大除沢(滝沢)

2012年7月16日(前夜発)

天気:晴れ

L:F川さん、メンバー:S木さん、自分

【コースタイム】(7月15日)22:00 大滝温泉にて仮眠
7月16日 5:20 大滝温泉−5:40 不動の滝駐車場−6:20/6:55 入渓点−10:10 1110m二俣−10:30 1240m二俣−11:45 1450m二俣−12:50/13:15 登山道−13:55 小屋跡−14:40 登尾沢ノ頭(1369m)−15:50 吊り橋(埼玉大寮近くの)−17:10発 二瀬ダム−19:00 狭山日高IC−19:15 日の出IC

今回の山行の大まかな位置
A:不動の滝駐車場、B:登山道、C:吊り橋


6:00 不動の滝前の神社


【他のパーティー】3連休(最終日)にもかかわらず、山行中、一人の人にも会いませんでした。

6:05 不動の滝

 不動の滝は右を巻きました。滝下部から、神社近くまで上がってしまいましたが、そこまで上がらずとも入渓点へトラバースできる水平道があったとのことです(S木さんより)。

6:25 入渓点(高度計の標高890m)

【今回の水量】雨続きというわけではなかったですが、水量は多く、「水流の中なら、ぬめってないかな」と思って足を置くと、案外ぬめっていて、普段だと水が流れていない場所に水が流れている、という箇所が多かったです。

7:05 小滝

【今回のルート(登り)】全般的に、沢幅(水が流れていない部分も含めて)が広く、沢登りと言っても、水流の中よりも、(釣り師の人が使うような)水流のわきを通るようなことが多かったです。今回、大きく3つに分かれ
 1.入渓点〜1110m二俣:5m級の滝が点々と、明瞭な支沢なし(特に7時45分に休憩するまではなし)
 2.1110m二俣〜1455m二俣:滝は2−3箇所、ほぼ沢歩き、わかりやすい支沢が多い
 3.1455m二俣より上:水量がぐっと減り、滝はないものの急な登り。

7:10 


7:15


7:50 高度計の標高890mにて、休憩
 (釣り師の人が使うような)水流のわきを通った時でしょうか? 標高840mにあるはずの支沢を見落としてしまいました。話は変わって、今月号の岳人2012年8月号P40より、「地図を読むのは入山前 山では地図よりも山を見る」そうなのかもしれない。地図読みの回答はこれなのだろうか。どっちにしろ、一度くらい、山に入る前に徹底して地図を読んでおいて、山に入ったら地図を見ない、ということをすべきかもしれません。

8:23 左から支沢

【今回の服装】沢の中では、自分のいつもの格好(ファイントラック下着に、山用長袖、沢用ズボン、厚めの渓流ソックス、スパッツ、リストバンド、指空きグローブ)。水を汲んだ地点でリストバンドを外しました。

8:33 唯一ロープを使った滝
8:34 さらに近づいて

 水流の左を登りました。この滝において、今回唯一30mロープが使われました。使う必要があったというより、念のため使った感が強く、結果論ですがロープがなくても登れました。自分がトップで登り、難なく滝の上に上がれたものの近くに手ごろな支点がなく、右往左往してしまいました。通常ならある太い木がなく(少し高台にはあり)、岩にも手ごろなのがなかった(少し上がったところにはあり、これを使うのが正解のようでした)。自分の中では見つかりそうもなかったので、ハーケンを使って支点を作成しました。ハーケンを打ち込んだものの、深く刺さらず、7−8回目ほどにてようやく支点が作成できました。ロープがなくても登れた滝ですが、支点作成の訓練ができてよかったです。
 ロープはFIxで処理、この場合、ラストのリーダーはビレイがセオリーですが、(自分が右往左往していたこともあり)リーダーがロープを片手に上がってきてしまいました。ロープを出すほどの滝ではありません。

8:57 お助けロープを使った滝

 左を登りました。半分ほどまでは難なく行けましたが、それから先が厄介です。30mロープを使うほどでもないので、最近購入した自分のお助けロープ10mを使いました。初めて本格的に使いましたが、考えていたよりも使いづらく、長いスリングを連結するか、もしくは30mロープの一部分を使った方が使いやすそうです。店頭で見たときは、「使える」と思ったお助けロープ10mですが、実際使ってみると思っていたよりは使えませんでした。核心部に支点が打たれていて、(今シーズン初のロープFIxでの登りに戸惑うものの)難なく通過できました。

9:20の滝 少し引いて、9:20の滝

9:20の滝を高巻いた後、9時35分高度計の標高1060mの地点で休憩しました。
9:55 高度計の標高1085mの二俣

9:55 この滝も巻きました


10:08

10:15 1110m二俣(自分の高度計の標高1145m)
10:30 高度計の標高1220mの二俣
10:55 休憩・高度計の標高1280m

11:05 スダレ滝

 このスダレ滝は脇を通りました。

11:10 

11:20

11:40 高度計の標高1440m二俣の左俣 11:40 標高1440m二俣の右俣、いかにも奥秩父

高度計の標高1440m二俣の左俣は、左を行きました。

11:45 1450m二俣(左俣)・休憩 1450m二俣(右俣)

1450m二俣は左を行きました。
12:15 高度計の標高1595mの地点で水をくみ、それから5分後ほどで水が枯れました。
 水が枯れた後は、ガレ場の急登です(傾斜は「ガレ場の急登」の中では、それほどないですが、つかまる木が少ないです)。
12:55 登山道(高度計の標高1725m)

登山道到着

【今回のルート(下り)】
 この道は、昨年和名倉沢に行った時も使った道でした。昨年も下った下山路なので、もっと復習していけばよかったです。下の図で、G点付近からA点に直接向かう道もないことはないようでしたが、確実にわかっている道を下った方が安全、ということで埼玉大の寮があるH地点へのルートをとりました。E→Hは、登山道というより、作業道で、眺めの良いところはほとんどなく、下の図でE→Fは、以前は笹に覆われていたようですが、現在ではその多くが枯れています。F→G(正確にはF→G→登尾沢ノ頭(1369m))がトラバース道で、途中にトロッコの使われなくなった線路が現れます。G→H(正確には登尾沢ノ頭(1369m)→H)は楽しむより、下りるための下山するための道です。天気が良かったので、ある意味、(眺めの良くない)直射日光が当たらないルートは良かったです。
 下の図でAに車を停めていただいたので、H地点でリーダーと別れ、リーダーは空身でA点に向かい、車を回収し、自分がリーダーのザックも持ってIに向かい、リーダーとI点で合流ということをしました。F川さん、A点までありがとうございました。
13:55 小屋跡(高度計の標高1335m)
14:50 高度計の標高1180m(1280mか?)で休憩

今回の山行の大まかな位置図
(沢登り:A→B→C→D→E、登山道:E→F→G→H→I)
A:不動の滝駐車場、B:不動の滝、C:1110m二俣、D:1240m二俣、E:登山道、F:小屋跡、H:吊り橋、I:二瀬ダム

「三連休の間、どこにも行けないのは…、現時点で出ている計画の中で一番短いのを」という理由で行った沢でしたが、(天気が良かったというのもありますが)思っていたよりも良い沢でした。1110m二俣までの滝は、日帰りの沢の中ではスケールがあると思います。でも、案外、期待していくと「つまらない沢」かもしれません。「たいしたことない」と思っていくと良い沢で、「おもしろい」と思って行くと「あれれ…」という沢かもしれません。

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