五色山(途中撤退)

2010年1月17日(前夜発)

L:A部さん、メンバー:自分

 ここまで登れないとは思わなかった。滑るときについて言えば雪質は、良かった。登るときについて言うと、シールが効いてくれず普段なら楽に登れるようなところも登れず、トラバースすることになり、時間がかかった。雪は問題なくあったが、この時期はまだ早いのだろうか。今回は、敗退という表現が似合うと思います。シーズン初めで久しぶりだから、まだ仕方ないかもしれないけど…。逆に言うと、シーズン初めなのだから、もっと「方向的にあっている」ではなく、戻ってきちんとしたルートを行くべきだった。そうすれば、ここまで結果は悪くなかっただろう。
 でも、今までは「シールが効かない」時の対処法など考えたこともなかった、(春スキーでシールに雪がついて登りづらいは考えたことがあったが)今回の体験を生かすも殺すも今後の自分次第。

16日
19:30 浦和IC出発
20:30 宇都宮IC通過
22:00 日光湯元駐車場

今回登ったところの大まかな位置

17日
天気:曇り時々晴れ
6:30 起床
 寒い、冬だから当たり前といえば当たり前なのであるが、前回八ヶ岳ほどではないが、何℃くらいだったのだろう。客観的な値がないと説得力がないですね。
8:15 出発
 リーダーからリフトは使わず、シールで登るということを聞く。「では、スキー場をシールで登るのも恥ずかしい」からゲレンデから外れたところ(中ツ尾根の方へ)登ればいいのだろう、と思う。でも、リーダーはゲレンデを登るつもりだったようで、ズレが生じる。ガイドブックに出ていたのは、ゲレンデから行くコースでゲレンデから行けば(リフトを使わないにせよ)もう少し楽に登れたと思う。
8:30−45 シールを付ける
 「左へ行けばいいか」ということで、林道が終点した地点から、シールをつけて五色沢に沿って左に進みます。最初は傾斜もきつくなく、なんの問題もなく進めました。少し進んだところから、地図の通り傾斜がきつくなる。クライミングサポートを上げて登るが、シールが普段のように効いてくれない。足を前に出したところで止まらず、ずるずると落ちる。トラバースしてジグザグに登ることで対処するが、笹の上にそれほど雪が積もっていないところもあり、苦労を要する。そんなこんなをするうちに、まず自分の右足シールが外れる。今回もか、(接着力はあるのですが)掛けるところが3段目でなくて4段目の方がいいのだろう、修正。周囲を見回して「あそこまで行けば傾斜が緩やかになり、突破できる」と思い、行ってみると、案外緩やかになっておらず状況は厳しかったりする。普段なら上がれるところが、シールが効かないので上がれない。そうこうしているうちに、今度はリーダーのストックの輪が外れ、下に落としてしまう。下に取りに行くリーダー。あと少しで尾根に上がれるのですが…。時刻はもうすぐ12時、リーダーは沢沿いに進むことを提案。でも、地図を見ると沢沿いに行ったってそれほど楽になるとは思えない。4−5mで尾根に達するから、自分は尾根に上がりたい。「これを登ったところで緩やかになるけど、すぐまた傾斜がきつくなるから」
11:50 下山開始

シールさえ効いてくれれば、それほど難しい斜面ではないと(少し降りたところから振り返って)

 シールを付けたまま滑ります。少し下ったところで再びシールがはがれていた。シールを少しでも効かせようと欲張って幅広に取りすぎて、引っかかる原因になっているかもしれません。(家に帰って)外れるときはテールの方から外れるので、テールの方のシール幅を今より5mm程カットしました。後はキックターンの時、うまくいかず板と板をこすれながらキックターンをしてしまうことがある、そういうのを失くすこと。その他、シールで登るとき、エッジで登らないことでしょう。リーダーより、「再度シールをくっつけるよりも、もう降りられるところまで来たから、シールを外しておりよう」とのこと、なるほど。昨年は知識もなかった谷足キックターンが問題もなくでき、登るのに時間がかかった割には、順調に下りれる。

下にいるのが(シールを外している)リーダー

 傾斜のきついところは、斜滑降+谷足キックターンで処理しましたが、ある程度下りてくると傾斜も緩くなり、テレマークターンができそうな斜面になりました。意を決して、テレマークターンをしたら、無事できました。1回だけでなく、その次も、その後もできました。ゲレンデで教わった、ターンをするとき山側になっている方の手(肩)を前に出すことで、ずいぶん楽にターンができます。登る方は課題しか見つかりませんでしたが、下る方は「これなら今年は昨年のようにはいかない」です。苦労した割には、下る時間はあっと言う間に過ぎて行きました。

滑るリーダー(1)
滑るリーダー(2)

 スキー場に出るためには、小川を渡らねばなりません。まず、リーダーが挑戦、通過したもののちょっと濡れてしまったようです。冷たいとかそういうのでなく、スキーの板が濡れて雪の上に載ったものですから板が少し凍って前に進みづらくなったようです。続いて自分も渡渉に挑戦。小川までできる限り近づいて、気合とともにえいっと、したらリーダーと同じく通過できたものの板がちょっと濡れてそこに霜のように薄く雪がこびりついてしまいました。渡渉をし終えたところで、ようやく安心して休める所に来たので、しばし休憩です。

渡渉

13:05 ゲレンデに出る
 この程度の日帰り装備なら、ゲレンデでは問題なくテレマークターンができました。ゲレンデを出た後も車道に雪があったので、スキーを担ぐことなくずいぶん駐車場まで近づけました。
13:20 日光湯元駐車場

今回の山行のトラックログ(赤:登り、黄:下り)
今回の山行のスピードの図(縦軸:速度、横軸:時刻、区間1:登り、区間2:下り)

13:50 駐車場出発
 温泉寺という温泉に入る予定でしたが、この時期は営業していないようです。
16:35 浦和IC

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