つづら岩(秋の部)

10月31日
L:自分、SL:S林さん
天気:晴れ時々曇り

 シングルでは何度かトップ(リード)をしたことはありました。でも、ダブルロープではしたことがなかった。そして、小草平ノ沢で、初めて沢トップということをし、もっとトップで登れるようになりたいと思った。特に、トップで行ったもののその後、どうビレイするかが問題でした。岩場ではそれを何度も繰り返し練習できます。今回、行ってくれたS林さんに、感謝。

 初めて人を泊めました。SLの家が千葉なので、朝早いと間に合わないということで初めて人(男性)を自分の家に泊めました。23時最寄りの駅集合でして、こちらも初めてなんで慣れていないことを伝えておいたので、少し飲んで0時就寝。朝は家を6時手前に出て、特に問題もなく無事人を泊めることができました。

6:30 立川駅発→6:59 武蔵五日市駅着
           7:10 武蔵五日市駅発(バス)→7:33 本宿役場着
 インターネットで「武蔵五日市→払沢の滝入口」を検索した時は、数馬行きのバスが出ていたのですが、数馬行きだと「払沢の滝入口」まで行かず2つ手前の本宿役場で下りることになります。「次は本宿役場」とアナウンスが流れる時に、その時だけ特別に「このバスは払沢の滝入口には行きません」とのアナウンスが、間違える人も多い(というかバス会社の人もわかっていて、もう慣れている?)のだろう。歩いて7分だから、たいして問題にはならないですが…
7:40 払沢の滝入口(バス停)

正面に見えるのが大岳山で
 あれがおそらくつづら岩

 自分にとって、ふるさとの山とは、まぎれもなく「大岳」。30年くらい住んだ実家からは西の方に大岳がカッコよく見えた。普段なら車で通過してしまう所を、今回はバスなので歩く、すると大岳が大きく見える。たまにならバスも悪くないです。
7:53 千足(バス停)
8:20 いつもの停車場(林道終点)
8:40 綾滝
 今回はロープを2本持っての登行、SLにそういう所では手間をとらせたくない為ですが、ロープ2本を持って歩くのはやっぱり重いです(後日談:このロープは2本とも、耐用年数が過ぎていました。そのうち1本は自分で購入した初めてのロープ、買った時は耐用年数についての意識がまだなく、特に何もメモがなかった)。もう初心者でないのだから、こういうことにも気を使わないと。
9:25 つづら岩着
9:45 岩登り開始(左ルート W)(スズランでいうニルート)
 SLに登っていただいて、自分はセカンドで登る(ヌンチャク回収せず)→懸垂下降→同じルートをトップで登る(支点にヌンチャクのついた状態で)・ダブルロープ
 SLからトップで登るときのことを考えながらセカンドで登るように言われましたが、久しぶりの外岩、登ることで精いっぱいでとてもトップのことを考えながら登る余裕はありませんでした。トップは確かに経験したいが、それをシーズン初めからすることもなかった? 何はともあれ、今さら仕方ない。とりあえず、二ルートはルートを微分してボルダリング的な観点からすると自分にとって難しい所はないのだから。集中力をいかに切らさないか、高度感におびえないか、ロープ操作をきちんとできているか、大丈夫。
 上まで行かずに途中の支点で切り、そこから懸垂で下ります。ロープを連結して(この長さなら必ずしも長さ的に連結しなくてもよいがそうしないとロープを背負うことになるので)、どっちを引っ張れば支点に引っかからないか確認。緊張で動作の一つ一つが遅い自分。空中懸垂になるところはありましたが、無事下降。緊張で喉がカラカラ。
 水を飲み、気を落ち着けて、さあ、出発。ヌンチャクのかけてある所をロープをかけながら登ります。ようやく核心を越えたと思った所で、SLより、ロープが交差しているとのこと。ダブルロープのトップで登るというのはそういうことなのか。クライムダウンして、ロープを掛け替える。「ロープが交差していないか確認しながら(下を見ながら)」登るように言われる。無事支点にたどり着きセルフビレイをして、「ビレイ解除」の合図。ロープを引き上げ、支点にATCを設置して、登ってくるSLをビレイ。
 SL支点に無事到着、今度は下りずに上まで上がります。上へあがるSLをビレイの最中、なんとスズメバチが、しかもなかなか去ってくれず、足もとから頭の先まで確認するかのようにゆっくり飛び回る。逃げたいけど、ここは足元の広さしかない空間、しかも上に登っているSLをビレイの途中でした。自分が登るわけにもいかず、ただただじっとしていたら、そのうち去ってくれました。しばらくして、上のSLからもスズメバチが邪魔でということを聞く。自分だけではなかったのです。本当に去ってくれたのだろうか、またやって来たらと思うと怖くて仕方がなくなり、SLにヌンチャクを回収して登って良いか聞く。SLからは、スズメバチもいなくなったので、回収せずに登ってこいとのこと。確かにその後は現れなくなったので、意を決して回収せずに登りました。
 さてさて、無事上についたものの、緊張で相変わらず一つ一つの動作が遅い自分。今度は、ややこしくないようSLはもう1本のロープを担いで下りてくれた。さて、懸垂下降をという時、足場が崩れる、手でガバの岩をつかむ、「ラク!」。きちんと下を見ずに足を置いていたのですが(不用意でした)、その岩が崩れてしまいました。幸いにも自分に問題なし、下にいたSLにも落石の問題なし。もう一度先ほどの支点まで戻り、再度トップでヌンチャクにロープを掛けながら登ります。問題なく、上に着くも、一番上の支点の手前がだいぶ鋭くなっていて、どの場所でビレイをするか決定するのに時間がかかってしまう。最小限になりそうな場所を見つけて、「ビレイ解除」の声を上げるも下から「解除」の返事無し。しばらく待っていたけど返事ないので、確認すると「とっくのとうに解除したとのこと」。シーズン初めは「合図」を確認することも必要かもしれません。下降路は登山道を下りました。

