男女川

10年10月23―24日

L:F川さん、メンバー:K林さん、S木さん、自分

 特になければ、今シーズン最後の沢です。最後に紅葉とキノコに会えてよかったです。いろいろ記事を書いてきましたが、それがどうもまとまっていないようです。今シーズンの体験をまとめて、来シーズンにきちんと活かそう。今回、起こした「懸垂下降の投げる前に束ねる」などはまとめて、再確認すれば防げたと思います。

今回の山行の大雑把な行程の図
 赤:沢
 黄:林道


10月23日
天気:晴れ
6:55 大泉IC発
8:55 佐野SA
 行く前は忘れていましたが、「そういえば紅葉渋滞が…」でした。確かに渋滞はあったものの耐えられないほどのはなく、なんとか通過。
10:50 白川IC
11:55 林道の空き地(駐車)

林道の空き地に車を停めて

 高度計の標高を515mにセットし、出発。
12:25 出発
 林道を進みます。3回ほど、小川の渡渉がありました。ここの渡渉は、渓流シューズを履かなくても、普通の靴で問題ないと思います。

12:26 1回目 12:30 2回目 12:43 3回目

12:50 入渓地点(沢装備に)

入渓地点

 入渓地点に着いた所、先行する二人組に会いました。この日は沢の中で、他の人には出合わず、この二人組と抜きつ抜かれつを3、4度しました。尚、翌日は、二人組と別のルートになり山の中ではだれにも会いませんでした。
13:10 入渓地点出発

13:33 実際はもう少し暗い

 この日は基本的に「沢登り」でなく、「沢歩き」でした。渓流シューズは必要ですが、初心者の人でも問題なく来れると思います(この日のルートなら、翌日のルートは別)。(後から考えると、読図の問題があるので、やっぱり難しいか? と言いつつも自分の読図能力は…)晴れていますが、沢の向きがこの時間帯では光の当たらない向きなのか、曇りのような渓相でした。

13:35 こんなに明るい沢ではありません
13:45 ムキタケ

 少し古かったですが、早速ムキタケを発見して、採取です。今回のメンバーの中ではS木さんが一番キノコについて詳しく、自分などは名前は知っているものの、「名前を聞いてこのキノコがそれか」状態で、せっかく来たのだしもう少し知らないと。最近見た瀬畑さんのビデオによると「キノコはキンモクセイが咲く頃」だそうです。この表現はわかりやすいです。その他、禁漁期ですが魚影も何度か見ました。

13:55 小滝

14:10 休憩(高度計の標高695m)

14:35 この程度の滝が多かったです

 それにしても、今回自分の写真は手ぶれがひどい。1カ月ほど前か、暗闇でもフラッシュがたかれないような設定にしたのですが、その時別の設定も変わってしまったようで、次回までになんとかします。暗い沢なので、シャッターが下りるまで長い設定になったのでしょうか。明るい場所は、手ぶれをしていないようです。怪我の功名かもしれません、案外この沢を説明するわかりやすい言葉、「晴れているのに、光が入らず、シャッターを押しても露出に時間がかかり、撮った写真が手ぶれになってしまう」沢。光が反対方向から入る、午前中は、この場合ではないでしょうが、この時期、この時間帯なら、晴れていても暗い(それは言い過ぎ、曇りのような)沢ということです。

14:52 S木さん写真・ありがとうございます
(以下※)
 S木さん写真の方が変に明るくなく現実に対応していると思います
 よくよく見ると自分とK林さんの手の位置が似ていて面白い写真かもしれません
14:56 上の写真の滝を上がった所だと
15:04 左が上がれたと… 15:15
15:15 ※もう少し光の入る沢なら
15:17 ブナハリ 15:30  15:42 手ぶれさえなければ

15:45 二俣(高度計の標高865m)の手前をテン場とする。テントを設営する前に、凸凹などがある場合、周囲にあるシダ等を敷いて整地する、とのことです。

本日のテン場

 リーダーがいつもながら簡単に焚き火の火をつけて、すんなり乾杯、夕食かと思っていたら、火は消えないもののなかなか燃え広がらず、夕食を食べるのはだいぶ遅れてしまいました(といっても行動には全く影響なし)。薪はありましたが湿った薪が多かったのと、10月の下旬という季節のせいでしょうか。そもそも10月の下旬に焚き火をするのは、自分は初めてだと思います。焚き火に使うのは基本的に落ちている枯れ木です、生木は三脚の上に置く1本のみ(下の写真で吊り下げられたコッヘルが引っかかっている)です。それだけは、燃えてはいけないので生木を使っています。

