2011年 沢の救助訓練

2011年6月11-12日

LF川さん、SL:自分、メンバー:K林さん、A部さん、F浦さん、S野さん、O庭さん、MHさん、W辺さん、N片さん、Y和さん、F川2さん、Mさん
 (土のみ)M井さん、I井さん、(日のみ)Y田さん、N方さん、Y口さん

6月11日
天気:雨のち曇り、夜より雨

当初では9:10に東日原着の予定でしたが、天気が悪いため時間を遅らせて11:30東日原着となりました。

心配された天気ですが、なんとかなりそうです

【11日のコースタイム】9:30 国分寺駅−10:07/10:09 青梅駅−10:49/11:00 奥多摩駅−11:25 東日原(バス停)−12:00 岳稜岩
 12:40−16:30 救助訓練

12:00 岳稜岩到着
準備・昼食

12:40 訓練開始

自己脱出(1)

12:40 自己脱出
他の人の前で、自分が実演して見せましたが、
 反省点(1)トップで登っている人が怪我をしたと仮定して、自己脱出が始まるのですが、そもそもトップが落ちた時、エイト管にセットしたロープの向きが止められない向きだった
     (2)クレムヘイストの末端の処理に手間どってしまう癖が自分にある→(正解)セルフビレイをとった支点につなげる。
     (3)ロープを仮固定するのに、エイト管に巻きつけた後大きな輪に通し、カラビナで固定しましたが、今年の教科書にはカラビナで固定せずに巻きつけたロープに挟み込んでいるとのこと。

自己脱出(2)

13:30頃 懸垂下降の仮固定
 デモはF川2さんにしていいただきました。

懸垂下降の仮固定

14:30 雨具(上)とザックを使った搬送法

雨具とザックを使った搬送法(1)

 (1)ザックのピッケルホルダーに雨具(上)のフードを入れた後、詰め物をする。(2)ポケットにも詰め物を入れて、インクノットでセット(3)雨具の手の部分をザックのショルダーベルトに縛る、ここで(手の部分の長さを)短めにするのがコツのようです。

雨具とザックを使った搬送法(2)

(4)人(負傷者)が入る。(5)(2)のインクノットのスリングを負傷者の脇下を通し、ザックのハンギングループ(名前がわからず今調べました)に固定(これが緩いと良くないようです)。

雨具とザックを使った搬送法(3)

(6)救助者は負傷者を持ち上げる(他に人がいれば、持ち上げる時、サポートをする)。

雨具とザックを使った搬送法(4)
雨具とザックを使った搬送法(5)

15:25 休憩

とりあえず渡渉

15:35 渡渉訓練
 ついさっきまで、雨が降っていたため、昨年よりは多い水量で、渡渉訓練のしがいがありました。まず、自分が「とりあえず渡渉」のように、渡渉してみせました。その後、リーダー指示により自分が、1m長さの木の棒を(下スクラム渡渉でF川さんが握っている)上流につきながら、杖を使った渡渉をしました。その後、2−3人を残して、スクラム渡渉等、各自、対岸に渡りました。

スクラム渡渉
スクラム渡渉

 2−3人を残したところで、ロープが張られ、末端が交換された後、末端交換法でいうところの、二人目以降の渡渉を、残りの人間でしました。

末端交換三角法(二人目以降の渡渉)

全員が対岸に渡った所で、川の一番深い場所を使って、ロープを使って渡渉するということを一人ずつしました。

渡渉訓練・F川さん
渡渉訓練・ひるむI井氏
渡渉訓練・こぼれる笑顔のK林さん
渡渉訓練・水流の中へ、W辺さん
渡渉訓練・お手本・M井さん
渡渉訓練・挑戦・F川2さん

16:30 本日の訓練終了

17:00 濡れていても燃える物さえあれば(焚き火)

 焚き火のために、薪集めです。対岸に薪があるのは見えましたが、「濡れてしまうし、そこまですることもないか」と思っていました。自分が薪を探してもなかなか見つからないのに、どんどん薪が運ばれてきて、どうしたんだろうと行ってみると

対岸から薪を運ぶ(1)

 ロープを使って薪が運ばれていました。「こうすればいいのか」目から鱗です。薪は水にぬれることとなりますが、これくらいなら濡れても何ともないようです。

対岸から薪を運ぶ(2)
対岸から薪を運ぶ(3)
対岸から薪を運ぶ(4)

