前川 大滝沢

2009年10月24日(前夜発)

L:K林さん、SL:F川さん、メンバー:S野さん、自分

今年最後の沢:だいぶ寒くなってきたので、沢登りをするのはこれが、今年で最後です。予報通り晴れなかったのは残念ですが、仕方ないです。

10月23日
21:20 荻窪駅発
 20分遅れたのは自分です。仕事が忙しかったということも確かにありますが、パッキングは当日でなく前日までに終わらしておく、です。前日は前日で、当日早めに帰れるように、普段より残業した、というのは確かにありましたが…
21:35 大泉IC

今回の山行の概念図(登り:沢登り、黄:登山道)


10月24日
天気:予報は晴れだったのに、曇り
0:40 福島飯坂IC
1:35 峠駅にて仮眠
 最初は別の駅で仮眠する予定でしたが、その駅に着いてみると工事をしているようで、とても仮眠ではなく、峠駅へ
6:00 起床
6:25 出発
6:37 滑川温泉近くの停車場着・朝食

朝食

 ここ大滝沢の水は鉄分が入ってとかで、水がまずいらしく、普段通り沢の水を飲めばいいと考えていたのでF川さんから水を500mlほどいただいて出発です。
7:55 出発
 橋の右側から簡単に下りれてさあ、出発です。予報のように晴れておらず、気分は重くなりましたが、水に入るとそれほど冷たくなく、膝まで浸かるくらいなら何ともないと思います。といいつつも、膝まで浸かると、少しひるみましたが…(正確には、膝まで浸かるのが一瞬なら問題ない)。(注)他の方はもう少し、水に入りたがらなかったようです。

8:05 最初の滝
上の写真より近づいて
 最初の滝(ロープを使ったのは上の段と記憶)

 最初の滝の上の段でしょうか、左側をロープを使って登ることになりました。F川さんが登るのをすぐ近くに打たれてある支点でビレイしようとしたところ、するっとタイブロックがカラビナに変な形で入って抜けなくなって、カラビナが使えなくなってしまいました(そもそも空きカラビナが足りなかったかもしれない。タイブロックを外さなければ使えるカラビナがないということですから)。カラビナは使えず、ああでもないこうでもない、としているとリーダーが代わりにビレイをしてくれました。タイブロックは使えず、クレムハイストで登るという手もあったのですが、自分はごぼうで登ることで通過しました。自分の不注意ですね、後になって考えればあのような入れ方をしたらタイブロックが抜けなくなるのは当たり前だというのに…。
 さてさて、登る前リーダーより1−2m、小高い所にいた自分は、左にトラバースしてすぐに右に戻り(F川さんが登った所と同じ)滝の落ち口にいくラインが見えました。それをリーダーに伝えようとしたのですが、うまく話せず、リーダーからは「いやそれ(大きく巻く)をしたら、次に険しい場所が現れるかもしれない」とまるで話かみ合わず、後になれば「滝の落ち口」に行くというのをきちんと言えば良かった。タイブロックの件もあり、動揺していたのですね(自分は)。

左側をロープを使って登る
8:40
 滝を上がった所の風景
 何か、面白い風景だったので
8:45
 タイブロックのことはとりあえず、おいておいて
 さあ、出発
出発、2分後
 この小滝だけでなく、深い淵を持った滝が多かったです。
特に意識したわけではないですが、上の写真から、2分後
 紅葉と小滝

 少し進んだところで、この日のメインである、大滝が現れてきました。百メートルあると話に伺っただけのことはあり、滝を見るのは見慣れているのに、これだけの滝を見ることはあまりなく、休憩も兼ねて滝の手前で一休みです。
9:00 大滝・下部

大滝が、姿を現す
人が前に立つとその大きさがわかりやすいです
大滝です

 直登などは、とてもできず、左を巻きます。多くの人が左を巻いているようで、かなりはっきりした踏み跡があります。

巻いている所
だいぶ、登ってきた所から再び、大滝を撮る

 高さ的に大滝の上に出るくらいになるところまで来たところで、トラバースが2度ほどありました。通過するのはそれほど難しくないのですが、「つい、うっかり」をしてしまうとかなりの距離を落ちてしまうことになる、ということで安全にロープを出します。自分がロープのセットなどをしたのですが、
(1)ボディビレイをしてもかまわないが、棒立ちにならない(室内壁など安全な場所でなら棒立ちでもあり得るが)。落ちた時引っ張られるので、足をつっぱねるなど引っ張られても大丈夫なようにしておく。
(2)確保器を自部の体につけるボディビレイよりも、支点に確保器をつけてするビレイの方が、落ちた時など引っ張られることがないし、人の目の高さぐらいに支点をとっておくと操作がしやすい(注)人の目の高さぐらいに支点をとるのは、下から登ってくる人をビレイするとき、上に登る人をビレイするときはまた別。
(3)前回ビレイをした、小草平と同じことをしてしまったが、ロープをアップしてからロープを確保器にセットすること、確保器にセットしてからロープを引くと時間がかかって仕方がないです。
10:20 大滝の上に出る

10:30
 この滝は右へ行ったと思います

10:40 1055m二俣(下のトラックログで@)

この支沢の水は、普通の味でした(悪くないということ)

11:05 1070m二俣(下のトラックログでA)

