10年11月14日 つづら岩


10年11月14日

 「少しわかってきたくらいが一番危険」
 つづら岩もこれで10回目を越えるだろうか、最初はセカンドでも息を切らし、時間のかかっていたルートが、今ではトップでさほど(?)時間をかけずに通過できるようになってきた。だけど、今回、油断としか思えないミスをした。結果的には、他の人の補助もあり問題なく過ぎて行ったが、ある意味、最初の頃はもっと確認していたと思う。もう一度、初心に帰って

L:自分、メンバー:Ta田さん、K林さん●、Y口さん●、S木さん、F浦さん、F川2さん、S野さん(●の方:配車、ありがとうございます)

天気:曇り時々晴れ

7:10 武蔵五日市駅発→7:30 林道終点着
7:40 林道終点発→8:00 綾滝→8:10 いつもの水場出発
8:30 つづら岩着
8:40 岩トレ開始

東面の岩場のてっぺんからの紅葉

 東面の岩場にトップロープを張って、懸垂で下りる:Y口さんと、S木さんは岩が久しぶりだろうから、先週ここでトップロープを張った自分が、東面の岩場にトップロープを張りに行こう。岩場の脇を登り、先週を思い出して前回も使った(と記憶)木にロープを掛けて、懸垂で下りる。無事終了(?)

一ルートを登るK林さん
 (本文とは直接の関係はありません)

 一ルート(午前中はF川2さんと)
 中間支点まで自分がトップリードで行きました。登る方は問題なく登れるとはいえ、この高度感はやっぱり怖い。問題なく登れますが、怖々で、とてもスイスイではありません。中間支点まで近づいた頃、前回同様今回もロープの流れが悪くなりました、今回は出だしは意識したのですが、夢中になると忘れてしまうようです。現在の自分のレベルは、自分より上手な人となら、このレベルならトップリードできると思いますが、自分より不安定な人と登るのはまだちょっと…、のようです。さて、無事支点までたどり着き、F川2さんにビレイ解除の合図をし、前回の課題であった「支点ビレイ→ボディビレイ」ですが、まだそこまで間口を広げる余裕はなく、他のことに夢中になっているうちに忘れてしまいました。中間支点より上は自分がトップで行っても良かったのですが、自分ばかりトップを行くのも良くないかなと思い、まんざらでもなさそうだったのでF川2さんとトップ交代。ビレイの時、自分はロープを踏んでいた、ロープをまたいでいた? ビレイする前にロープをもっと整理しよう。確かにスピードは大事ですけど、長い目で見れば整理した方が絶対に速いし、安全。そもそもなぜスピードが大事かと言えば、安全のためですし。

二ルートを登る自分
 (撮影F川2さん? ありがとうございます)

 二ルート
 中間支点までトップで登る。二ルートの方が支点の位置が良いのか、こちらではロープの流れが悪くならない。無事、中間支点まで行き、ビレイ解除。登るF川2さんをビレイ。いつもなら、取る支点は木のみですが、今回、岩の左側に立派な支点が新しくできてました。基本的に、うれしいですが、ある意味つづらは「頼りない支点をどう使うか」という岩場でもあると思うので、すこし複雑な気持ちです。F川2さんも無事中間支点まで来て、セルフビレイ。ロープをきちんと整理するF川2さん(ありがとうございます)、整理されてこそのスピード・安全。慣れるまでは、面倒くさくても一つ一つ整理、確認ですね。今度は中間支点より上も自分が行きました、以前もそうでしたが途中に支点が少ないような気がします(でも、それがつづらなのかもしれません)。あと少しでてっぺん、木の左を行くか右を行くか、左を行くと登るのは難しくないですがビレイがややこしそう、右を行くと登りがややこしそうですがビレイが難しくなさそう。木の左を行きました、正式なルートはどっちでしょう? ビレイがややこしい方を取ったので、ビレイに「ああでもない、こうでもない」と考える。登れるようになってきましたが、まだまだ頼りない点も多いです。

二ルートを登る自分・2(一部切り抜き)
 (撮影F川2さん? ありがとうございます)

12:05 昼食
 岩も冷たいかな、と行く前は思っていましたがそれほどでもないです。さてさて、食事も無事に終わろうという頃、Y口さんらも戻ってきて
「トップロープは木にかけてはだめだよ」とのこと
懸垂で下りるのなら、ロープが行ったり来たりしないので木にかけても可ですが、トップロープはロープが行き来して擦れたりするので、木しかない場合はシュリンゲをかけてシュリンゲに管付カラビナをセットし、それにロープをセットすれば安全なクライミングとなります。確かに、登れるようになっては来ましたが、まだまだ学ばなければならないことも多いです。

本文とは直接の関係はありません
 一ルートを登るF浦さん、ビレイするS野さん

12:50 岩トレ再開(午後はS木さんと)
 右クラック
 つづら岩に到着した頃は岩場に誰もいなかったのですが、この頃は他のパーティーもいて空いているのは難しいルートだけ。そんな所にリードで登るわけにはいかず、順番待ち。実際に登りだしたのは13時半ごろではないかと思います。右クラックをトップリードで自分が登りました。難しいルートではないのですが、すいすいと登れず、ああでもないこうでもないと怖々と登ってしまい、セカンドで登るS木さんには悪い印象を与えてしまったかもしれません。思ったよりは、難しかったです。中間支点よりさらに上も自分がリードで登りました。いわゆるつづら岩ピークより2−3m下右に立派な支点があり、その上は傾斜も緩いのでこれが終了点と解釈、そこで登ってくるS木さんをビレイしました。

14:35 中央クラックルートでレイバックの練習をするK林さん(本文とは直接の関係はありません)

 二ルート(下部):もう時間は少ない、けど右クラックは登ってしまった。そうだ、先週M井さんと登ったリーダースピッチの支点を使って、登って懸垂で下りれば良い。リーダーズピッチは少し難しいからすぐ隣の二ルートを使おう。まず、自分がリードで登ってロープをセットし、S木さんには「トップロープで1度登ってもらってルートを確認し、その後リードで登ればいい」と思いました。二ルートの下部は出だしがちょっとややこしいですが何度も登っているので特に問題なく通過、先週と同じ支点の所までたどり着く。支点を観察、残置シュリンゲがかかっている、「確か先週もこれを利用したな」、シュリンゲにカラビナをかけて懸垂で下りる。では、S木さん登ってくださいという時
 1.残置支点は使わない方がいいこと、もし仕方なく使う場合には、近くの支点にバックアップをとること
 2.シュリンゲにかかるカラビナは管付の方が良いこと
 3.リードなら落ちても他の支点が支えてくれることもあるが、トップロープで1点の支点にかけるのは何かあった時危険、一つの支点がダメになっても、もう一つの支点があるようなシステムが必要。理想は3点の支点、3点でないと登らない人もいる
等の指摘あり、そもそも外岩は危険との戦い、事故が起きてからでは遅い。少し慣れてきたくらいが一番ミスを犯しやすい。もう一度初心に帰って一つ一つ確認しがら登ろう。S木さんは、トップロープのロープはバックアップとして、新たにもう1本ロープをつけてリードで登られました。

15:40頃 つづら岩出発→16:00 いつもの水場→16:20 林道終点着
                               16:32 林道出発→16:55 武蔵五日市駅着

初の会山行リーダーです。と言っても、したのは配車の手配と、持ってくるロープの確認、中間報告、計画書作成、現地でのメンバー分けくらいでした。

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