【他のパーティー】11日は他に誰もいませんでしたが、12日は、別の「沢の訓練をする人」が7−8名来ていました。

テン場の風景

夜は更けて行く


6月12日
天気:曇り

朝の風景(1)
朝の風景(2)

【12日のコースタイム】14:00 岳稜岩−14:20/14:50 東日原(バス停)−15:20 奥多摩駅
  救助訓練7:00−13:30

ライジングシステム

7:00 ライジングシステム
 ライジングシステム(1/3法)は皆さんの前で実演をしました。この方法を、最初に見た時は、何が何だかさっぱりわからず、見るだけで精いっぱいでしたが、ようやく、システムを作れるようになってきました。
 システム的には上右の概念図(1にタイブロック、2にクレムヘイスト)で良いのですが、現実は

少なくとも「1にタイブロック、2にクレムヘイスト」だけでは足らず、3にプーリー(滑車)、4でロープをターンさせ、5にクレムヘイストとなります。3には、カラビナとかでもどうにかなりますが、プーリーがあるのなら、一番使うべき個所が3とのことです。4でターンしてロープに体重を掛けた方がはるかに楽にロープを引けます。5でクレムヘイストを作り、「ロープを引く人」のハーネスに掛ければ、「ロープを引く人」はクレムヘイストに体重を掛けるだけで良く、腕の力でロープを引くのでは力が足りない時でも楽に引けます(MHさんより教わる)。クレムヘイストなので、ロープを引いたら、又ロープの位置を上げればいいのです。
 あとは基本的なことですが、タイブロックやクレムヘイスト等は、効いているかどうか体重を預ける前にきちんと確認。タイブロックはおもりをつける等しないと、効きが悪いことがある。

ディスタンスブレーキ(全体)

8:30頃 ディスタンスブレーキ
 ディスタンスブレーキのデモをしたのですが、昨年自分で理解した「ディスタンスブレーキと介助懸垂と振り分け救助」の共通に使う、救助者が事故者にくっつけるスリングシステムに、自分が妙にこだわってしまい。自分の言ったこと自体は間違っていないのですが、プレゼンという意味ではダメだったかもしれません。さらに、自分が、参加者の中で事故者と救助者とコントローラーを、割り振ったのですが、(訓練だから存在する)補助ビレイヤーの存在を忘れていて、コントローラー(と記憶)に割り振ったはずの人が、補助ビレイヤーをし始めてしまい、自分の頭の中は大混乱。デモの役を変わってもらいました。

コントローラーの作業の概念図 ディスタンスブレーキ
 (事故者、救助者、補助ビレイヤー)

 エイト管等で支点(アンカー)ビレイをし、コントローラーはロープを送り出すという作業をしていましたが、最近は上の「コントローラーの作業の概念図?」のように、Aにエイト管等で支点(アンカー)ビレイをし、B(Aの支点より高い位置)でロープの向きを変え、Cでコントロールということになっているようです。
 コントローラーは、救助者の指示に従い、ロープを確実に流さなければならないので、ロープが流れ過ぎる場合は、Cに半マスト等でロープの流れをとめるという手もあります。

休憩

9:35 休憩
9:45 介助懸垂

左側が救助者、右側が事故者 ワンターン用のカラビナはレッググループに

 介助懸垂では、ディスタンスブレーキと同様、事故者につなげるシステムを準備しておき、2本あるスリングのうち長い方を自分にセットします(今回、ここで手惑う)。「ワンターン用のカラビナはレッグループにつけた方が操作しやすい」と指摘が他の方よりあり、なるほどです。

介助懸垂(遠景)
介助懸垂
日曜参加者、全員集合

11:20 昼食
11:50 模擬救助訓練
 最後に、ディスタンスブレーキと介助懸垂を、総復習です。先ほどは、救助者が事故者を捕まえている所から訓練いたしましたが、今度は救助者が事故者の所まで下りて、捕まえて共に下りる所まで訓練しました。
(1)介助懸垂の救助者を担当した時、オートブロックを忘れたまま下りようとしてしまいました。指摘されて、「しまった」です。

エイト管が自分の正面に

(2)介助懸垂の救助者との連結スリングのエイト管と自分のハーネスの長さを調節している時間がなく、なんとかなると思ったら、エイト管が自分の正面にくる形で懸垂することになってしまい、ロープの流れがとても悪くなってしまい、オートブロックがほとんど必要ありませんでした。反省です。
13:30 救助訓練終了

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