ロマネスク美術巡礼 
  
  ロマネスクの時代について
    ロマネスクとは中世ヨーロッパにおける芸術様式
   で、カロリンガ朝やオットー朝の神聖ローマ帝国に
   続く時代です。
    ほぼ11世紀初頭から、ゴシックへと継承される
   13世紀初頭ごろまでの約200年の歴史ですが、
   その変遷には前後の時代の様式が混合しており、最
   盛期は中間の100年間とされています。
    政治的にも宗教的にも激動の時代でしたが、その
   反面修道院改革や文芸復興など、知的雰囲気も活発
   化した時代でした。
    少々硬い話ばかりですが、しばらくお付き合いを
   お願い致します。
  
 
          
 
        エレミー像 Jérémie 
       Anciene Abbaye St-Pierre
       MOISSAC (Quercy FRANCE)
 
   ロマネスク建築について 
    ビザンチンやイスラムなど周辺の多様な様式を摂
   取しながら、ロマネスク独自のスタイルが確立され
   ました。
    円形アーチの技術以外は、石を積んで壁を造ると
   いう誠にプリミティブな方式による為にゴシックの
   ような開放的な高さと空間を得る事は出来ませんで
   した。天井を石で覆うことも大きな課題でした。
    しかしそれこそがロマネスクを旅する者にとって
   は最大の魅力となる、決して大仰ではない心休まる
   空間の心地良いスケールと、美術的な装飾の美しさ
   とを感じさせてくれる建築だったのです。
    つまり、石を積んで出来上がる壁や柱や天井が、
   彫刻や絵画の表現を可能にするパレットだった、と
   いう事かもしれません。
 
            
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