四十八滝沢(三ツ峠山)

 この三連休は、当初、葛根田(東北)に行く予定でした。でも、三連休の頭の二日間が全国的に天気が悪く大雨(特に頭の一日)で、葛根田が中止になり、せっかくの三連休どこかには行きたいということで、様々な案が出されましたが最終的に残ったのが四十八滝沢、鈴蘭(所属している山の会)のMLに載せることも考えられましたが、山までのアプローチをタクシーにしたので、決定した時点でもう定員満員でした。その他、リーダーは志願しました。雨天中止の場合のリーダーだったので、限られた時間の中で(無限に時間があるというのも変か?)話をまとめるのはいろいろ大変でした。良い経験になったと思います。
 三ツ峠山はこれで4度目、これまではハイキング1回、岩登り(これは一部)2回でした。沢登りで行って、三ツ峠をハイキング、岩登り、沢登りの3種で登ったことになります。

L:自分、メンバー:F川さん、S木さん、I井さん

10月11日

天気:晴れ時々曇り

今回の山行の大まかな行程の図(赤:沢登り、黄:登山道、共に手書き)

7:11 高尾駅発→7:48 大月駅着
            7:51 大月駅発→8:06 都留市駅着
 都留市駅から宝鉱山へはバスがありますが、午前中は9時30分発1本のようなので、タクシーで行きました。念のため、前日にタクシー会社に「8時10分に宝鉱山まで」と、予約をしておきました、ところが都留市駅はトイレ(男女用)が一つしかなく、タクシーの運転手さんを待たせてしまいました。駅近くにコンビニがあるので、そちらを使うという手に早く気がつけばよかったです。

都留市駅より
 いい天気〜♪
 三ツ峠山でなく、御正体山と杓子山?

8:15 都留市駅発(タクシー2780円)→8:30 宝鉱山バス停先の橋着(下の山行の概略図で1)(けいごや橋)
 宝鉱山の少し先の「けいごや橋」まで舗装された道路が続いていまして、宝鉱山にこだわらない限り、そこまで行ってくれるようです。

バス停先の橋より堰堤

8:40 けいごや橋発
 沢登りルート120によると、橋から林道が出ていて四輪駆動車以外は通行不可、とあったのですが確かにタクシーの運転手さんに頼むのは気が引ける道ですが、「四輪駆動車以外は通行不可」というほどではないと思います。記事を書いた時よりも良くなった? 

登山道へ

9:00 登山道へ
 登山道に入った頃、2回ほど小さな小川を渡りました。宝鉱山〜三ツ峠はエアリア(ちなみに自分の使ったのは99年版古いか?)には登山道が出ているものの、2万5千図には登山道が出ていません(林道の方は出ている)。そして、四十八滝沢は小さな沢なのか、2万5千図に沢地形は出ているものの青い水線は描かれていません。自分のような、普段から読図に四苦八苦している人間には、現在地の分かりずらい沢でした。さらに、エアリアではバス停から北登山口まで50分、沢登りルート120では北登山道入り口(示しているのが違う?)まで20分となっていました。エアリアと沢登りルート120では示しているのが違うのでしょうか、確かに、エアリアに宝鉱山〜三ツ峠の登山道は出ていますが、9時に入った登山道はエアリアに出ているものでなく、別のもの。こんな状態なので後から考えるともっと正確に地図を読んでいればよかったですが、林道にいる安心感からかそこまで地図を読まず。踏み跡等はしっかりしていますし、「登山道」の標識は繰り返し出てきました。
9:20 四十八滝沢の入り口の看板あり

「四十八滝沢入り口の看板」
 (手ぶれのため小さい画像)

 四十八滝沢入り口の看板が出てきましたが、少し手前に「山の神」があり、登山道が沢を横切るのが入渓地点なので、ルート120に出ている入渓地点とは違います(アイスクライミングも行われている沢のようなので、そのためのものでしょうか)。地図を見て確認したいところですが、スズメバチが2匹現れて、刺さないものの威嚇のため周囲を飛び回り、現在地確認どころではありません。じっとしてスズメバチが去るのを待っていたのですが、数分待っても去らず、仕方なく四十八滝沢入り口を過ぎると、スズメバチはいなくなりました。
9:25 休憩(高度計の標高1065m)
 スズメバチがいなくなった所で休憩です。今回、高度計を合わすタイミングを失ってしまいました。別の記録に1050m地点で入渓とあったので、先ほどの看板の所で入渓したのでしょう。ということは高度計の誤差はそれほどないと思います。

9:50 山の神(連続手ぶれのため小さい画像)

 2万5千図に登山道も出ておらず、水線も出ていないので、とても不安でしたが、自分を信じて(?)沢沿いの道を前に進む。小さな祠が見えてくる、これが、ルート120に出ていた「山の神」だろう。すぐその上に、(ルート120にあるように)鉄梯子も出てくる、ルートは間違っていない。
9:55 入渓地点着(下の山行の概略図で2)(高度計の標高1200m)

