フラジールな東京の雪


ぼたん雪、淡雪。
東京特有の雪といったらこれでしょう。
手の平サイズの結晶で、
下からみると
無数のティッシュペーパーが舞い落ちてくるようにみえたり
(←もっといい表現ないのかあ!)

ボンヤリ見ていると、これがそら恐ろしく感じたことがある。
元気に降っていた雪が、ふとあわただしく舞い、
雨に変わるときなど……
優雅なものが、瞬く間に崩れる瞬間だ。

ところで、東京で雪が降る時、
空高いところでは、湿った南風が吹きこんでます。
雲の材料の水分を運ぶ風です。
これが吹きすぎると溶けて雨へ。
北風も対抗します。
が、北風が強くなると、
空は乾いて雲は発達しない。

南風北風の奇跡的なバランス。

これで、東京は雪となるのだ。
だから、あとちょっとでも何かあると
雨になってしまうというギリギリの線で雪が降ってくる。

たとえば、2001年1月8日。
東京23区西部から多摩地方は20センチ以上の大雪になったが、
23区東部では雨だった。

こうして、東京の雪はあまりにも壊れやすい。


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