北沢本谷(大源太)

日付:2011年9月11日(前夜発)

L:F川さん、メンバー:K林さん、N片さん、自分

10日
【コースタイム】18:45 大泉(練馬?)IC−20:25 湯沢IC−21:00 林道終点

今回の山行の大まかな位置図
 赤:沢登り
 黄:登山道
(手書き)


11日
天気:曇り時々晴れ、時々雨

【コースタイム】6:25 林道終点出発−6:55/7:05 入渓点−7:35 七ツ小屋裏沢との二俣−9:45 七ツ小屋沢、見晴台ノ沢との三俣−14:20 登山道−14:25/14:50 大源太山山頂−16:10 入渓点−16:35/16:50 林道終点−(温泉入浴)−17:50 湯沢IC−(上里SAで食事)−20:50 大泉(練馬?)IC

出発の準備

 2回ほど渡渉をして入渓点です。渡渉をする所は、最近崩壊してしまったのでしょうか、登山道にしては対岸の道がちょっとわかりづらいです。渡渉点は、沢靴なら問題ないですが、登山靴だとちょっと抵抗があると思います、今回水量が多いのかもしれません。

6:55 入渓点(1)
入渓点(2)
 右の沢に入りました。

【他のパーティー】同じく北沢本谷を登った4−5人の先行パーテイー、山頂で会った山ガールと山ボーイ?(2名、カップル?)。その他、登山道で数名。

7:12

7:18
7:19 上の7時18分の写真の滝を登っている所だと

【今回の服装】いつもの沢装備(上:山用長袖+ファイントラック半そで下着+沢用ベスト、指あきグローブ、リストバンド、下:沢用ズボン、スパッツ、薄めのネオプレーン靴下)
登山道はスパッツ、リストバンド、指あきグローブを外しました。

7:22


7:24 4条6mの滝(遠景) 7:25 4条6mの滝(近づいて)
7:28 4条6mの滝は、左を登りました


7:34 4m大岩の突き出た滝 7:35 大岩の突き出た滝を登る(右も行けます)

 大岩の突き出た滝は、自分とN片さんは、左を登りましたが、ベテラン2名は右を登りました。水量等状況にもよりますが、どちらも行けると思います。120ルートには「泳いで」の文字がありまして、行く前は「どんなとこなのだろう」と思っていましたが、特に泳ぐこともなく、突破。

7:37 七ツ小屋裏沢との二俣

七ツ小屋裏沢との二俣、標高920m

7:40 目指す大源太山頂でしょうか。

7:51 5mの滝

7:54 この景色を人工的に再現しようとしたら、難しいと思う。どうやったらこんな風景ができるのだろう。2年後には跡かたもなく無くなってしまっているのだろうか

 木を利用して右を登ったと思います。沢登りルート120には「釜の右から泳いで」とありました。木がなければそういうことかもしれません。

7:56 3m

8:05 これは自分のみ、右を登りました

他の方はというと

8:19 懸垂で下りる

自分が苦労するのを見て、他の方は左を巻いて、懸垂で下りました。登れないことはないと思うのですが…

8:21 4mの滝
4mの滝は左を登りました

8:35 崖上からシャワーのように降り注ぐ滝

 この滝(シャワーのように)は支沢からの滝です。脇を通過するだけです。

8:50 休憩

9:00 7mの滝 7mの滝を登る自分
(N片さん写真ありがとうございます)以下※

 この滝は(水流から外れた)右を登り途中から、少し水をかぶりながら(水流の)右を登りました。さすがに水をかぶると少しひるみますが、ホールドは問題なくあります。「上がったら、ホイッスルコール」で、等言われましたが、実は今シーズン初の(遅い!)ロープ登攀、緊張したか、後から考えれば「ビレイ解除」も声をかけるのを忘れていました? さてさて、ビレイです。滝の上には錆びたリングボルトがあり(下の写真でA)、これを使用すればいい。もうひとつ支点があると心強いので(というか必要)、辺りを見回すと、岩と岩の間にスリングを通せる(下の写真でB)。A点にエイト管で支点ビレイを取り、B点にセルフビレイ、準備OK。笛を吹こう。
 ビレイではなくFIXとのことでした。A点にインクノットで固定し、バックアップとしてB点からも取りました。