入渓地点(1)(入渓地点手前から撮る)
入渓地点(写真右上に「登山道」の看板あり)
 登山道を進む場合はそっちへ

 入渓地点は4人だとちょっと狭かったです。
10:20 出発

10:28 三段の滝
10:29 三段の滝の上の滝
10:30 29分の滝の左を登る

 シャワークライミングとまでいかないまでも、水流の中に登りやすいホールドがある個所が多く、他の皆さん雨具を上に着て登ります(自分はこの時は着ませんでした)。この前日大量の雨が降っていて、水量が普段より増していたというのもあります。ぬめっている岩、握ったとたんくずれる岩、落ち葉に埋もれている岩等多く、見た目よりも難しいです。室内壁の力はなくても沢の経験のある、ベテランの沢屋さん向きかもしれません。

10:33 大滝20m
10:35 大滝上部

 大滝は水量も多く難しそうなので、左のガレ場を巻きました。大高巻きではなく、少し上がった右に踏み跡があり、そこを進むと問題なく沢に下りられました。

10:42 滝の連続
10:45 
10:50 七福の滝

 七福の滝は赤矢印のラインを水を浴びながら登るはずでしたが、もう10月なのでこの量をかぶるとずいぶん冷たく、F川さん、I井さんらも、ある程度の所まではいきましたが、水をかぶって視界が悪くホールドが見えず、断念、右を巻きました。

11:05 どこからどこまで滝だかわからないくらい滝が続く
苔むした岩を登る(S木さんからいただきました写真、以下※)
11:10 濡れる!!!
※左を登ったと思います

11:15 休憩(高度計の標高1370m)
 どこからどこまでが滝だかわからないくらい滝が連続していました。ようやく少し平らな所が出てきたので、「ここで休まないと」と思い、休憩しました。少し寒くなってきたので、自分も他の方と同様、雨具を着ました。

休憩
11:25 ※ここまでは簡単な滝だったけど、ここから躊躇?
躊躇せずに行けた?
11:30 ※大ナメ15m
11:55 ※2段15m

 2段15mの上部は右を行きましたがだいぶ躊躇した記憶があります。なんとか上がって、お助け紐を出して次の人の登りを補助しようにもどうも良い体勢が作れず、だいぶ迷ってしまう、左岸に少しつかみやすい岩があったのでそれをつかんで体勢を整える。自然の沢だから、理想的なものはなく、消去法でするしかないが、それにしてももう少しうまく体勢を整えるようになりたい。

12:20 最後の二俣
 右の水量のある方に行きました。

12:20 最後の二俣・休憩(高度計の標高1505m)

12:37 中段トイ状・右を登りました
12:40 水枯れる

12:40 水枯れる
 もう水はかぶらないので、ここで雨具を脱ぎました。これより上は、つかむ低木が点々とある急斜面を登りました。藪は薄く、踏み跡?けもの道?は点々とありました。お助け紐は何度か使ったものの8mm×30mのロープは今回、一度も使いませんでした。
13:20 登山道(下の山行の概略図で3)(高度計の標高1720m)
 山頂へということで少し登ってみたものの、平らになる電波塔下で分岐気味になっており、S木さんと、I井さんがまだ来ておらず、急いでも仕方がないと思い、そこで沢装備を外しました。

電波塔の下で沢装備を外す

 追いついたI井さんから、「こっちから富士山がみえる」との声を聞き、行ってみると、確かに富士山は見えたものの、視界がずいぶんと木にふさがれ見えるものの、とても写真は撮れません。だいぶ雲が出てきて、いやな予感(富士山が雲に覆われる)がし、沢道具の片付けも終わったので、「山頂行ってます」と声をかけ、一人山頂に向かいました。
13:35 三ツ峠山山頂(高度計の標高1760m)(実際の標高は1785.2m)

山頂近くは紅葉していました。

 富士山が雲に隠れる前にたどり着けました。この10分後くらいには富士山の頭はもう雲に覆われてしまいました。

山頂からの眺め(富士山)
山頂からの眺め(奥秩父・大菩薩方面)
丹沢方面
 この写真からは見えませんが左奥には新宿都心が
ピーク写真

14:00 山頂出発

屏風岩

 出発してすぐに屏風岩が見えてきました。ここでクライミングをしてから、だいぶ経ってしまいました。

里と山と
屏風岩1・濡れている個所もありました
屏風岩2
14:30 八十八大師

14:30 八十八大師
 屏風岩から馬返しまでは急な下りでした。馬返しを過ぎた後から道は穏やかになってきました。
14:55 股のぞき(高度計の標高1195m)休憩
 達磨石まで行きたかったのですが、もうちょっと時間がかかりそうだったので、ここで休憩としました。股のぞきは、エアリアにも出ていませんでしたが、すぐ下が大曲り(エアリアにも出てくる)です。

15:25 達磨石

 達磨石はどんな石だろう、と思って行ったら案外小さかったです。達磨石の下はもう車道です。
15:25 車道

今回の山行の概略図
 1.宝鉱山
 2.入渓地点
 3.登山道に合流

16:10 三ツ峠駅着
16:40 三ツ峠駅発→17:17 大月駅着
              17:24 大月駅発→18:20 高尾駅着

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