狩小屋沢(途中の二俣まで)

2009年8月1−2日
L:A部さん、メンバー:F川さん、S野さん、M原さん、自分

今回の山行の概念図(黄:林道(手書き)、赤:沢登りをした区間)

8月1日
天気:曇りのちときどき雨
8:00 荻窪駅集合
8:35 荻窪駅出発
 出発2日くらい前は、「土曜が悪く、日曜が良い」という天気予報でした、ところが前日になって、「土曜が少し悪くて、日曜が悪い」という天気予報に、最悪の場合、テント内の飲み会も覚悟ということで、出発。天気予報を聞くも、良い情報は入って来ず。とりあえず、行くだけ行ってみよう。登攀モードはどんどん下降、飲み会モードはどんどん上昇。
12:20 楢俣・ゲート着

さあ、出発

12:50 楢俣・ゲート発
 今回参加してみた理由の一つが、「前回ウォータークライミングで活躍したストックが、普通の沢登りでも使えるか試したい」でした。とりあえず、疑問:ストックを使用しない時首から下に斜めにザックと体の間に入れるといいと聞いた、でもそれは荷物が少なかったウォータークライミングでの話で、実際の山行では、ザックと体の間に入れたら痛くて仕方がないのでは? 1泊2日装備を背負ってストックを体とザックの間に入れてみたところ、確かに多少違和感はありますが、思ったよりも痛くはありません。自分のザックの構造がたまたま痛くないタイプのものかもしれませんが、少なくとも自分のタイプでは1泊2日装備と体の間にストックを入れても1時間程度では問題ありませんでした。

楢俣湖を左にして、進む。

15:20 狩小屋沢入渓点

タープの設営
16:30 釣り竿を出すも、この後すぐ雨が降ってきて

 今回の山行のお楽しみの一つが「釣り」でした。実際に現場を行ってみた感想としましては、「昨年釣れた魚野川に比べて川の規模自体が小さく、大物はいそうにない」です。さらに、釣りに行く前、薪を集めるために上流、下流ともに荒らしてしまったから、魚も警戒したのではないでしょうか。20−30分ほど挑戦して、雨が降ってきたため釣り終了。

18時過ぎで、橋の下で、実際には、こんなに明るくないのですけど、「写真は真実を示していない」という良い例だと思います。

 気を取り直して、焚き火、焚き火です。上の写真にタープを橋の上に張ったものがありますが、橋の下で焚き火をしました。そうすると、こんな雨の中でも焚き火が付いてくれます。もちろん、F川さんの火つけ技術が高いためもありますが、橋の下は結構快適です。風があったらこうはいかなかったかもしれませんが…
 夜は、多くの蚊が襲ってきて、防虫ネット、虫除けなしで寝てしまった新会員のMさんは…。人のことはさておき、自分は防虫ネットをかぶり虫除けをかけたにもかかわらず、手首のわずかな部分にやってきて、かゆくて眠れなかったです(インナーシュラフとシュラフカバーを持っていきましたが、熱かったので上半身はシュラフカバーの中から出していました)。


8月2日
天気:曇りのち雨
5:00 起床
 出発前に天気予報を確認、午前中は曇りですが午後から雨になるとのこと。「ゴルジュ手前の二俣までは行って引き返そう、もしくは10時なったら来た道を引き返そう」とのことです。かなり適当なところの多いリーダーですが、こういうところの判断は、納得するところがあります。置いて行けるものは置いていきます、空身(といっても基本装備は持つ)で出発。
7:25 出発(標高1090m)
 今回、ほとんどの場所をトップで行かせていただきました。この程度(途中までしか行ってないですけど)の沢なら基本的には、トップをできると思います。滝の登攀で登れるか登れないかの見極めが、もう少し足りないところはありました。そして、トップになった時こそ、地図読みなのですが、微小な地形を進むことに気をとられ、大局を捉える事(地図読み)が足りなかったかもしれません。
7:32 左に支沢(沢が右に曲がるところ)

7:45 左岸に露岩帯の見える2m滝
7:50 3mナメ滝
7:55 左に支沢
 6m滝
8:05 10m3段滝
せっかくロープを持ってきたのだし、使おう。

8:25 左に支沢
8:30 右に支沢(標高1260m付近)
 F川さんより、「二俣になる場所は、沢と沢で尾根を挟むような状態になっている、そのため遠くからでも二俣の場所はある程度予想がつく」ことを教わる。
8:45 左に支沢

この目印となる大岩は、なぜ遡行図に出ていないのだろう。最近流されてきたのだろうか。(8:46)

8:55 (ゴルジュ手前の)二俣到着(標高1350m)、ここで引き返す
 天気は、雨が降ったり止んだり、これから上はゴルジュ帯、雨が集まってくるところで逃げ場はないので、来た道を引き返します。来た道を引き返すといっても、「ここ通ったっけ?」という場所はだいぶあるものです。見る向きが変わると、違う見え方を見せてくれます。

今回の沢登りのトラックログ(登り:赤、下り:黄)
引き返した二俣にて、集合写真

 ちょっと不自然ですが、リーダーをもう一枚の写真(下)から合成しました。

9:05 二俣出発

9:15 先ほどは登った場所を今度は下る
沢を下降するのは登るよりも難しい
先ほどザイルを出した所は、今度は懸垂下降で下りる(動画編)
先ほどザイルを出した所は、今度は懸垂下降で下りる(写真編)

 登りで、ザイルを出した場所を今度は懸垂で下りました。小さい滝だったこともあり、トップで下りました。懸垂下降をトップで、案外自分にとって初めてかもしれません。もちろん、問題なく下りました。

巻く決断をするのが、F川さんは早かった。こういう決断が、自分には、まだありませんでした。

9:55 左に支沢

10:05 左に支沢
 登りの時にもあった、6m滝

10:45 狩小屋沢入渓地点到着
 ストックを持っていったものの、トップを行くことに夢中になっていたこともありますが、1回もストックを沢の中では使わなかったです。今回のような水量の多くない沢では、特に必要ないと思います。渡渉の時にはあった方が便利というのは捨てきれません。あと、気持ち的には、やっぱりストックを使わずに歩きたい、どうしようもなくなったら使うが、選択肢の一つとして頭に入れておくことは悪くないですが、自分の手と足で、まず、登りたい。
11:25 狩小屋沢入渓地点出発
13:55 楢俣・ゲート着
14:10 楢俣・ゲート発
14:40 水上の温泉
15:15 水上の温泉出発
18:45 練馬鷹の台駅着

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