東京の雪、春先にピークへ

「春は名のみの風の寒さや……」と、唱歌『早春賦』にあるとおり、
立春を過ぎようが、すぐには春めいてこない。

『早春賦』を聞くと、『知床旅情』を思い出さないだろうか。
出だしのところのメロディーがそっくりで(笑)……。
滝廉太郎の『花』と、『暴れん坊将軍の音楽』ばりに似てると思う。

さて、体感的にはなかなか感じられない春だが、
気圧配置はゆっくりと、春のものに変わってくることが多い。

西高東低の冬型は、長続きしなくなり、
変わって、太平洋側の東京などで雪が降りやすくなる。

東京降雪のピークは、実は2月〜3月。
ときには、4月になって降雪を見ることもある。
遅い雪の事例をピックアップしてみると。。。

【東京:遅い降雪日リスト】

1969年4月17日:2センチ
1908年4月9日:20センチ
1988年4月8日:9センチ
1927年4月6日:1センチ
1918年4月4日:3センチ
2007年4月4日:0センチ
1984年4月1日:0センチ
1935年4月1日:3センチ
2001年3月31日:0センチ

予想以上に多いことに驚かされないだろうか。

とくに1969年の事例では、
2日前の4月15日に、27.2℃の夏日になっている。
この2日後に積雪になるなど、いったい誰が想像できただろう…………

春先は、海水温が低くなっているためであろうか、
上空の気温がかなり高くても、いきなり雪になることがある。

春一番が吹き、たとえお花見を済ませた後であっても、
「万が一」という可能性が残っているのだ。

今年はまさか……と思うが。

2009.02.07
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