手加減してくれた史上最大台風(1995年9月17日)

戦後最大の自然災害といえば、「阪神淡路大震災」と「伊勢湾台風」。
近年に、伊勢湾台風を上回る勢力で関東に接近した台風があった!
急旋回したために直撃を免れたけれど、
このときの恐ろしさは風化しないでほしいと思う。


「関東地方ではこれまで経験したことないほどの
猛烈な暴風雨に見舞われる見込みで、厳重な警戒が必要です」

こんな予報がでたのは、
1995年9月16日の土曜日。
925ヘクトパスカル
と、バケモノみたいに発達した台風11号が
関東に接近していたのだった。
上陸する可能性も十分にあった。

もし、こんなのに上陸でもされた日にゃ……

当時の予報雨量:400ミリ/日。
そして最大風速は50メートルだったから、
瞬間風速は、
80、90メートルもあり得たかもしれない。

こんな状態で、
ビクビクしながら迎えた17日の朝。
台風は、東の方へ進路を変えた。
そして、陸地から
ず〜〜〜っと離れたところを
通ってくれたのだった。

このため、東京の雨量は94ミリ/日。
最大瞬間風速も31.7メートルですんだ。
”すんだ”、とはいえ
無論けっこうな暴風雨ではあったけれど。

結果的に最悪の事態を免れたため、
この台風の知名度は高いとはいえない。

でも、
台風は、次回も手加減してくれるとは限らない。
強い台風の少ない関東とはいえ、
防災対策は絶対にしておいた方がいいであろう。


↑前日の予想。

↑実際はこうなってくれた!


お天記メニューへ