次回のために撮影(FIX) 登るK林さん

K林さん、N片さんと上がってきて、最後のF川さんはロープをアップしてビレイ、B点でワンターンしてエイト管でボデイビレイ。

9:38 10×12mの滝 左のクラックを登りました。

9:42 七ツ小屋沢、見晴台ノ沢との三俣(遠景)
9:45 七ツ小屋沢、見晴台ノ沢との三俣

 一番左の北沢に入り、右を登りました。少し登ったところで、
「どこを登ろうか」という場面に出くわし
K林さんが、トップでリッジを、ロープをつけて登りました。

9:53 リッジを登るK林さん

 ロープはFIxされ、N片さん、自分、F川さん、と登りました。リッジは個人的には、難しく感じませんでした。それよりも、今シーズン初(だと思います)の、タイブロックを使ったFix登りが、久しぶりでどうも固くなってしまい。F川さんより「タイブロックはただ上げるだけでなく、上げたら効くようにきちんと引く」でした。上げるだけで引かなかったから、怖かったのです。

10:06 リッジを登るF川さん(最後に登るので、Fixではないです)

 ここまでは順調でしたが、ここら辺りから登山道に出るまで何かと時間がかかった記憶があります。

10:30 二俣

2段7m

 ここら辺から岩がずいぶん「ぬめる」ようになりました。


チムニー滝を登る自分(※) 11:03 チムニー滝 3段10m

 このチムニー滝は中央をチムニー沿いに行きました。最初、体を外気味に登ったらうまくいきませんでしたが、体をチムニーの中に入れるようにしたら登れました。N片さ〜ん、登れるよう。またしてもN片さんらは、自分が苦労するのを見て「右を巻く」に変更していました。で、この下部はそれほど難しくなかったのですが、滝の下り口に出る上部が難しく、(しかもこの手前でもう水量それほど多くないだろうと、リストバンドを外してしまい)水が袖口から入ってきてどうもうまく登れませんでしたが、なんとか右が登れて無事突破。

難しかった3段チムニー滝上部
 (上の写真拡大)

11:25 巻いた他の方とも、合流

11:35 二俣

右を行ったと思います。

12:10 微妙なスラブ

 苦手系な微妙なスラブのため、F川さんにトップを変わっていただき、ロープがFixされ、タイブロックを使い、自分は二番手として登りました。

12:20 苦戦するN片さん(微妙なスラブ)

 次の小滝は、自分からすると、ゆっくり登れば登れそうだったのでロープなしで登りましたが、N片さんにはちょっと難しかったようで、K林さんにロープを使って登っていただきました。以前は、自分がN片さんの立場でした。以前の自分の立場だったというのに、あまり思いやれなかった。この状況を自分がきちんと把握してなかった。トップを登るのに精いっぱいで、というのはあるのですが、次に登ってくる人のことまで考えるのが、トップであります。

12:35 N片さんがロープなしでは登れそうにないので

 35分の写真を上がった所の方が(その下部より)何とも言えないスラブで難しかったです。ロープをFixし、N片さんが上がってきたところで、F川さんをビレイ

こういう支点への結び方もある 半マストで
12:48 F川さんをビレイ

 K林さんより、「こういう支点への結び方もある。名前は忘れた(それとも教えたくないだけか?)」

13:20 近くて遠い山頂

 斜面を見上げると先行パーテイーが100mくらい先に見えました。同じように斜面を直登しようとしたのですが、傾斜が微妙にきついスラブで、K林さんより確かスキーの時にも言われた「棒立ちにならず、膝が少し前にくる形で登るとスラブはうまく登れる」とのこと。やってみたのですが、どうもうまくいかず左へルートをとりました。ここら辺から、藪こぎとなりました。基本的に笹で、点々と小低木、岩がある感じです。藪こぎに慣れていないN片さんは苦労しているようでした。藪こぎはクライミングのような技術は特になく、強いて言えば「慣れ、経験」だと思います。N片さんが苦労した斜面を上がったら左に、登山者が見えて、「登山道は近いぞ」。

14:20 登山道に合流
 およそ赤矢印のラインンで登ってきたと

14:25 大源太山山頂

                             山頂からのパノラマ

 山頂で沢装備を外しました。

大源太ピーク写真

 登山道に出てから、樹林帯の中に入るまで風が強くて仕方がなかったです。

15:05 振り返って、大源太山

帰りの車の中から、大源太が剣岳のように見えてかっこ良かったです。

今回の山行の位置図
(A:林道終点、B:入渓点、C:七ツ小屋裏沢との二俣、D:七ツ小屋沢、見晴台ノ沢との三俣、D:登山道と合流した地点)


【今回の読図】N片さんは、だいぶ細かく地図を読んでますね。見習わなければ。

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