10月24日
天気:曇り
5:00 起床

6:50 出発(朝、高度計の標高は875mになっていました)
 二俣は右を行きました。

6:54 ※クリタケ
7:00 左を登りました

 前日は、沢歩きがほとんどでしたが、水を汲むまでの1時間、沢登りらしい感じでした。

7:17 ※紅葉がちらほら 7:18 ※左を登りました

7:20 本日二番目の二俣(高度計の標高985m)左を行きます
7:30 三番目の二俣(高度計の標高1005m)右を行きました。

7:35 紅葉の沢(右の写真は同じ場所)自分写真 S木さん写真 K林さん写真(ありがとうございます)
7:42 上の写真の真ん中の滝だと

 7時35分の写真の真ん中の滝は、滝の真ん中を行くか右を行くかでしたが、S木さんが右をトップで登ったので右を行くということになり、自分も登ってみたところ、案外難しく、室内壁で訓練というよりは、草をうまく使い不安定な土の足場をうまく使うという感じで、こういうのはまだ苦手で自分が一番手こずっていました。
7:50 二俣(高度計の標高1045m)左を行く
7:52 二俣(高度計の標高1065m)右を行く
8:00 水を汲む(高度計の標高1085m)休憩

休憩
8:08 ※ナラタケかナラタケモドキ
8:10 ※紅葉の沢を体験できました


8:15 水枯れる(高度計の標高1130m)

水枯れる

 たいてい最後のツメは一方的な登りですが、今回男女川では上写真の登りを上がった所でだだっ広い平地(と言っても10m×5mくらい?)があり(ひょっとして後の12時15分の方のツメかもしれません。どっちかなのは確実なのですが)、それを上がった所が稜線でした。

8:23 ※ラストスパート(といっても先は長いです)

8:30 稜線(高度計の標高1205m)

稜線から南側を撮りました

 稜線から斜面を下ります。稜線に上がる所は藪も濃くなかったですが、稜線の反対側は久しぶりの濃いネマガリタケ(だと思います、背の高さくらいの太い笹藪)藪で、つかまるものがあるという点では安心なのですが、一歩一歩進むのに一苦労でした。
8:43 沢の水現る(高度計の標高1160m)

8:57 こちら側の方が紅葉はきれいでした

9:03 二俣(高度計の標高1060m)一部分ですが、懸垂をして下った方がいい部分がありまして、リーダーの持っていたお助けロープで4mほど懸垂で下りました。

9:03 ※少し下りた位置から、リーダーの持っていたお助けロープで懸垂で
9:11 この位置から懸垂下降(4mほど)

 懸垂をしてほんの少し進んだ場所でブルーシートか何だったか、人口物が現れました。そしてさらに数分下った所には廃車がありました。勇気あるK林さんは、きちんと写真に収めていましたが、自分はなんとなく気味悪かったので撮りませんでした。廃車の位置から、下りたすぐに林道が現れました。
9:25 林道に出る(高度計の標高1035m)

林道に出る
林道に入ってすぐ、不思議なキノコ
※こんなキノコ

 林道に入ってすぐに、キノコの大きな株がありました。誰も名前を知らなかったので、安全策を取り採取しませんでした。S木さんが後ほど調べたところによると、コガネタケとのことです。「食用にはなるが、アラスカには中毒する系統がある(キノコ図巻・保育社)」とのことで初心者は手を出さない方が良いキノコかもしれません。

9:30 ※鮮やかな紅葉
9:35 崩壊した林道(1)
崩壊した林道(2)来た道を振り返る

 しばらくして、林道は沢を外れました。ここら辺でだいぶ自分は現在地を見失っていました(なお、他のメンバーは把握していたようです)。当初、林道を歩くと思ってなかったし、2万5千図に出てない林道なので、あとは林道にいるという安心感からか。とはいえ、現在地を把握しているのと、していないのは安全度で大きく違います。やっぱり、地図に載っていなくてもきちんと把握せねば。
10:00 休憩(高度計の標高865m)
10:40 舗装道路
10:45 林道から支沢に入る(高度計の標高730m)
 おそらく下の図でいう6の地点から沢に入ったと思います。
11:00 小松川本流に合流(高度計の標高670m)

