磐梯山(途中まで)

10年3月6−7日(前夜発)

 ようやく、冷静になってきました。初めて、外で滑ることが楽しかったかもしれない。そういう気持ちが出てきました。じゃあ、今まではというと、楽しいというよりは、「冬に自分がするなら、これしか選択肢はなかった」。だから、外で滑っていた。他の本格的に、外で滑っている人から見れば、「あの程度で」と思うかもしれませんが、とりあえず、そういう気持ちが出てきました。何回か後で、また同じようなことを書くかもしれません、でも、こういうポジティブなことは、何回でも繰り返してもいいと思います。
 帰りの車の中では、「またしてもシールが外れてしまった。小手先の対処しかしてなく、根本的な対処をしていなかった」等、ネガティブなことしか頭にありませんでしたが、それはそれとして収穫面はきちんとありました。(9日シール買いました)

L:S野さん、SL:M原さん、メンバー:自分

今回の山行の概念図(6日:赤、7日:黄)

3月5日
22:20 岩槻駅出発

3月6日
天気:曇り夕方になり小雨
1:10 磐梯高原IC
 車内から見える風景は、「最近雪が降っていません」で、雪も「色あせた雪」でした。
2:10 猫魔スキー場着(車内泊)
8:00 朝食
9:00 駐車場出発

猫魔スキー場

9:30 リフトに乗る
 11回券を買って3人で分け合う、2回リフトに乗り、5枚残るはずが、自分の時、係員の人が何も言わなかったので、素通りしてしまいました。残り6枚。
10:00 リフトを下りた場所でシールをつけて出発
 出だしから急な登りです。といいつつも、今回はクライミングサポートを一度も上げることなく登れました。前回、五色山と違いシールが効いてくれる。とてもうれしいです。そうか、シーズン初めはシールの効きが悪いことが多いのか。山スキー(テレマークですが)を初めて何年になるのかなのに、ようやく気がつきました。さらに登ると平らな所に出る、「ここが、猫魔ヶ岳山頂か」と思い、休憩したものの、実際は一つ手前でした。休憩のついでに、シールをチエックすると、この程度なのにシールの中に雪が入っている。あとから考えれば、シールの粘着力が、荒っぽい使い方のため無くなっていたのですが、この時は無知なことに「あれ?」程度で進んでしまった。

ここは猫魔ヶ岳山頂ではありませんでした

10:40 猫魔ヶ岳
 よくよく考えれば、尾根の出方が変でしたが、その他、諸々に気を取られて、読図できていない。山スキーはまだ、ついていくことに精いっぱいで、読図できる余裕ができていない。逆に、読図もできないようでは、余裕も生まれるわけがない。悪循環。提言するなら、出だしはきちんと地図を見る時間を作りましょう。尚、この日はシールを外すことなく下りでもつけたままでした。

猫魔ヶ岳山頂
といってもこのプレートのみ

 猫魔ヶ岳山頂から、狭い尾根の急斜面(自分のレベルでは)でした。M原さんは、果敢に滑って行くな。怖いもの知らずだ、吉と出るか凶と出るか、どっちに転ぶだろう。自分と言えば、何もカニ歩きで下りることないのに、これはこれで臆病になりすぎだろう。その後はこれほど急な斜面はありませんでした。少し進んだところで、先ほどよりは急でないですが、この日下りで2番目に急な斜面でした。シールをつけて滑るということに、あまり経験がありません。もちろん外した方が速いですが、シールをつけていても、結構滑るものです。この後は中ノ湯の手前までずっと穏やかなルートでした。

進むのには差し支えないですが、視界は悪かったです。(11:20)
猫魔八方台にて休憩

11:35 猫魔八方台
 猫魔八方台は、すぐ近くがゲレンデでした。磐梯山ゴールドラインに合流する手前で、前が急な沢地形になっていましたが、左に進むことで回避。磐梯山ゴールドラインは冬期通行止めで、車は入れません。

八方台登山口手前(最初はそうでもなかったが、よくよく見るといい写真だと思う。自画自賛)

12:00 八方台登山口
 猫魔ヶ岳近くで2、3人のスノーシューの人、ここ八方台登山口では5名?パーティーに、2組ほど会いました。それ以外は静かな山でした。

八方台登山口(1)
八方台登山口(2)

 自分のシールに不安はあったものの、行動中にはなんら問題はなく、順調に高度を稼ぐことができました。

登るS野さんと、M原さん

12:50 中ノ湯跡着
 登っている最中に、硫黄のにおいがして、中ノ湯に近づいたことがわかりました。だいぶ視界が悪いので、探しずらかったですが、無事中ノ湯発見。発見すると、好奇心で「どんななんだろう」と行ってみたくなり、、近づいて湯に触れると、冷たくはなかったですが、いちばん暖かい(ボコボコいっていた)ところでもちょっとぬるく入るにはとても適しません。自分はこれくらいにしてその場を立ち去りたかったのですが、M原さんが昔営業していた小屋をチエックして「使えるんじゃないの(言い方は別だったと思います)」ということで、今は使われていない廃屋となっている小屋の中に入りました。(有毒ガスが発生することもあり、あくまでも自己責任で)

