1103武尊山

2011年3月19日(前夜発)

L:F川さん、メンバー:自分

 山頂を目指して行きましたが、当初の戻る予定時刻は13時、今回は地震の影響もあり、何よりも事故を起こすことなく帰ること。無理をせず、撤退となりました。様々な経験をさせていただき、ありがとうございました。

3月18日
22:00 荻窪駅発→道の駅白沢0:10

【今回挑戦してみたこと(1)】前泊に必要なシュラフ、マット等、翌日行動に必要なウエア、手袋、帽子、等はザックとは別のバッグに入れる。こうすれば、ザックの出し入れが楽。確かに、素早くできるようになりましたが、区別ができておらずザックの中に入っていたのもあり、さらに徹底すること必要。あとは今回は大丈夫でしたが、手荷物が多くなるので、置き忘れないように。

今回の山行の大まかな位置図(赤線:トラックログ)

3月19日
【天気】 晴れ
【コースタイム】6:05 道の駅―6:40/7:20 武尊牧場スキー場―8:20 リフト最上部―10:30 避難小屋(1758m)―12:45/13:05 標高1840m引き返す
         −13:45/14:10 シールを外す―15:00 リフト最上部―15:20/15:40 武尊牧場スキー場ー17:00 上里SA

地震の影響により、リフトが動いていないため
 ゲレンデをシールをつけて登りました

【今回のルート・登り】リフトが動いていないため、ゲレンデをシールをつけて登る。リフト最高地点から、避難小屋までは問題個所など、特にありませんでした。避難小屋(見えず)を少し登った標高1800m辺りから、稜線の上は狭く雪面が風の影響か波打つようにえぐられ、ブッシュもあり進みづらくなる。また、避難小屋を過ぎた辺りから、風が出だし(行動には問題なし)、斜面の左に雪庇があるので、進みづらい所は、主に右側を進みました。

リフトが動いていないものの
 一部は圧雪されていました。
ゲレンデから見た武尊山
リフト最上部

【今回の(自分の)登り】前回、大毛無でいろいろ指摘されたことの、復習。(1)確かに、足の位置など(膝を前に出す、上半身はぶれない、かかとに荷重)考えて登りましたが、それを気にし過ぎて視線が足もとにならないよう注意。そもそも技術の面もありますが、急な斜面に慣れておらず、怖気づいて、というのもあります。(2)先日、指摘のあった「登りは靴を緩める」を改めて行いました。登山靴で登っているようで(ぐにゃぐにゃして)落ち着かないところもありますが、トラバースの時など、緩めておいた方が、絶対シールを効かせられる。慣れないところもありまして、修正すべきところもあると思いますが、それでも「靴を緩めて」の中で試行錯誤だと思います。これまでは、「靴が緩んでないので、シールに無理な力が加わってはがれやすくなった」というのはあると思います。少なくとも、今回の登りでは、シールは全く問題ありませんでした。(3)シールのワックス:出発前にシールワックスを、最初、ゲレンデの圧雪面を登っている時、ズルッと滑る。ひょっとしてワックスのかけ過ぎ? それとも圧雪面での技術が足りない? 試行錯誤あるのみです。

10:15 亜高山帯に来ました

【今回挑戦してみたこと(2)】GPSのトラックバック機能を使う:事前に説明書をコピーするが、そのコピーを置き忘れてしまう。思い出しながら、メインメニュー→軌跡→Save→全てのログ(Entire Log)(場合により別の方法も)とのように操作するも、ここまでしかわからず→「なんで、ナビ開始しないのだろう」。さらに、画面に表示されたトラックログを確認して、Trackaback(軌跡ナビ)ボタンを押し、ナビゲーションの方向を「To Beginnig(開始点へ)(出発点へ)」にするか記録の終了点にするかを選ばないと、ナビが始まらないのでした。

避難小屋(見えません)をすぎた辺りから、稜線が狭くなり 

【風景】避難小屋周辺で、皇海山、至仏山、笠ヶ岳、日光白根山がよく見えます。避難小屋を過ぎた所からは、雪と風が作り出す、不思議な風景もあります。木の上にずいぶん雪がたまっています。

武尊山山頂

【今回の服装】登り:避難小屋付近まで(下:ウエア下+山ズボン、上:山シャツ+山下着、薄手手袋、サングラス)、避難小屋より上(左記+上にウエア+オーバー手袋)
         下り:避難小屋より上とほぼ同じ(サングラス→ゴーグル)

雪の造形(1)

【使わなかった装備】共同装備:コンロ、燃料、コッフェル、個人装備:アイゼン、ピッケル、ゾンデ、シュリンゲ2、カラビナ2、(応急バッグ等小物を除く)、結果として使わなかっただけであり、あくまでも記録として

皇海山も見えました

【今回教わったこと】(1)ラッセルする時は、歩幅を狭くし、登るラインが1本になるように、昨年も指摘されたことですが、忘れていました。(2)当然で、基本的なことですが、雪の上に直にのらない。腰を下ろす時も、極力、ザックの上にのるようにする。

雪の造形(2)

【今回のルート・下り】標高1479.9mの手前で、登り返しがあります。シールをつけるか否かは、微妙な距離で、つけずに登ってもちょっと疲れるくらいです。登っている時は、「この斜面、面白そう」と思うことがありましたが、実際下ると、木々の間を滑ることがほとんどです。

至仏と笠ヶ岳も見えました

【今回の雪】重い、基本的に板を履いて、くるぶしくらいまで埋まる程度に沈みます。登りでは、気をつけないとすぐ板トップが雪の下になってしまい、板の上に雪がのっかり歩きづらい。板を上げ過ぎても疲れるので、雪面ぎりぎりを狙いました(うまく行かないこともあり)。下りでも、時間的なことはありますが(シールを外したのが14:10)、重くて滑りづらい。雪自体は、2−3日前に降ったものだと思います。

滑るリーダー

【他のパーティー】動物の足跡は多くありましたが、トレース等なし、山行中は人に会わず、スキー場に下りてきたところ、地元の人(だと思います)から、声をかけられ、答える「無事、行ってきました」

ツリーラン(基本的にこんな感じ)と、
 何故雪が枝の上に

【今回の(自分の)滑り】雪が重く、木々も多く、テレマークターンは思うようにできませんでした。最後に、(今回、圧雪されていない)ゲレンデを滑るも、できないことはないですが、どうしてもターン弧が長くなる。素早い足の入れ替えができない。山スキーの人だって、(テレマークほどではないにしろ)、ゲレンデ外では滑りづらいはずだ。どうやって対処しているのだろう。

ゲレンデを滑る

【今回挑戦してみたこと(3)】今回2万5千分の一地形図の代用として、地形ソフトのカシミール3Dから、縮尺2万5千分の一を選択し、プリントアウトするということをしました。2万5千分の一地形図は大きな書店でないと売っておらず、特にマイナーな地帯になると新宿の紀伊国屋等に、行かねば見つからないので、山行前は時間のロスになってました。これまでの地形図をカラーコピーして使うという手もありますが、持っていない地図もあり、試行錯誤しながら便利なことはどんどん取り入れていきたいです(むしろ他の人はとっくにやっているか)。

今回の山行のトラックログ(赤:シールをつけて、黄:シールを外して)
今回の山行の速度・時刻の図(縦軸:速度、横軸:時刻)(区間1:シールをつけて、区間2:シールを外して)

【交通状況】高速道路は、3連休にしては信じられない、空き。ただ、給油だけは待ちの列が、入口から続いていました。

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