日本産ミニスーパーセル


前話でスーパーセルの凶暴さは想像していただけたと思います。

では、今度は日本でスーパーセルが発生してしまった例である。
この場合、小型でややおとなしいミニスーパーセルであるが、
ミニだろうがスーパーセルである。
いずれもちょっと勘弁願いたい現象ばかりだ…

99年(平成11年)8月24日
夕方、都心の空が埋るほど稲妻が走った!
鳥肌が立つような、ひっきりなしの落雷。滝も顔負けの雨!
落雷数20000発以上との情報も。
最大クラスの停電となってしまい、
電車は深夜まで動かなかった。
多摩地方生まれの雷雲が、
23区に入る頃から不審な動きをしてミニスーパーセル化したらしい。

2000年5月24日
千葉県から茨城県にかけて
ミカン〜グレープフルーツ大のひょうが降った。
骨折・打撲といったケガや、建物損壊が多数出てしまった。
日本海からはるばる来た雷雲が、
千葉県に入る頃からミニスーパーセル化したようだ。

さらに、
1990年12月11日
千葉県茂原市で日本史上最大の竜巻が起こった。
85件が全壊という大惨事。
竜巻の起こる直前には、ミカン大のひょうが確認されていた。

最後に、ミニスーパ−セルが沢山生まれ、
行進していった例。
1990年9月19日
台風が紀伊半島に上陸したとき、
関東平野に9つのミニスーパーセルが蠢いた。
栃木県壬生町をはじめ、5箇所に竜巻を起こした。


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