神楽・山スキー

2008年2月7−8日(前夜発)

リーダーK林さん、メンバー:F川さん、A部さん、自分(他の方は山スキー)

 久しぶりの山スキー、テントです。旅館などに泊まると朝食などの観点からどうしても朝が遅くなる、そういうのがたまらなく嫌だった。ガイドツアーの(日帰りでない)テレマーク山行だとどうしても旅館に泊まることになる。その解決として考えられるのはテントだった。テントなら、山の一番楽しい時間「朝」をいつまでも寝てることなく迎えられる。「狭い、寒い、重い」などいろいろありますが、これからもテント山行に行きたい。(旅館は絶対だめではありませんが、少なくとも毎回旅館はもう嫌です。いずれにしろ、自分の技術的にも毎回テントというのは無理かもしれない)。
2月6日
22:00 石神井公園駅発
0:00 月夜野親水公園着・脇にテントを張り仮眠
 最初の予定は無人駅で仮眠の予定でしたが、以前使えていた無人駅が改修されていました。さらに、翌日の行程につきましても、黒岩ノ平に泊まる予定でしたが、8日の天気が悪そうなので、和田小屋から少し進んだ場所に変更になりました。

2月7日
天気:晴れ
5:20 起床
 この夜は寒かったです、学生時代買ったシュラフを使っていますが、捨てはしないにしろ、今回のような山行用にきちんとしたシュラフを買っておきたい。
5:40 月夜野親水公園発
6:00 猿ヶ京温泉のコンビニ着(コンビニ内に食事をとる場所あり)
6:30 猿ヶ京温泉のコンビニ発
7:10 かぐらスキー場着

かぐらスキー場駐車場より

 さあスキーの支度と、いうところで、車の上につけるスキーのルーフキャリアの鍵がありません。どこかで落としてしまったようです。スキー場の管理人に聞いたところ、JAFに問い合わせるとよいと言われ、JAFに問い合わせるとできるかどうかわからないが見積もり1万2千円(と記憶)と言われ、ここでとりあえず湯沢駅に行ってみようということに、
7:45 かぐらスキー場を出発
 湯沢駅近くの自動車屋→ガソリンスタンドを紹介→金物屋を紹介
 で、無事、金物屋さんにて鍵を開けてもらいました(3500円と記憶)。
8:30 かぐらスキー場、再度到着

気を取り直して出発の準備

9:00 駐車場を出発、9:15 ロープウェーに乗る
 ロープウェーに乗り、さらにゴンドラへ乗る前に、ちょっとした斜面を滑ります。で、その斜面を「テント装備で滑れるか?」というのは今回の課題だったのですけど、意を決して滑ったら、無事、テント装備を背負って(テント装備にしては少し軽いかもしれません)問題なく連続テレマークターンができました。5年前の武尊ではうまくいかなかった課題が無事解決できました。
10:00 ゴンドラを降りる(和田小屋)
10:15 シールをつけて出発、ゲレンデ外へ
 出発前にビーコンチエック、1年ぶりで簡単なことなのに一々戸惑う。
10:35 本日のテント場着

久しぶりの、雪山テント

なるほどそういうふうにすれば(1):テントのポールを組み立てる時、本体の布の上で組み立てれば、ポールに雪がつかず、しまう時に楽ということを教わりました。
11:30 軽い昼食を取り、テント場出発
 必要な装備(スコップ、非常食、テルモス、行動食、防寒着、etc)のみを持って出発、その他はテントの中に置いていく。

シール登行開始
中尾根を進む
最初の急な登りを通過

 少し登った所で、自分にも先頭を行く番が回ってきました。最初は調子よく行けたのですが、斜面がきつくなった所で、自分はとたんにわけがわからなくなり、ズルズルと遅れていきました。一度遅れ出すとなかなか修正がきかない、シール登行で自分がよくおかす悪いパターンです。
 それでも頑張って皆さんについていきました。F川さんから
なるほどそういうふうにすれば(2):山向きキックターンをするとき、もう一歩足を前に出してターンするとターンしやすい。
登っては立ち休み、登っては立ち休み。リーダーはあんな向こうに行ってしまった。それでもバテることなく、なんとかついていきました。
13:30 中尾根の最上部着(下の地図で@(丸付け文字の1))

こういう風景に会えると、山スキーに来たという感じ(1) こういう風景に会えると、山スキーに来たという感じ(2)

13:40 中尾根の最上部出発
 中尾根の最上部に出るまでは登っては立ち休みの連続でしたが、ちょっと休憩して、息が整ったのか、それ以降はそれほどトップと引き離されずに進むことができました。他の人はクライミングサポートを下ろすのにビンディングを外さずにできるのに、自分は外さないと下ろせない、こういうところからも他の人より遅れる原因となってしまう(上げるのは簡単にできる)。中尾根の最上部から霧ノ塔へのルートは下りがありますが、それほどたいした距離かつ急斜面でないのでシールを付けたまま下りました(下の速度の図で、シールを付けた区間にスピードの速い部分があるのはそのためです)。

亜高山帯にきた!!

