3日の山行なのに。良い悪いというよりも、とにかく驚きです。

10:23 

10:40 下山


10:40 大釜温泉と秋田駒

10:43 蟹場温泉へ

 温泉は、自分にとってちょうど良い温度でした。なんと「源泉かけ流し」だそうで、加温していないのに、この湯温はすごいと思います。

12:13 どうもありがとうございました

今回の山行の行程図(8日)
J:幕営地点(C2)→K:金堀沢との二俣→L:登山道→M:乳頭温泉
沢を水色で手書き、尾根を灰色で手書き

 虫よけと、防虫ネットを持っていきましたが、この時期はさすがに虫はそれほどいませんでした。ハンマー、ハーケンは使う出番がありませんでした。

今回の山行の断面図(断面図のルートを手作業でしたため、大まかなところはありますが、ご参考までに)カシミール3D使用


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