灼熱の五月晴れ

5月は日差しが強い。30℃を軽々と超えてしまうことも
関東以西では珍しくない。なんと5月に37.2℃という記録があった!


5月は、大陸からの高気圧がしばしばやってくる。
これに覆われると、五月晴れになる。
夏至も近づき、日差しが相当強まっている時期なので、
ばっちり晴れれば
真夏並みの暑さになるのである。

で、この高気圧のポジションが問題。
「わくわく天気図」でも書いたが、
高気圧は回りに向かって風を送り出す!

なので、南よりに張り出せば南風になり、
気温はいっそう上がるし、
北よりだと北風になってしまうので、
涼しい感じになる。

さらに・・・
上のほうに低気圧があったりするとたまらない!
高気圧から低気圧に向かって風は吹くので、
青嵐と呼ばれる南風が吹き荒れることになる!

1993年5月13日もこれに近かった。
強い南風が夏を運び込んだ上に、
フェーン現象まで起こしてくれた。

それでこの日。
埼玉県秩父:37.2℃、東京都八王子:37.1℃
という驚異的な灼熱の天候になったのであろう。

そして、少し不思議なのが
この1993年。
真夏の8月は記録的な冷夏になって、
関東地方ではついに梅雨が明けなかった……


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