南の海では、日夜、無数の積乱雲(雷雲)が
生まれたり消えたりを繰り返します。
激しいスコールや雷雨を起こす雲たちです。
これら雲は、最初はてんでに行動していますが、
だんだん、なんとな〜くまとまってくることがあります。
『熱帯低気圧』の発生です。
熱帯低気圧が渦を巻いてどんどん成長すると、
やがて恐ろしい『台風』になるのです。
このように、台風の9割以上は
北太平洋の熱帯低気圧が発達することにより誕生します。
台風の強さに応じて、
形容詞なし→強い→非常に強い→猛烈
とランクもアップしていきます。
ところで
さきほど台風の9割以上は……と言いました。
ごくまれに、これ以外の発生ルートをとるものがあるのです!
たとえば2006年の12号のようなケース。。。
下の絵をごらんください。
ハリケーンが日付変更線をまたげば、
ハリケーンから台風に変わるのです。
台風とハリケーンに、物理的な違いはなく
日付変更線より西にいるか東にいるか、という違いのみです。
2006年8月27日15時、ハリケーン・イオケは
日付変更線を超えて台風12号(イオケ台風)になりました。
こんな特殊ルートで生まれたのですから、
12号は誕生した瞬間から「猛烈」ランクでした。
元ハリケーンの台風は、珍しいものであることは確かですが、
最近、気持ち増えてきているように感じます。
2007.5.22
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