中ノ湯跡
 左が昔営業していた小屋
中ノ湯跡
 近くまで行ってみます
中ノ湯跡
 左手前がボコボコいってました、あとは冷たいとは言わないまでもとても入れません

 中に入ると、思っていたより快適で、避難小屋として十分だと思います。営業小屋でないことを示すためにでしょうか、窓は完全に閉まらなくなっています。屋根があって、きちんと閉まらないけど四方八方が囲まれていて荷物も乾かせる、下は雪面に比べたらとても暖かい。「鄙びた」感じ。鉄の部分は硫黄の影響を受けてか、だいぶダメになっていますが、木の部分はしっかりしてそうです。今度来る時は、跡かたもなくなっているのだろうか

この日のトラックログ(リフトから下りた所から)
この日の速度・時刻グラフ(縦軸:速度、横軸:時刻)(リフトから下りた所から)


3月7日
天気:小雪のち曇り
6:00 起床
 前日の夕方に、「シールを温めておいた方が粘着力が落ちないかな」と思い、シールを板から外しました。で、このやり方はスキー板も暖かい乾燥室に入れておくなどできれば問題ないのですが、板を外に出しておいたため、板が冷たくなっており、氷なども付着しており、シールを貼ったところでだいぶ粘着力が悪いです。時と場合によりますが、シールは板に着けたままにした方がいい、次回への教訓です。その他、M原さんより、「シールとシールをきちんとくっつけた方が粘着力は増すとのこと」(そういえばそうだろう)(日帰りで一方的な登りの山しか行っていないとシールの扱いなど気にしなくていいですが、泊りでアップダウンの多い山だとシールの扱いによって歴然とした差が出てしまう)。ガムテープで補強しようかと思いましたが、ストックに巻いていたガムテも粘着力がなくなっていて、暖かい時ならともかく寒い時にはストックに巻いたガムテープは役に立ちません。置ける荷物は置いて、出発です。
8:30 出発
 シールと板との間に隙間ができているような状態でしたが、それでも問題なく進めました。しばらく進んだところで、山頂の方はアイスバーンになっていて進むことに困難が予想され、天気もそれほど良くないので途中で引き返すこと決定です。
9:00 標高1435m地点にて引き返す
 進むことに問題はなかったものの、シールとスキー板の間に雪がだいぶ入っていて、この先は使えそうもないので、自分のみ、シールを外しました。
9:30 中ノ湯着
 置いていた荷物をまとめて、中ノ湯小屋跡ありがとうございました。

昨日より視界が良くなって、中ノ湯跡を出発

9:45 中ノ湯発
 中ノ湯からは登りがありましたが、テレマークは少しくらいの登りならシールをつけなくても良いので、M原さんより少し遅れる程度で無事ついて行けました。
10:15 八方台登山口

新雪が降ったので、雪面は昨日よりきれいです。
八方台登山口

10:40 猫魔八方台
 ゲレンデで4時間券を使って滑る予定でしたが、時間的に余裕がないということで、残りの回数券を使ってのみゲレンデで滑り、あとは温泉にでも入ってということに決定。
11:10 標高1312m手前より下降開始

標高1312m手前はゲレンデの近くです
滑ってくるのを取るのは難しい

 雪質にもよりますが、ようやく「ゲレンデ外で滑ること」が楽しく思えてきました、という感じです。まだまだテレマークターンが決まらない時もありますが、この時は決まる方が多かったと思います。上を見たらきりがないし、下を見たらきりがないのですけど、単調な「斜滑降+キックターン」では、滑ること自体は楽しめないと。
12:00 ゲレンデ下

この日のトラックログ(赤:シールをつけて、黄:シールを外して)(12時まで)
この日の速度のグラフ(縦軸:速度、横軸:時刻)(区間1:シールをつけて、区間2:シールを外して)(12時まで)

 回数券の余った分で再度ゲレンデで滑る
 リフトの監視員が回数券をきちんとチエックしていない。それで、たまたま声をかけたら「サービス」と言われ2枚とられた。「呆気にとられているうちに」リフトが回ってきてしまい、あきらめました。前日、1枚素通りしているので、「サービス」といえばそうなのですが
13:00 昼食
 二人(リーダー、M原さん)が来てから、注文しに行けばいいのですが、微妙にねじれが生じて、修正できないまま、ちょっと大人げないことをしてしまいました。
13:30 駐車場着
13:50 駐車場発
14:00 猫魔ホテル(温泉)着
 鈴蘭では行かないような、温泉。鄙びてなく、きちんと新しく高価な感じ。
15:15 猫魔ホテル(温泉)発

磐梯山
 温泉から出たところで、山頂が見えました。麓から山を見るのも、またいいものです

19:10 東川口駅着・解散

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