本流に合流した地点だと思います
11:06 自分は膝までつかりました
11:15 ここも(自分は)膝までで通過できました。
     手ぶれのため画像を小さくしました。

 本流に合流してからの下りはちょっと面白かったです。
11:15 二俣(高度計の標高650m)(小松川本流から、その支沢に入る)ここまでが下り、ここから登り
 ここからは水量が少なく、通過するだけの場所でした。
12:00 二俣(高度計の標高780m)左へ、ここから水枯れる

稜線までもう少し

12:15 稜線着(高度計の標高875m)休憩
12:35 沢に水が現れる(高度計の標高825m)

大量のナメコ

 倒木に大量のナメコでした。来たかいがあったというものです。皆さん、帰宅してから様々な方法で美味しく召し上がったとのこと。自分は、時間もなく、ざっと翌朝味噌汁を作って食べたのですが、可もなく不可もなくで、自分としましては「山で採れたものは、山で食べるから美味しい」。

大量のナメコで、K林さんはうれしくてナメコダンスを(踊っていません)

13:05 二俣(右から支沢)(高度計の標高710m)

13:30 懸垂下降

 特に問題なく沢を下降できましたが、一か所懸垂で下りなければならない所(625m二俣の下・S木さんデータより)がありました。リーダーより指名を受けて自分が懸垂のセットをしまして、ロープを投げる前に末端を結ぶところまでは良かったですが、そこからロープを投げる前に束ねてから投げた方が良い、前回教わったことなのですが忘れていました。今回、リーダーのお助け紐を除けば、ロープが出されたのはここのみでした。タ―プなら、ロープを設営に使うことがありますが今回はタ―プでなくテントだったので、設営に使うこともなかったです。
 懸垂をした所から、堰堤が2つ出てきました。一つ目の堰堤は、堰堤に上がって堰堤の梯子を上って左岸に下り、次の堰堤は

写真・左側赤矢印で示した辺りが

上の写真の左側赤矢印で示した辺りが、ドロドロで膝くらいまでもぐります。堰堤手前で、左岸を上がった上部に林道がありました。
13:45 林道に出る
 その後、下の大まかな位置図10の地点くらいで昨日通った林道と合流しました。合流後、行きにもした渡渉を2度ほどしました。

14:05 ※昨日通った林道に合流

14:20 林道の空き地着(高度計の標高550m、値が昨日と少しずれています)

今回の山行の大まかな位置図(付近?)
 1:林道の空き地
 2:入渓地点
 3:テン場
 4:稜線(高度計1205m)
 5:林道に出る(高度計1035m)
 6:沢に入る(高度計730m)
 7:本流に合流(高度計670m)
 8:稜線(高度計875m)
 9:林道に出る
 10:行きに来た道と合流

14:45 出発
14:50頃 温泉(郷の湯)
 300円と安いですが、シャンプー、石鹸は追加料金で、パック詰めの温泉セットのようなのが購入できます。近所の人が来るような温泉です。露天風呂はありましたけど、二人くらいしか入れそうになかったので利用せず(自分)。
15:30 出発
16:25 白川IC
 渋滞がやっぱりありました。渋滞はなんとかがまんできましたが、東北道はSAやPAが少なく、少ない個所に殺到となります。あるSAは、入る5−6km先から並んでいました。
21:15 大泉IC

今回は、距離は短いにしろ、沢登り→沢下降→(林道歩き)→沢下降→沢登り(水量ほとんどなし)→沢下降→林道歩きで、鎌房山の周囲を1周するというユニークなルートだったと思います。非常に大雑把ですが、ルートの断面図も載せておきます。

今回のルートの断面図(GPSデータでなくルートをざっくりと手で直線を引き断面図を取ったものです。あくまで参考程度に)
ですので右のデータの推定時間5:44:43というのはどこから出てきたのか不思議です


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