7月23日
天気:晴れ時々曇り(曇り時々晴れ)
L:T岡さん、メンバー:F川さん、自分
人工登攀:足場や手がかりの少ない岩壁などを、ハーケン・あぶみ・埋め込みボルトなどの人工的な手段を使って登攀する方法(三省堂 大辞林より)。
リーダーより、「関西の沢」の募集が入りまして、自分としては行ったことなかったし、自分の見聞が広まればと思い参加を表明。でも、その沢は人工登攀を使う独特な沢とのことで、事前に岩場でトレーニングしてから、ということで今回の訓練は組まれました。
【コースタイム】8:35 奥多摩駅→9:00 東日原バス停→9:25 岳稜岩着―人工登攀訓練―15:40 岳稜岩出発―16:00/16:17 東日原バス停
10:00 訓練開始
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まずは、低い場所で基本的な動作を確認 |
岳稜岩のA峰、西面、アクア(日本100岩場 関東P131)下部で、基本的動作を確認
登る前に:2本のアブミを使って(1本で処理する方法もあり)付け替えながら登る。フィフィは「ハーネスのビレイループにセットした管付カラビナ」にセット
(1)1本のアブミを支点にかけ、アブミを登り、アブミの下から(以降、下から)2(3)段目に来た所でフィフィを支点にかける。
(2)フィフィを支点にかければ、手足を離しても大丈夫なこと確認
(3)もう一本のアブミを上の支点にかけ、そちらの方に乗り移る
(4)(1)(2)で使ったアブミ回収、ハーネスにかける。(1)−(4)を繰り返して登っていく。
(5)巻き込み:フィフィがかけられない時にレストをする方法。アブミに乗った片足に、尻を乗せる(下写真)。アブミにのってない方の足は岩に押しつけてバランスをとる。
フィフィとアブミ |
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自分も挑戦、巻き込み姿勢ができず、理解するのに時間がかかりましたが、なんとかかんとか体勢が取れるようになりました。
・そもそもアブミというもの:自分のアブミは、昨年のガラクタ市(鈴蘭山の会には、こういう市があります)で譲り受けた(購入した)アブミです。長さの調節法を事前に聞いていたものの、自分がアブミの上と下を間違えていて、現地に行って長さを修正しました。
(後日談)改めて、修正した長さを見て、三段目をもう少し低くすれば良かった。初めてなので…
フィフィは探しても見当たらなかったので、「ガラクタ市で一緒に購入しなかったんだ」と思い、フィフィを二つ購入した後、探してもいないのに、フィフィが出てきました。人生の縮図のようです。なお、長いフィフィと短いフィフィを使い分けるという手もありますが、とりあえずフィフィは一つあれば良いようです。
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巻き込みの姿勢 |
11:15 基本動作を確認し終えたので、実際に登ってみましょう |
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リーダーは何てことなくアブミの3段目に足を置いてますが |
先ほどの隣のルート、A峰、西面、ハーベストムーンで訓練です。
まず、リーダーがリードで登って、後に自分もトップロープで実際に登ってみました。一段目、二段目に足を置くのは、当然なんてことなくできるのですが、三段目にのれません。というのも一段目、二段目にのるのは、手で支点にかかっているカラビナをつかんでいるので問題ないですが(三(二)点支持)、三段目にのるというのは、三段目のアブミに足をのせ、後ろに蹴りだすように立ちこむ(一点支持?)というので、これができません。その他、アブミにのるのは今回が初めてなので、グラグラ、くるくる(?)してしまいました。三段目にのるのは下から見るとなんてことないのですが、実際やってみると怖いです。訓練を重ねれば四段目(最上段)にも足をのせられるということですが…
ここが一番難しい場所でした |
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届け! |
11:35 |
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11:45―12:15 昼食
再度、同ルートを
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13:20 |
【他のパーティー】自分達が到着した時、もう別のパーティー(5、6名)が岳稜岩でアブミのトレーニングをしていました。
14:00 支点の回収 |
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場所を変えて
B峰西面「トマトが赤くなると」だと思います。今度は、岩の裏から周ってトップロープをセットいたしました。このルートはリーダーを除いて(リーダー1回のみ)、2回登りました。先ほどのハーベストさんは支点までの距離が(特に自分のような初心者には)遠かったですが、こちらのルートは先ほどに比べたら短くて楽でした。なお、最後の終了点のみ遠かったので、終了点一手前で終了としました。
【この日の自分の服装】半袖山用Tシャツ(長袖は念のため持って行きましたが使わず)、山用ズボン。最初は渓流シューズで挑みましたが、他の二方がクライミングシューズでしたし、自分もクライミングシューズを持ってきたので、クライミングシューズに変えたところ、渓流シューズより細かい動作が楽でした。でも、渓流シューズでも基本的動作は変わらないです。
こっちでも、届け! |
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15:10 訓練終了
帰り道にて、普段使わない筋肉を使ったせいか、腿が痛くつりそうでした。
人工登攀の感想ですが、とりあえずは「ふーん、なるほど」といった感じで、「これからぜひ」というわけでもなければ「二度としたくない」というのでもありません。後は実際に現場で使ってみないとというのもあります。現場で使えば、もう少しましな意見が出てくるのではないかと。今回の訓練は、いわゆる室内壁のスタイル(外岩にもときどきありますが)で終了点にクリップはありましたがそこからロアーダウンして、当然といえば当然ですが、終了点を超えて進むようなことはしていません。外岩の(室内壁にはない)クライミングの達成感は、ボルダリングだったら大岩の上に立って下を見下ろす、下に下りる時の達成感、ロープクライミングなら、終了点を超す、通過する時の達成感、というのはあるので、今回は訓練が目的なので趣旨が違いますが、それを経験しないと何とも言えません。
あとは、2,3か所を除き最初から支点ができている(ボルトが打たれている)所を登ったので、支点をとりながら登ったら、どう思うか、同じ所をフリーで登ったらどうなるか、というのもあります。
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