渓流釣り(左沢、叶津川)(渓流釣り紀行?)

2011年5月14−15日(前夜発)

 最近、沢登りの最中、釣りをする場面が現れることがあります。といっても、釣りをするのは別の方だったりで、自分にとっては忘れた頃にやってくる「渓流釣り」で(物忘れがひどい?)、前にほとんど進めませんでした。A部さんが、渓流釣りの計画を出してくれたので、参加してきました。

今回の山行の大まかな位置(黄:14日、赤:15日)(手書き)


L:A部さん、メンバー:自分
5月13日
22:30 東所沢駅―22:40 所沢IC

5月14日
【天気】 晴れ
【コースタイム】0:40小出IC−1:00/6:55 道の駅「湯の谷」―6:15/6:55大自然館前―渓流釣り―14:20 大自然館前 

5:30 道の駅には鯉のぼりが

【今回のルート】当初予定していた、左沢に入ってみたものの、雪解けの沢に入らねばならず、なんとかかんとか進んでみたものの20分ほどで、渡渉にはロープがあった方が安全な場所に、(この前日、雨が降っていたので普段なら楽に通過できるかもしれませんが)、ロープを車の中に置いてきていて、進むにはスリングを連結してという話もリーダーから出ましたが、自分は「ここはやめておきましょう」でした。予定はしていませんでしたが、すぐ隣の右沢に入りました。

一か月前にも来ましたが、ずいぶん風景が変わりました。

【他のパーティー】左沢に入る橋で2名の釣り師、右沢に入ってから2−3名の釣り師と出会いました。でも釣り場所はバッテイングしませんでした(というか避け合うのが当然です)。

残雪、新緑、青い空
出発です

7:05 新緑、雪解けの沢、残雪

【渓流シューズで雪道を】リーダーはそれほど苦にしていませんでしたが、自分は渓流シューズで雪道を歩くことになれておらず、ズルっ、ズルっはありませんでしたが、ズルっは何度かありました。慣れもあるかもしれません。基本は、雪面にフラットに置くようにするというのと、キックステップをきちんとだと思います。後は視点ですか、足もとばかりを見ない。

7:35 渓流釣り開始

【今回の自分の釣り(1)】
(1)釣りの餌を忘れていました(自分は餌釣りしか知りません)。朝、コンビニで、釣りの餌を売っている所を聞くも、あるにはあるにせよこの時間帯は営業していないとのこと、当然です。次の対応として、現場でミミズがいそうなところを掘って釣りの餌にする、挑戦するもミミズがいる気配なし。仕方がないので、リーダーから餌をいただきました、反省です。
(2)釣りざお、及び、糸と針のついたセット持って行きましたが、そのセットは糸が全長5.4m、3mで良いとのことです。それにしても、持っていけばどうにかなると思っていて、釣りざおと、糸を結び付けることが頭から吹っ飛んでいました。自分が何を考えていたか不思議です。仕掛けについても教わったことはあったので、知らなかったはずはないです。反省です。

えさを忘れてしまいました
ミミズ出てこい

【今回の自分の釣り(2)】
気を取り直して、リーダーより仕掛けの作り方を教わりました。
(下に写真で載せました)釣り針のついている(本格的にやる人は針から糸に結ぶでしょうが、今の自分にはそこまでは必要ないと)糸の、針のついていない方の末端に8の字結びで、2つ結び目を作る。一番トップの結び目は小さくて良く(1cm程度?)、2番目の結び目は2本の指が入る程度の大きさ?(3cm程度)、です。釣り糸は細くて、2本あると、どっちがどっちだかわかりにくいです。現地でこんなことをする時間はありません。家で片付けて行きましょう。

 家に帰ってから、おさらいです。糸を釣りざおに結び付ける方法(別の方法もあるかもしれません)

8の字結びで二つ結び目を作ったものを用意
釣り糸ではわかりずらいので今回は、
(1)2番目の結び目に下から手を入れて
指を赤矢印の方に持っていきます
(2)糸の下に指を入れて、そのまま抜きます
(3) (4)(3)までで作った輪の中に竿先(ヘビ口)を入れて 引っ張れば出来上がり
釣り糸でないですが…