岩トレをしている間は、写真をとる余裕などありませんでした。今回はそういう趣旨ではないので、でも最後つづらを出発する前にたいした写真でないですが、撮りました。

13:15 昼食
 お湯:外岩はだいぶ緊張するので、なんでもいいから、お湯(さすがに白湯よりは日本茶)があると、非常に落ち付きます。今回はミニサイズのカップラーメンを持っていきました。こんなのでも、あるだけで、落ち付きます。
14:00 岩登り再開(右クラック W)
 SLに登っていただいて、その後セカンドで登る(今度はヌンチャクを回収しながら)→途中の支点から懸垂下降→今度は支点に自分がヌンチャクをかけて、トップで登る→(下から)登ってくるSLをビレイ→(上に)こんどはそのまま上に行くSLを(ボディビレイにして)ビレイ→ヌンチャクを回収しながら登る→一番上まで来たら下山路は登山道を
 登るSLをビレイするが、以前K林さんに教わったダブルロープ時のビレイでの1本だけ送り出す方法がわからない。SLは、だいぶ登りずらかったと思う。今度確認します。クラックです、取り立ててジャミングをしないと通過できないようなところはありませんが、(といいつつも自分のジャミング技術は入門者の域を出ていません)、ヌンチャクを支点にかける時など、ハンドジャムをクラックにしていると、クリップしやすいです。途中支点は、フリークライミングの教科書からすると悪い例になるような、支点ばっかりです。無事支点に着き、セルフビレイをとると、下にいるSLから「下を見てごらん」とのこと。「なんだろう」と思うが、先ほどと同じくロープが絡まっていて、かける順序が間違っていたとのこと。それはSLが登りながら、直すって。
 つづらだとガバ持ちで通用してしまう。手足の短い人だとそうはいかないかもしれないが、(自分で言うのもなんですが)手足の長い自分は、おおかた手を伸ばすとガバに届いてしまう。つまり、つづらだと自分は素人登りしかしていない。
15:45 つづら岩出発
16:25 いつもの停車場
16:40 千足(バス停)着
17:00 千足発→17:30 武蔵五日市駅着
           17:44 武蔵五日市駅発→18:01 拝島駅着
                            18:13 拝島駅発→18:24 立川駅着
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