日和田山岩トレ


 参加予定はしていなかったのですが、募集案内の「自分の確保テクニックにいまひとつ自信のない方、ぜひとも参加ください。」との文面が目に入り、参加を決定いたしました。

2011年11月23日
【天気】 晴れ

今回の山行の大まかな位置

L:M井さん、メンバー:S林さん、I井さん、Ta田さん、Y和2さん、N片さん、自分(一部合流:MHさん、O庭さん、A部さん)

【コースタイム】8:01 八王子−8:46/8:52 東飯能−8:56/9:10 高麗駅−9:35 日和田の岩場(男岩・女岩)
−9:55 見晴らし台少し上の小さな岩場−10:10 岩トレ開始−12:50/13:30 昼食−16:00 岩トレ終了
−16:20 岩場出発−16:50 高麗駅(着)

高麗駅を出ると

午前:手前は頼りなく、奥に強固な支点がある場合のアンカービレイ
午後:ハーケンを打ちながら登る、自己脱出

日和田山へ向かう
 赤丸で示した辺りで岩トレを

【他のパーティー】男岩、女岩は9時35分に到着すると、満杯状態。見晴らし台少し上の小さな岩場はハイカーが顔を出す程度で、他のパーティー(O庭Pを除く)は訓練をしに来ませんでした。日和田山はクライマーと、4−5才の子供を連れた家族連れと、二極化してました。

男岩が見えてきました

 

男岩は、もうすでに簾状態

 男岩到着。先に来て、もう登っているO庭パーテイーと合流。男岩は、もうすでに簾状態で、入り込む余地はなさそう。なので、M井パーティーは予定通り、日和田山山頂近くの小さな岩場で岩トレに向かいます。

こっちが女岩

 見晴らしが丘を過ぎて、少し登った所に小さな岩場があり、そこで訓練(ロープワーク確認)です。

日和田山山頂近くの小さな岩場

概略講義
(1)細めの柔らかいスリング(太さ3mm、1mをダブルフィシャーマン)を使って、笹を束ねる。(通常の6mmスリングでは固くてうまく束ねられない、基本的には1回テンションを掛けたら、その後は使わない方が良い)
(2)ハーケン、ハンマーの扱い方(基本的には横のクラックに打つ、横で良いのがない時、縦も可)
(3)身の回りを整える(ハーネスのどこに何を掛けるか決めておく、ロープは踏まない、パートナーと互いにきちんと結んでいるか確認)
(4)一本目の支点を早く取る。支点の取り方で一番気にしなければならないことは、「一本目の支点を早く取る」ことです。何よりも避けなければいけないのが、グランドフォールで、(墜落係数等ありますが)、基本的にグランドフォールさえしなければ大けがになる可能性は低いです。

(1)細めのスリング
(2)ハーケン

(5)手前は頼りなく、奥に強固な支点がある場合のアンカービレイ
 先週も行った訓練です。先週と違うのは、今回は確保器等使わず(先週は使っても良かった)、半マストでアンカービレイをし、仮固定を途中でいたしました。

(5)の写真
A点に強固な支点があるものの
 足場が悪く
 登ってくる人も見えず

B点に支点があるもののA点に比べて頼りない

(6)オートロック機構付きのビレイディバイスの解除操作の確認:先日確認したところなかなか上手に解除できませんでしたが、それはATCガイドに掛けたスリングをロープ平行に引いていたから、びくともしなかったのであり、平行でなく45度((6)写真)の角度で行えば困難なく解除できるとのことです。この頃、O庭さん達も、こちらまで来てくれました。合流してトレーニングです。

(6)写真
 45度の角度で

(5)の内容を各自、実際にやってみることとなりました(今回はI井さんと)。
 奥の支点(上の(5)の写真で言うA)でインクノットで支点作成、それから目分量で手前の支点(上の(5)の写真で言うB)まで伸ばす。
 自分もしてみました。頭では(嫌なくらい)確実にわかっているのですが、また「ロープアップする前に確保器をセット」してしまう。今回は、前回と違い、ビレイが半マストで、慣れていない確保の仕方で、意識がそっちに向いてしまい、「慣れない確保操作をするときは、ロープアップを忘れる(後回しにする)癖が自分にある」ので慣れない操作をするときは自覚して作業します。
 トップ、セカンドをI井さんと交代。トップで登るI井さんをビレイですが、改めて「メインロープでセルフビレイ」でした。

(5)の内容を各自

【今回の服装】風邪気味だったので、始終マスク着用。訓練中は半そで山シャツ+長袖山シャツ、山ズボン、それ以外は雨具上と、少し寒いのでチョッキを着ました。なお、今回、クライミングシューズ、チョークは出番がありませんでした。

(5)の内容を各自

半マストでの仮固定が怪しかったので、再度確認
 グリップして、ワンターン→下を通して、出た2本を上から

グリップしてワンターン 下を通して 出た2本を上から

 家に帰ってから、思い出しながら確認(のため、このムンターミュール方法は叩き台として使ってください)。その他、半マストを使う時はHMS型の管付カラビナを使うとのことです。

午前の部終了(O庭さんたちは男岩へ戻る)、昼食
 当初、午後、男岩南面に移って、リードトレの予定でしたが、男岩は混んでいるようなので、このままここで岩トレとなりました。

・ハーケンを打ちながら登る

ハーケンを打ちながら登る

自己脱出の訓練(途中でA部さんのみ合流)

自己脱出の訓練

 各自、自己脱出(トップで登っていた人が墜落し、自力で動けない時、セカンドがビレイを解除し、トップを助けに行くこと)の訓練を。これまで自己脱出の際は確保器をエイト管で、していましたが今回は半マストで行いました。半マストは確かにできましたが、両手を使う手間のかかる方法しか把握していないので、片手でする方法をマスターしたいです。
 先日、「ムンターミュールをわざわざ覚えるくらいならぐるぐる巻きで良いのでは?」と別の欄に書いた記憶がありますが、改めてムンターミュールの方が操作しやすいし、わかりやすいです。
 荷重をクレムヘイストに移した後、「確保器よりも下の部分のロープで、セルフビレイの支点に8の字結びでセット」した記憶がありますが、長さが調節できるので、8の字よりも、「半マスト→末端固定」の方が良いようです。

自己脱出

 自分のロープの束ね方がまだ未熟。束ねる時は両手の長さで束ねていくときれいに巻ける。ロープを束ねて片一方の末端で輪を作り、もう一方の末端で輪を巻いていく、巻いたら輪をきちんと引く。

A:日和田の岩場(男岩・女岩)、B:今回トレーニングした小さな岩場


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