湯河原・幕岩

2010年12月25日
天気:晴れ時々曇り、風強し
L:自分、N方さん

 今シーズンは、つづら岩以外、行っておらずに時間が経ってしまった。週1−2回は室内壁に行っていることもあり、どこか「登った!」という感じの所に行きたかった。そうなると、この季節だとやはり湯河原・幕岩ということで、自分が例会に幕岩を提出しました。話の流れから自分がリーダーをした方がいいと思い、個人山行の外岩では初リーダーをしました。結果は、登る岩を間違えるという、基本的なミス。メンバーとして連れて行ってもらった時には、考えられないことでした。以前、連れて行ってくれた人に感謝、今回ビレイをしてくれたN方さんに感謝。

7:36 町田駅発→8:29 小田原駅着
            8:39 小田原駅発→8:55 湯河原駅着
                         9:00 湯河原駅出発
9:15 幕山公園(バス停)

幕山公園

 天気は予報通り良さそうでしたが、小田原を通過する辺りから風が吹き始め、収まることを期待したものの収まらず。バスを降りたら、冷たい風が、ぴゅーぴゅー。幕岩は案外、寒いところ?
 桃源郷
 とりあえず、アップとして桃源郷を目指しました、予想はしていたけど桃源郷はもう人でいっぱい。では次に、大滝フェイス? 「(地図を見ないで確かここだと)」行ったら、見つからず。では、次にシンデレラフェイス、ここはシンデレラ? いや、ここじゃない。ここじゃないけど、空いているし、それほど難しくもなさそうだし、ここから登りますか? 桃源郷の右隣の岩を登ることに決定。

 (やせがえる 5.8)のはずが…、登る前は完全に登れると思っていました。自分の目では、短いルートでホールドもそこそこあり、登れると思っていました。寒そうなのでフリースを着て登ったほど、ですが、登りだしてすぐ気付く、難しい。ホールドはあるものの室内壁の分かりやすいホールドに慣れた自分にとって、とても細かい。しかも(ガバばかりの)つづら岩から1カ月経っており、感覚が外岩に対応していない。久しぶりの外岩なのだから、しかもホールドが微妙な幕岩なのだから、もっと簡単な所から始めれば良かった。少し前までは、外岩に来て自分だけ登れないということがよくあった。最近、「登る」ということでは、問題なくできていた。5.9以下なら、いくら幕岩でもリードで登れると思っていた。グレードなんていい加減? そもそも登る前、ルートを見て、登れると思って、だめだったのだから、登る前の自分の下見が相当甘かったということ。グレード云々ではない。くやしくて、ヌンチャクをつかみながら上まで行った。誰が何と言っても登っていない。

 事前の準備も足りないことばかり、幕岩はフリーの岩場として有名だから、終了点はしっかりしたのが…、これも他を批判する前に自分の調査不足。思っていたより古いタイプのモノ、(自分の登ったルートについて)でした。今回短いシュリンゲ3本、ヌンチャク5本、管付カラビナ1枚、カラビナ3枚、エイト管、ATC持参でしたが、短いシュリンゲでは、終了点の木を巻くのに足らず、何をどう考えたか、終了点にあった隣のルートの人のヌンチャクを使ってしまい、「(擦れてヌンチャクが傷むから)隣の人のは使わないように」指摘される始末。負のスパイラル、無事帰って来れて良かった。
 5.8と思っていたルートが登れなくて、しばらく呆然。

 (後日談)自分の登ったルートは、核心はガバだけど一本指しか入らず、しかも左足はほぼホールドなし。そんなのが5.8はいくらなんでもあり得ない。で、隣にいたクライマー(菊地敏之? 彼のHPを見るとこの日、幕岩でスクールを行うことになっている)が10aと言っていた。その時は5.8と信じて疑わず、なぐさめで、言っていると思っていた。改めて、トポを見ると、「やせがえる」の隣の岩のルートは、「フック船長10a」だ。あの隣にいたクライマーの言うことは本当? 今さらですが、10aなら納得行く、5.8はおかしい、昔5.8でホールドが欠損したのならわかるが…。ということで、元に戻ると、なんで自分は下見で登れると思ってしまったのだろう。それは本当に反省しなければならない。隣のクライマーがフック船長を登るのを見る。当然ですが、初めてみるようなムーブはなく、当たり前のことを当たり前のようにしているだけ、でした。
5.8が登れなかった、情けない→ルートを勘違いしていたという意味で情けない

 (おたまじゃくし5.6)はさすがに登れた。いいや違う。自分が5.6だと思っていたのは、「5.10cとけいワニ」の隣の何かのルート。とけいワニのトポを見ると、「スラブ状のフェイスから、小ハングをアンダーを使い左寄りに越す」とある。確かに、5.6だと思っていたルートと5.8だと思っていたルートの間にそういうルートがあった。そのルートを登ろうとしたものの、うまくいかず、右側に逃げてしまいました。10cは登っていません。とけいワニ隣のルート(自分のトポには載っておらず)をトップロープで登る。管付カラビナ2枚必要(トップロープをするなら終了点に、下でのビレイに)

昼食:桃源郷で昼食、小さい子供がたくさんいた。
 5.8が登れなかった(と思いこんでいたので)、難しいルートに挑戦する気はとても起こらず、桃源郷も子供らで満杯、他に登れそうなのはシンデレラフェイス、ここもいっぱい。行く前は、ウィングスロックも考えていましたが、5.8?が登れなかったので、とても気力がなく、残るはここだけは幕岩で空いている大滝フェイス。

大滝フェイスは左半分が濡れていました
 この写真はいくらなんでも斜度がなさすぎです。実物はここまで平らでないです。

 こんどはさすがに、大滝フェイスへの道をトポで確認。桃源郷から左をあがればいい。試しに、一人で行くと大滝フェイスはそこにありました。ですが、ルートの半分が濡れていました。最近降っていないのに、大滝フェイスはこういうルートなのでしょうか?
 大滝フェイス(鼠返し 5.7)
 右側は登れますが、登りだす前にクライミングシューズを少し濡らしてしまい、フリクションが効かなくなってしまうので、必死にふき取りました。でも、見た目が乾いただけだったので、登りだしは乾いているか確認しながら登りました。ここでも、自分の登る前の下見に難点がありました。最初、自分はその隣の馬返し(5.9)を登ろうと思っていました。でも、登っている途中、ビレイしているN方さんから、「どっち行くの? どっちでもいいけど」と言われ、5.8?も登れなかったと思いこんでいた自分はとても弱気で、方向転換して登れそうな左のルートに行ってしまいました。ですから、正確には鼠返しを登っていません。このルートは何度も登ったので、途中のガバが、なんかなつかしかったです。
 登ってくるN方さんを上からビレイ、その後、懸垂で下りました。寒いので時間的には早いですが、お昼に比べて随分人が減りました。自分達も、?が付くようなのばっかりでしたが、来ただけのことはしましたし、変に無理して事故を起こしたくないので、帰ることにしました。
14:30 クライミング終了
14:50 幕山公園(バス停)着
15:05 出発→15:20 湯河原駅着

このように巻く巻き方もある。
家に帰ってから、N方さんの巻き方


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