釣り糸を釣りざおから外したい時は、一番目の結び目を引けば簡単に外れます。

雪解けの沢

【今回の自分の釣り(3)】
 おもりを釣り糸にセットします。おもりをセットする位置は、「釣り針の糸」と「釣竿からの糸」が結びついている所から、釣竿側に2−3cm(適当)の位置です。おもりは噛みつぶせばセットできるようになっています。頭では、こうなのですが、実際にやってみるとおもりが小さくて扱いに手惑い、簡単な作業なのに、ここでも悪戦苦闘。これも、家できちんと準備してきましょう。日が暮れます。

この時期は、流れの速い所より
 岩陰の緩い所に岩魚はいる、そこを狙って(1)

【今回の自分の釣り(4)】
 えさを釣り糸につけて(実際はここでも付け方があるのですが、今回は割愛)、ようやく釣りができる状態になりました。今回、イワナがいそうなポイントは「流れの速い所より 岩陰の緩い所に岩魚はいる」とのことで、そこを狙います。ところが、ポイントにうまく狙えません。自分が持っていったのは3mの竿なのですが、竿を伸ばしてからポイントを狙うのか、ポイントを狙ってから竿を伸ばすのか、という「基本のキ」から悪戦苦闘。後でリーダーから聞いた話では、この長さなら竿を伸ばしてから、ポイントを狙った方が良いとのことです(さらに長い竿のタイプではポイントを狙ってから、竿を伸ばした方が魚に気づかれにくいとの場合もあるようです。正解はなく、ケースバイケースのようです)。
 渓流釣りのベテランの人が読んだら、申し訳ないような、自分のど素人ぶりです。実際、ポイントを狙っても、目印のうきを見失うことが多々ありました。「初めてのスキーもこんな感じだったか」と考えるくらい、自分の意志とは別な所へ釣り針が行きます。伸縮式なので、突然竿が引っ込んだりします。渓流釣りは初めてではないですが、今までのは他人からセットを借りただけだったのです。

この時期は、流れの速い所より
 岩陰の緩い所に岩魚はいる、そこを狙って(2)

【この日の釣り】A部さん:イワナ2匹(サイズ中?)、自分0匹

もうすぐ溶ける雪、来週は全く違う風景に

【今回の自分の釣り(5)】
 4−5回投じて釣れなかったら、別の場所に移動します。その時セットした釣り針等を、しまうのですが、この時もああでもない、こうでもない。仕掛けが巻けるキャップがついているのですが、どうにかなると思い説明書だけ持ってきたら、それは全然違うこと(もっと専門的な)が書かれているタイプで、反省あるのみです。ガムテで糸を巻くところを作り、糸を停めました。
後日談:帰って、ウエストバッグの中身を調べたら、先ほどより小さな説明書が出てきました。無念です。

実はあった使用方法

 移動中に、留めたはずの釣り針が外れて、自分を釣る、釣り針は外れず、仕方なく釣り糸を切って釣り針を外す。典型的なド素人です(笑)。リーダーがきちんとイワナを2匹釣るも、現実を受け入れることで精いっぱいで、その写真まで気が回りませんでした。
 
ある自分のどうしようもない習慣に改めて気づく「子供の頃から、復習はそこそこできましたが、予習はとても苦手で、やる気もあまりしませんでした
ある部分では、気がついたのだから直そう、対策を練ろう。ある部分では…

デブリを通過

【この日の山菜】ツクシ(大自然館の脇に生えていました)、フキノトウ(あちこちにありました)
 夕食に、イワナの味噌汁(一人一匹〜♪ ありがとうございます)、フキノトウは煮て醤油で味付けをしていただいたと記憶していますが、灰汁(アク)を抜かなかったら、灰汁の味がほとんど、自分の持ってきた梅酒が甘かったのでなんとか片付けられました。

14日のルートのおおよその位置図(赤:歩き、黄:渓流釣りをした区間)(手書き)