11:07
 これは、右を巻きぎみに登ったと記憶。
11:18
 これも右を巻きました
上の滝(11:18)を巻いて、あがったところ
11:30
 この滝は左を登ったと記憶
 案外すんなりと登れたと記憶
11:30の滝を上がったら、また滝
下段は問題なく、通過したと思います。上段は左を巻いたと思います。
11:40
上段の滝を巻き、沢に下降する所
沢に下降したところで、また滝
この滝は右を巻いたと思います。
11:50
 少し行ったところでまた滝
 この滝は右を登りました。
11:50の滝を登っている所
 初心者がいる場合は、ロープを出したほうが良いかもしれません。
11:50の滝を上がった所で
 ちょっとした滝が連続します

 昨年の最初はついて行くだけで精いっぱいだったが、今年は多くの場面で先頭を歩けるようになってきました。そして、他の方が通過にてまどうようなところでも、自分はちょっとやって通過できるようなことも出てきました。この個所でも、先頭で通過でき、他の人にお助けひもを出すまでしました。で、この上の写真で「ちょっとした滝の連続」の一番奥の滝まで来て、大きな岩でちょっとした岩場が連続し、自分一人が最後の滝を偵察することになって、2−3m下から「どう、行けそう?」と他の方が聞いてくる。行くとしたら左側でしたが、一番核心の所が難しそうだったので、自分は「行けそうにないです(ちょっと巻けば解決するだろう)」と答えてしまった(後になれば他の方も来てほしかったな)。この後手近に巻く所がなく、来た道をだいぶ戻ってけっこうな高巻きを強いられることになってしまった。核心の手前までせめて行けば良かったかもしれない。近くまで行ってみれば案外、というのはある、行ってたらどうなったのだろう、あんなに巻くことが分かっていたら。こういうのも経験かもしれない。

来た道を戻る
下りの方が難しいので荷物を置いて空身で通過し、荷物を渡してもらいます。
上の写真と同じ場所
足場が遠いのです

ほぼ、「11:50の滝を上がった所で」の位置まで戻り、右の小さな支沢を登り巻くことにする。急斜面のきつい藪こぎでした。藪こぎということは、落ちても捕まる場所がありますし、事故になる危険性は低いのですが…、通過に苦労しました。

12:50 高巻きを終えて、沢を振り返る
滝の連続は終わった
13:00
 使われなくなった吊橋

 事前に見たネットにも載っていましたが、もう使われなくなった吊橋が現れました。見る分には面白いです。人工物が現れ、「終了点も近いのかな」そんな感じです。

13:05 大岩ゴロゴロ
13:20 大岩ゴロゴロ2

13:30 1330m二俣(下のトラックログでB)
 この二俣の左の沢に進めば登山道と合流して今回の沢登り終了なのですが、時間に余裕もあるしもう少し上まで行ってみよう、ということに。
14:05 1350m二俣(下のトラックログでC)
 1330m二俣から、1350二俣があまりにも簡単に行けたので、「もうゴールだ」と思いきや、案外1350mからは長く感じられました。これといった滝はないのですが、案外通過に手間取る箇所が多かったと記憶してます。右に、登山道の崩壊を防ぐための人工物が見えて、なんだあれは、などと思っているうちに登山道に合流です。水流のあるうちに登山道と合流するというのも、なんというか、不思議な感じです。
14:30 登山道(ここで沢装備を外しました)
14:50 出発
 登山道の周囲に、使われなくなった車が現れたり、トロッコ(荷物運搬用の小さな電車)の軌道があったりしました。トロッコは、軌道しか見たことはなく、ふーんといった感じです。踏み跡はしっかりしていて迷うことはないと思うのですが、「ハイキング」という登山道ではなく、崩壊していてる所多々あり、登山道ですが小学生は行かない方がいいですね。

15:35
 登山道から登ってきた沢を

 昨年行った西ゼンほどではないですが、通ってきた沢が登山道から何度か見えます。「あそこを通ってきたのか」感慨深いものがあります。正確に言うと、西ゼンは通ってきた沢の写真をとって納得のいくものでしたが、こっちは木が邪魔して見えると言えば見えるのですが、写真を撮ると納得のいかないという感じでしょうか(一番ましなので上の写真かな)。

下りて行くうちに、所々、紅葉のきれいな所がありました(晴れていれば、もっときれいでしょうが)

16:00 大滝沢展望台(というほどでもない)
 展望台から大滝を望みましたが、展望台と言う割にはしょぼいです。大滝へ向かう道(行き止まり)も展望台から出ていますが、登りで大滝には出会っているしそこまで時間はないので、そのまま下山します。なお、登りの最中、この大滝へ向かう道から来た中年夫婦に会いました。それ以外では沢登りの人には一人も会わず、登山道でも一人の人にも会いません(そのハズ)でした。

展望台から大滝を望みましたが、展望台と言う割にはしょぼいです。
とりあえず、紅葉には出会えました。

16:30 滑川温泉近くの停車場着・発

今回の山行のトラックログ

17:20 福島飯坂IC
 土曜日だから渋滞はないだろうと思っていましたが、日曜ほどではないにしろ、30キロ台で運転はありました。この日も帰りは少し運転しました。
21:25 大泉IC
22:00頃(記録モレ)荻窪駅着・解散

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