1104守門岳(未踏)

2011年4月17日(前夜発)

今回の山行の大まかな位置


L:F川さん、メンバー:K林さん、W辺さん、F浦さん、I井さん、自分
4月16日
18:30 新座駅―22:30 五味沢駐車場

4月3日
【天気】 曇り後、晴れ
【コースタイム】5:30起床、6:50 駐車場出発―11:50/12:00 標高1423mアイゼンをつける―12:30/13:00 標高1470m(袴腰の手前)にて撤退―13:30/13:50 標高1423mアイゼンを外し、滑る準備―15:10/15:50 五味沢駐車場―16:35 小出IC―19:50 所沢IC  

ふきのとう
 駐車場わきに

出発の準備

【他のパーティー】駐車場には、多くの人がいましたが、別のルートを行ったらしく、同じルートをとったのは二パーティー(記憶あいまい)だったと。共に、山頂には達せず、自分たちよりも手前で引き返しました。

7:10 橋を渡った所から、板を履きました

【今回の服装】上が山シャツ長袖+山用下着+(寒い時、雨具、半々ぐらいでした)、下はウエア+山用ズボン、サングラス、帽子は夏用をかぶっていた時もありましたが、途中で滑っている時飛んで行ってしまった(無事回収)ので、かぶっていない時もありました。手袋は薄手のインナーを使用。(以上、自分の場合)

7:50 最初は林道に沿って

【今回のルート・全体】今回の山行は、翌週初心者可で募集されたものが1週間早まって行われたものであり、事前に配布された2000年のK林さんの記録には「スキー2年目の私でも行けるところ」とあり楽勝だと思っていたら、きつかったです。初心者可って、そうか自分はまだまだ初心者なのだな、初心者にシール登行の難しさを教えるのに良いところ?
 W辺さんより、事前の下調べを、(1)登る山はもちろんのこと、(2)アプローチもするように。「連れてって」ではダメなことは頭では十分わかっていたはずですが、実際の自分はアプローチはほとんど他人任せでした。「知っていた方が、良い山行になる」その通りだと思います。確かに、仕事は忙しく、行くだけで精いっぱいだったのですが、どっちを目指すべきかは極めて明瞭です。

8:20 標高650m 休憩

【今回のルート・登り】袴腰の手前のコルまでは、雪の状態にもよりますが、スキーで行けると思います。今回、標高1423mで板をデポし、アイゼンに履き替えましたが、結果的にはその先までスキーで行けたと思います。ただ、どうにもこうにもならなくなってから、アイゼンをつけるよりも、自分たち(自分だけ?)のようにアイゼン歩行に慣れていない人は、アイゼンをつけるべきだったと思います。ということで、今回はこれが正しかったと思います。

9:15 

【今回の(自分の)登り】先週、教わった山岳スキーでの講習の内容を誤解していたこと、右足を出す時は右肩、左足を出す時は左肩も出すというふうに解釈していましたが、おそらくは、足と腰の動きが連動するように、動かす、右足を出す時は右の腰も前に出す、左足を前に出す時は左腰を前に出す、(右肩は結果論)ということだと思います。正しい動きができておらず、注意を受けてしまい、その時は肩も出す方の解釈で正しいと思っていたので、自分も何を注意されているかわからず、混乱してしまい、ご迷惑をおかけしました。さらに、指摘を受けると、どうしても平常心でいられなくなり、斜面がきつくなると腰が引けてスリップしやすくなるという、悪循環でした。

10:15 デブリ脇を通過

【今回の(自分の)登り(続き)】 違う部分もありますが、登りの姿勢と滑りの姿勢は共通するところが多い。登りでわからなくなったら、滑りを思い出す、基本に帰る。「足で登る、体の軸はぶれない」クライミングだってそうだ。今回の自分の登りは悪循環というのがぴったりして、バテなかったから良かったものの、「シールが信じられなくなり、斜登行になり、高度を上げられず、時間ばっかり経ってしまう」でした。今シーズン8回(数え方によっては5回)なのが、信じられないように、スリップしました。登りづらい雪質だったと思うのですが、もう初心者を越えねばならないのですから。いろんなコトに参加するのはそれはそれで良いですが、それがマイナスに働いてしまうことがあります、今回はそういう状態でした。
 「滑りはゲレンデで練習できる、沢登りの登るのも室内壁で練習できる。懸垂下降(強いて言えば岩トレ練習可)と、シール登行は現場でなきゃ」そんなことも言ってられない。

10:30 空の青さと、雪の白さと

10:35 だいぶ遅れてしまった

10:45 標高1260mで休憩

11:25 守門岳山頂が見えてきました

【アイゼン歩行】スキー板を外して、アイゼンをつけたら、今さらながら、その軽さにびっくり、「なんて軽いんだろう、足は自由なんだろう」でした。今回程度の登りの場合、「アイゼンをひっかけないように注意」すれば、特別に注意することもない。下りは、腰が引けてしまって、慣れの問題もあると思いますが、かかとのみで着地でなく靴全体で捉えるように、その他、急な下りの時、後ろ向きになった方が下りやすいこともあります。

12:00 さらに山頂に近づく

12:05 

【撤退】袴腰の手前まで来たものの、これから先は斜面がスパッと落ちていて、ピッケルを持ってきていないので、何かあったら、止められない、ということで、撤退が決定となりました。トレースもこれより上はついていなかったとのことです。震災から、まだあまり落ち着いていなく、ここで変に突っ込んで、事故を起こすべきではないし、というのもあります。

12:30 空の青さと雪の白さと
 今回はここで撤退です

合成パノラマ写真(撤退した場所からの)

【風景】基本的に、視界を遮るような樹林帯はなく、眺めは楽しめますが、どれがどの山か今回記憶に残っていません。浅草岳は帰宅後、調べました。こういうのも大事なんですけど。

大休止(1)

大休止(2)

【今回の雪】シールで登るには、難しい部類に入るザラメだったと思います。そもそも、ザラメはこんなにトラバースの時、ずれやすいのだろうか。でも、苦労していたのは自分だけみたいでした。重くはなく、滑る方は快適でした。

雪に細かい切れ込み(シュカブラ)

【今回のルート・下り】標高1423m(アイゼンをつけたところ)より下は、木々も密でなく、斜度もちょうどよくあり、滑るには良いところだと思います。

滑降開始

【今回の(自分の)滑り】ターン弧は長かったにしろ、問題なくテレマークターンができました。楽しかったです。ただ、後になって考えてみれば、日帰り装備なので、できて当然だったのかなと。滑る方では足を引っ張ることなく、順調でした。
(後日談)雪崩が起きやすいところもあるので、今回はこれでよかったにしろ、優雅に滑っているのではなく、もっと素早く下りるように。

 I井さん、K林さん、F浦さん、飛行機雲

14:55 橋に戻ってきました

【使わなかった装備】共同装備:コンロ、燃料、個人装備:防寒着、プローブ(結果論として)

今回のルートのトラックログ(赤:登り、黄:下り、オレンジ:アイゼン)

今回の山行の「速度/時刻グラフ」(区間1:シール登行、区間2:「アイゼンで登り、下りる」、区間3:スキーで滑る)

画像小さいですが、動画です


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