 霧ノ塔手前の名無しピークへの登りはだいぶ傾斜がきつかったですけど、前年教わった「ストックを前に付かずに後ろの方に付く」「滑る時よりもストック(伸縮自在)を伸ばす」をしたら無事通過できました。
14:40 霧ノ塔手前の名無しの小ピーク着(下の地図でA(丸付け文字の2))
 ここでシールを外します。ここでF川さんの足がつってしまい、「F川さんでもこういうことがあるのか」、と書きつつもこの手前で自分も腿がつりそうで(つるまではいきませんでしたが)しかたなかったです。
15:05 霧ノ塔手前の名無しの小ピーク発
 上から見ると出だしが怖いですが、斜めに下りればなんとかなりそうです。で、ここでも「テレマークターン」といきたかったのですが、臆病風に吹かれてダメでした(アルペン滑りで処理)。その後、他の人の話を聞くと雪質は良かったとのこと。雪質が良くてもできないとは、技術面か、精神面か、その両方か??

F川さんも無事出発
斜面を滑ってくる
F川さん

 少し下りたところで、F川さん・A部さんが下りてくるのを待ちました。せっかくだから滑り降りてくるところを写真に収めよう。しばらくして二人とも下りてきましたが、とんでもない逆光です。ファインダーの先には何も見えません。「数打ちゃ当たるだ、適当に撮りまくれ」と思い、写真を撮ったら、そのうちのいくつかは自分でも納得できるような写真になっていました。とてもうれしいです。

一番右が自分です(Kさん写真) ここもアルペン滑りで対応してしまった(Kさん写真)

 その後も、何回のうち1回はテレマークターンができたりするのですが、連続はうまくいかず。斜面を滑るというよりは、今回の自分は下りるだったかもしれない。自分の問題なのですが、「滑る」という点では、次回につながるかもしれませんが、楽しめませんでした。
16:12 テント場着

11:30テント場を出発してから戻るまでのトラックログ
(シールをつけている:赤、シールを外している:黄)
11:30テント場を出発してからテント場に戻るまでのスピードの図(縦軸:スピード、横軸:時刻)
区間1(シール装着・基本的に登り)、区間2(シールを外す・基本的に下り)

 テントの中に入って、久しぶりの水作りです。雪を集めて大きなビニール袋に入れ、テントの入り口に置きます。少し水を入れたコッヘルを加熱し、そこに集めた雪を入れていき、水を作っていきます。学生の頃、そして以前いた会では、ろうとを使って水を濾していましたがスズランでは直のようです。なるほど
 水の元になる雪がすぐそばにある。水という点からすれば、山スキーのテント山行は贅沢なものだ。

冬のテントの風物詩(水作り)

テントの中でF川さんより
なるほどそうすれば、でなくなぜ今までこうしなかった:「綿の靴下は、短いルートなら仕方がないが、基本的に使わないように」とのようなことを言われる。そういえば、そうだ。どうして、今までこのスタイルで来てしまっていたのだろう。昨日(11日)、ダクロンの靴下を購入しました。
 夜は、かなり寒くなると予想していましたが、冬の山の中にしては寒くなかったです。もちろん、東京の夜からすれば寒いのですが、前日の夜のほうが寒かったかもしれません。前日の夜が寒かっただけに、着れるものは着て寝たのです、そうしたら寒くはありませんでした。

2月8日
天気:曇り、風時々強し
4:00 起床
 起きると、寝ている間にだいぶ雪が降ったようです。天気が悪いので、登らずに帰ります。自分の中では「やらなければいけないことはやった」という感じです。もし、もう少し天気が良ければ、中尾根を荷物を背負って登る予定でした。
6:30 テント場出発
7:00 ゲレンデに出る

この日の和田小屋

7:20 リフトがまだ動いていないので、シールを付けて登り返す
 さてさて、マスターしたはずのシール登行についての「ストックワーク」ですが、リーダーより
なるほどそういうふうにすれば(3):「シール登行は足で登り、ストックはできるだけ使わないようにする。急斜面で滑っていたけど、そういう場所では足を前に出した時ちょっと戻すようにするとシールの効きが良い」とのこと。なるほど。
7:40 シールを外す
 再度、荷物を背負ってテレマークターンでしたが、今回もきちんとできました。下山ルートは閉鎖されていたので、ロープウェーで帰ります(登りより200円安い300円)。閉鎖されていた下山ルートを滑ろうと思えば滑れたのですが、反社会団体でないので、少しはゲレンデの人とも仲良く。
8:30 駐車場着
9:05 駐車場発
11:00 上里SA着(昼食)
11:30 上里SA発
12:30 練馬高野台駅・解散

戻る