5月15日
天気:晴れ
【コースタイム】5:55 大自然館前―8:00/8:13 入叶津ー渓流釣りー入叶津 10:45/11:15―13:55 西那須野塩原IC―15:25 浦和IC―15:50 東浦和駅
 もう一度右沢に行って釣るか、叶津川に行くか、昨日リーダーが2匹釣りましたし、別の所にも行ってみたかったので、叶津川へ

6:50 田子倉駅でのトイレ休憩の際に、撮影。日本じゃないみたいです。

6:50 中央は鬼が面山だと思います

7:05 田子倉ダムに立ち寄って
 渓流釣り紀行?

叶津川への道のりは残雪が残っていて、「釣り山行」というよりは「釣り紀行」かもしれません。

7:20 散る前の桜

ここで大量のコゴミ(クサソテツ)発見、採取

 上の桜のすぐ近くにコゴミがたくさん生えていて、採取し、家に帰ってからいただきました。やはり、山菜は家で食べるより、山の中で食べた方がおいしいです。

7:40 只見駅
 雪がこんな形で残っていました

入叶津には車が7−8台停められる空き地があり、それより先は通行止めになっていました。歩きます。この日は、駐車場を出発してから戻るまで、人に会いませんでした。

8:15 カタクリ

 スプリングエフェメラルの花々が道路わきに点々と、カタクリは自分の中では陽の当らない林の中にあるイメージでしたが、ここでは上に光を遮るものがなにもない所にも生えていました。

8:25 タチツボスミレ?

8:25 キクザキイチゲ

8:55 渓流へ

9:15 一投、ここは遠くで見るより浅かったです

【この日の釣り】A部さん:0匹、自分0匹
 上写真のポイントは遠目には深くて魚がいそうでしたが、近くに行くと思ったより浅かったです。自分も一投、昨日よりはずっと早く仕掛けをセットできました。ですが、相変わらず餌が思う所に行きませんでした。仕方ないです。
 おやっ、針がどこかへ行ってしまいました。ヘビ口から糸が外れてしまったようです。実は、この時はまだまだセットの仕方がきちんとできていなく、間違って覚えていました。再度、リーダーに教わりました(それが上記です)。

9:50 ロープを置いてきたので、ちょっとここを通過するのは

 二俣まで来ました。流れが緩やかそうな所はありません。沢装備完備なら通過できるのですが、今回はそういう趣旨ではなく、ここで撤退です。

二俣の所で撤退(自分)

【今回の服装】釣り師がよく着ているベストに、長袖山シャツ+長袖下着、山用ズボン、釣りをしている時はあまり動かなく寒いので、上に雨具を着ました。

15日のルートのおおよその位置図(赤:歩き、黄:渓流釣りをした区間)(手書き)
 車道も黄で表示されていました、薄い黄は車道です

 残雪の風景が非常にきれいで、時間も残っていたので、今度は東北道を目指して南東へ進みました。ところが、只見を過ぎて少し後で、雪がパタッと無くなり、そうなると普通の田舎の風景になってしまって、雪があるとないでは風景は大違いです。

 自分にとって、「忘れた頃にやってくる渓流釣り」でしたが、反省点は多くあったにせよ、ようやく前に進めました。渓流釣りに疎い人間にとっては、こういう計画を出していただけるとありがたいです。

後日談
7月7日 夜、高円寺にある上州屋に餌を買いに行きました。
カウンターで、ど素人そのままに「イワナの餌釣りの餌を探しているのですが」というと、正しい場所を教えてくれました。

25匹 609円です ふたをあけると 敢えてぼかしました?

「活エサにつき10℃〜15℃保存」とあり、わからないので冷蔵庫の野菜入れに入れておきました。2日後の9日、おそるおそる中を開けると
元気のいいブドウ虫はいません?
保存の仕方が悪かったか? 確認するために、繭のようなものを開けると中に幼虫がいて、繭を少し開けただけではもぞもぞする程度ですが、全開すると元気に動き出しました。大きさは10円玉前後です。

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